ページ番号:215860

掲載日:2022年5月10日

ここから本文です。

定例記者会見の知事発言内容(5月10日)(テキスト版)※抜粋

お疲れ様です。

私の方から何点か御報告させていただきます。はじめに、新型コロナウイルス感染症の治療や看護に当たられている医療従事者の皆様に改めて心から感謝を申し上げます。今月、5月12日は、ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定された「看護の日」であります。この日を含む、5月の8日から14日までの週を「看護週間」と定められており、誰もが看護の心、ケアの心、助け合いの心を育むきっかけとなるようにと定められたと聞いております。この機会に、多くの皆様に「看護」についての理解を深めていただくため、私は昨日、「看護週間」をPRするラッピングバスの出発式にも参加をさせていただいたところであります。そこで、本日は、本県の看護職員確保の取組につきまして御説明をさせていただくとともに、1人でも多くの皆様に看護職員を目指していただくため、県が運営する「埼玉県立高等看護学院」を御紹介させていただきたいと思います。まず、看護職員数の現状について説明させていただきます。県内の医療機関、或いは介護施設等で働く看護職員の数ですけれども、令和2年度末で71,283人、これは数にすると全国第7位になります。平成30年からの2年間での純増の数は2,561人、これは全国第5位であり、順調に増加をしていると言えます。しかしながらその一方で、人口10万人当たりでみると、看護職員数は970.5人で、全国第46位と、引き続き確保に向けて、しっかりと取り組む必要がある数字に留まっています。加えて、今後は、医療、介護の需要が増大していくことが見込まれます。このような中、患者の多様なニーズに対応する「看護職員の確保」はますます重要な課題となっています。そこで、県では、「看護職員の確保」に向けて、次の3点に取り組んでいるところであります。まず、養成ですけれども、高等看護学院等、県立の看護学校の運営、或いは看護学生への奨学金の貸与等により、学生が安心して学ぶことができる環境を整え、県内の医療機関への就職を促しています。次に、離職防止、定着促進、或いは復職支援であります。新人看護師の職員への研修や、病院内保育所の運営費補助などによって、看護師の皆さんが仕事を継続していただけるよう支援しています。また、退職された看護職員の皆さんが、看護の現場に再びお戻りいただけるよう、ナースセンターを拠点とした無料職業紹介や、或いは、再就業に向けて役立てていただくための技術講習会の開催等を行っています。今年度は特に、退職をされた方々に法律に基づく届出、退職の際に行う届出を必ず行っていただくようPRを行って、届け出た方々には、再就業の際に役に立つ情報を積極的に提供することにより、いわゆる「潜在看護師」の復職支援にこれまで以上に取り組んで参ります。さらには、「感染管理認定看護師」など、分野ごとに高い看護技術と知識を持つ認定看護師を増やすために、資格を取得するために必要な費用の一部の助成を行っております。次に、看護師の養成のうち、県が直接運営を行っている県立の看護学校「埼玉県立高等看護学院」を御紹介させていただきます。この県立高等看護学院は、昭和57年の設立で、熊谷市に所在します県立循環器・呼吸器病センターの隣にあります。3年課程の看護科学科で、定員は1学年80人であります。高校を卒業された方のみならず、社会人経験のある方もここで数多く学んでおられます。県立高等看護学院の特徴ですけれども、大きく5点あります。まずは看護師国家試験合格率の高さであります。今年3月に卒業した学生の合格率は100%。つまり、全員が受験をして、そのうちの全員が合格をしました。これは全国の看護学校の中でも特に優れた実績と考えています。次に、県内の就職率が高いことも特徴です。今年3月の卒業生66名中58人が就職をいたしましたが、そのうちの91.4%に当たる53名が県内の医療機関に就職をしました。そして、学費の安さも特徴の一つです。入学金は8,500円。授業料は年額167,400円であり、私立の専門学校と比較すると、学費の負担が非常に少なくなっております。また、令和5年度から、県立大学看護学科への編入枠を設けることとしております。学年を超えた交流の場「ピアグループ活動」を行っていることも、在校生や卒業生から評価が高いところであります。このピアグループというのは、先輩が後輩に技術を教えたり、或いは看護師国家試験の経験を話して共有したり、先輩から後輩に対する支援活動を行うグループであります。この高等看護学院ですけれども、学校説明会を来る7月30日土曜日及び8月18日木曜日に開催をいたします。看護師を目指される方、御関心のある方はぜひ、通学先として御検討いただきたいと思います。

