コース番号12「グリーンラインに沿ったみち」

「グリーンラインに沿ったみち」の概要と注意事項

関東ふれあいの道の各コースの概要は、埼玉県みどり自然課のホームページもご覧ください。ルートマップ等をダウンロードできます。
また、地元飯能市のホームページなどは、関係機関、団体のリンクからご覧ください。

概要

コース

吾野駅（西武池袋線）→顔振峠（茶店あり）→傘杉峠→高山不動尊（トイレあり）→関八州見晴台（踏破チェックポイント）→飯盛峠→檥峠（ぶな峠）→ツツジ山→刈場坂峠（トイレあり）→大野峠→白石峠→白石車庫バス停（トイレあり）→バス35分で、小川町駅（東武東上線・JR）に着きます。

このコースは、吾野駅から奥武蔵山地を縦走し、白石車庫バス停に至る健脚向きのコースです。
顔振峠から白石峠までは、グリーンラインと呼ばれる奥武蔵林道に沿って林道と山道を交互に利用しながらの尾根歩きです。
グリーンラインは、かつて信仰の道でした。奥武蔵は山の中ですが、子の権現、高山不動、竜隠寺、慈光寺など、今とは比べられないほど栄えていたと言います。このグリーンラインに沿って高山不動から檥（ぶな）峠、刈場坂峠を経て大野峠に至る尾根道は、これらの参拝者や秩父札所巡礼の人々、秩父夜祭へ繰り出す人々が行き交った道でもあります。
このコースのうち、吾野駅から傘杉峠までは「11 義経伝説と滝のあるみち」と、刈場坂峠から白石車庫までは「4 峠の歴史をしのぶみち」と重複しています。さらに、白石峠から白石車庫バス停までは「5 大霧山に登るみち」と重複しています。
傘杉峠から刈場坂峠までの間約8.2kmが「グリーンラインに沿ったみち」独自の道と言えます。

距離

22.0km

所要時間の目安

6時間20分（健脚向き）
（平地で1km 約15分、山地1km 約20～30分を目安にしたものです。）

注意事項

クマに注意

平成22年6月15日、東秩父村の県道11号線八重蔵付近（白石車庫や大霧山、旧定峰峠、定峰峠付近）で熊の目撃情報がありました。
山の中を歩く登山道コースです。そのため、クマなどの野生動物がいる可能性があります。歩かれる際には、クマよけの鈴をつけるなど、十分注意して歩いてください。

埼玉県下では最長のタフなコース

埼玉県では最長コースで、日程に余裕のある行動が必要です。
コース図では、あまりアップダウンがないように見えますが、実際は結構アップダウンがあります。

標識の見落としに注意

関八州見晴台から傘杉峠へ向かう方は、指導標識（管理標識12-9）が檜の陰になって見えにくくなってしまいました。簡易案内板が樹木に貼ってあります。
コースは舗装路のグリーンラインを歩いたり、何回も横断したりします。標識の見落としに注意してください。（疲れたら林道を歩くのもよいのではないかと思います。）

つつじ山から正丸駅のルートは、関東ふれあいの道ではありません。

つつじ山から正丸駅に行く道は、難コースです。指導標識に注意書きがしてありますので、気をつけてください。
正丸駅に行きたい方は、刈場坂峠から正丸駅に行かれることをお勧めします。この道は、関東ふれあいの道「4 峠の歴史をしのぶみち」です。虚空蔵峠、旧正丸峠、正丸峠を経て正丸駅に至ります。

林道は、自動車やバイクに注意

奥武蔵グリーンラインは、林道です。自動車やバイクが通行します。くれぐれも注意してください。

 

コースのポイント

関八州見晴台＝踏破チェックポイント

標高771m。関東八州（武蔵、相模、下総、上総、安房、上野、下野、常陸）が一望できたことから、名付けられたそうです。今で言うと、埼玉はもちろん、茨城、千葉、神奈川、群馬、栃木まで一望できたそうです。360度の大パノラマが見事です。空気の澄んだ日には東京の高層ビル群まで一望できます。高山不動の奥の院が置かれています。

   

高山不動尊

真言宗智山派の寺で、関東三大不動の一つと言われることもあります。正式名称は高貴山常楽院。本尊の軍荼利明王立像は、国の重要文化財。
東堂に至る長い石段と石段下にある樹齢800年と推定される大イチョウが、よく知られています。

関係機関、団体のリンク

• 埼玉県みどり自然課
• 飯能市HP 

参考図書

関東ふれあいの道の「参考図書」をご覧ください。