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掲載日:2022年1月5日
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六堰頭首工を構成する施設をご紹介します。
土砂吐きゲートは荒川の水位を一定に維持するためのゲートで、左岸側に1門設置されています。
土砂吐きゲートは他のゲートと違い、上段のフラップゲートと下段のゲートが合体した2段構造となっています。通常時は上段のフラップゲートで水位の調整を行っています。
洪水吐きゲートは、荒川をせき止めるためのゲートで、全部で4門設置されています。
ふだんは川底まで完全に閉まっていますが、台風や集中豪雨などによって洪水が発生した場合は、土砂吐きゲートだけでは水位を維持することができないため、洪水吐きゲートを上げることにより下流へ流す水の量を調整しています。
巻揚機械室は、荒川をせき止めている土砂吐きゲートと洪水吐きゲートを操作するための機械が置かれている部屋で、機側操作室とも言います。
通常、ゲートの操作は管理棟から遠隔で行っていますが、洪水時など、現地での操作が必要となった場合はこの機械室でゲートを操作します。
取水口は、川から水を取り入れる部分で、取水量を調節する取水口ゲートがあります。
写真の建物は取水口ゲートの機械室となっていて、この建物の下にゲートが2門設置されています。
通常、ゲートの操作は管理棟から遠隔で行いますが、現地での操作が必要となった場合はこの建物でゲートを操作します。
取水口には用水路にゴミが流れ込まないようにするためのスクリーン(写真下部の赤い部分)が設置されています。
スクリーンに詰まったゴミは、除塵機で掻き上げます。
掻き上げたゴミはベルトコンベアーでトラックに乗せて搬出します。
六堰頭首工の管理橋は、国道140号と県道菅谷寄居線を結ぶ道路橋になっています。六堰頭首工の管理のほか、下記の目的があって農道として整備されました。
橋の名称は、旧川本町において一般公募し、地域に由来のある畠山重忠公の重忠を取り「重忠橋」と命名されました。
また、歩道から荒川の景観を楽しめるように張り出しデッキを設けています。
六堰頭首工が荒川に生息する魚の上下流の行き来を妨げないよう、階段式の魚道を頭首工の左右岸にそれぞれ一箇所ずつ設置しました。
六堰頭首工では、魚道内の釣りは禁止されています。ご協力をお願いします。
この管理棟で六堰頭首工の監視やゲート操作等を行っています。
管理棟はレンガ調の外壁と緑の大屋根を基調デザインとし、地域の景観に配慮した建物となっています。
1Fは会議室となっており、廊下には六堰の建造や歴史等の写真が飾られています。2Fはゲートを操作する遠方監視操作室と事務室などがあります。
遠方監視操作室内の様子です。
通常はここで六堰頭首工のゲート操作等を行っています。
このローリングゲートは旧六堰頭首工に設置されていたもので、昭和14年から平成13年までの63年間に渡り、大里地域の農業の発展に貢献してきました。
建設当時、農業土木技術の粋を結集し、最新の技術で造られた東洋一のゲートであり、旧六堰頭首工が壊れた後も、この歴史あるゲートを後世に伝えるため、六堰頭首工のモニュメントとして展示しています。
この記念碑は、埼玉県大里用水路改良事業竣工記念として、昭和15年1月に建てられたものです。
この記念碑は、国営総合農地防災事業竣工記念として、平成19年1月に建てられたものです。
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