続いて、「ノババックス」の埼玉県における接種体制についてであります。このノババックスワクチンは、武田薬品工業株式会社がノババックス社から技術移管を受けて、国内の工場で製造する、国内で承認された4例目の新型コロナウイルス感染症に係るワクチンとなります。このワクチンは、組換えタンパクワクチンであり、ポリエチレングリコールのアレルギーでファイザー社や武田/モデルナ社製ワクチンが接種できないという方についても接種が可能であります。特にアレルギーがある方であり、かつ40歳未満の方にとっては初めて国内で接種を認められたワクチンとなります。アレルギーのため、1、2回目を接種できなかった方や、1、2回目にアストラゼネカのワクチンを接種し、3回目の接種をお待ちの方を対象に、本県ではまず3か所で接種を開始いたします。是非、ワクチン接種を御検討ください。具体的には、県内の地域的なバランスを考慮し、熊谷市にある県北部ワクチン接種センター、そしてさいたま市の集団接種会場である「旧市民会館うらわ」、さらには坂戸市の「菅野病院」の3か所であります。各会場での予約開始時期及び接種開始の時期につきましては、県の北部に位置するワクチン接種センター熊谷においては、5月24日から受付を開始し、6月の5日より接種を開始します。さいたま市の集団接種会場では、5月25日より受付を開始し、6月の3日から接種の開始を行います。坂戸市の菅野病院では、5月の23日より受付を開始し、5月30日月曜日から、接種の開始となっています。対象者は、県内に住民票があり接種券をお持ちの方、接種日時点で、18歳以上の方、また、このワクチンで3回目の接種を受けるという方の場合には、2回目の接種の日から6か月以上が経過している方でございます。会場ごとに予約の方法が異なりますので、詳しくは県のホームページを御覧いただきたいと思います。

続いて、「観光応援キャンペーン」です。観光需要喚起策として実施している観光応援キャンペーンの期間でありますけれども、5月31日までとなっています。新緑がさわやかな5月の埼玉は、「観る」「食べる」「遊ぶ」「学ぶ」「泊まる」の魅力がいっぱいであります。ぜひ、感染対策の徹底をして埼玉を楽しんでいただきたいと思います。まず「観る」ですけれども、鴻巣のポピーや、長瀞町のハナビシソウ等が見頃となっています。「食べる」ですけれども、本県には多彩な「うどん」があり、フリーペーパーやウェブで『うどん共和国さいたま』としてまとめて紹介をしています。鴻巣市であれば、例えば美しいポピーを愛でた後に、麺の幅が5センチほどもある「川幅(かわはば)うどん」を味わうなど、訪問地ならではのうどんもお楽しみいただきたいと思います。そして、「遊ぶ」でありますけれども、川下りやラフティング、カヌー、グランピングなどのアクティビティには絶好の季節となりました。そして「学ぶ」でありますけれども、大河ドラマでゆかりとなりました比企地域や深谷市を訪ねていただき、本県の歴史・文化から鎌倉時代や明治の創生期を学んでいただき、当時の方々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。そして、「泊まる」でありますけれども、観光応援キャンペーンを活用いただくと大変お得になっており、好評をいただいています。ただし、本県で宿泊された全国の方が対象となっている最大3,000円の観光クーポン「とくとく埼玉!観光応援キャンペーン」ですが、好評によって配布終了となっているお店が一部ございます。是非旅行される方は、事前にお泊まりになる宿泊先に、今後の配布状況を確認をしていただきたいと思います。埼玉の旅行情報や観光応援キャンペーンの詳細につきましては、県観光公式サイト「ちょこたび埼玉」を御覧いただき、お得で魅力的な埼玉の旅をお楽しみをいただきたいと思います。なお、旅行する際には、「新しい旅のエチケット」などを参照され、ぜひガイドラインにのっとった感染症対策をとっていただくようお願いをいたしたいと思っております。

私からは以上です。

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?