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掲載日:2025年8月22日
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埼玉県の関わる戦没者慰霊事業の概要です。
県では、先の大戦(支那事変以降の戦争)で亡くなられた戦没者を追悼し平和を祈念するために追悼式を毎年開催しています。
追悼式は、戦争の悲惨な体験を風化させず、後世に伝えるために欠かせない大事なものです。
令和7年度埼玉県戦没者追悼式を下記日程で行う予定です。
開催日時:令和7年10月11日(土曜日)午前10時30分から正午
場所:埼玉会館大ホール
主な参列者:埼玉県知事、埼玉県議会議長、戦没者遺族の皆様等(約1,000人)
県では、令和7年度追悼式において、共に戦没者を悼み、恒久平和を祈念してくださる一般参列者を募集します。
参列希望の方は下記の方法にてご応募ください
【応募方法について】
1申込方法:ハガキに以下の項目を記載し社会福祉課まで郵送してください。(電話、ファックス、インターネットでは受け付けはいたしません。)
2記載いただくこと:(1)参列希望者の氏名(ふりがなを明記)、(2)住所、(3)日中連絡の取れる電話番号、(4)車いす等、お体等で配慮が必要な方は、どのようなことが必要か必ず記載してください。(参列するにあたり準備を要する場合があります。)
3郵送先:〒330ー9301さいたま市浦和区高砂3ー15ー1社会福祉課援護恩給担当(県戦没者追悼式)担当
4申込期間:令和7年8月1日(金曜日)から令和7年9月15日(月曜日)(消印有効)
5募集人数:20名予定(※希望者が多い場合は抽選になります。当落の結果は全員にお知らせします。)
6その他:(1)参列にあたって費用はありません。(2)年齢制限はありません。ただし小学生以下の方の場合は、必ず保護者の方1名が同行してください。
令和6年度埼玉県戦没者追悼式を、下記のとおり実施いたしました。
開催日時:令和6年10月26日(土曜日)午前10時30分から正午
場所:埼玉会館大ホール
参列者:埼玉県知事、埼玉県議会議長、御遺族の皆様等合計 832名
本追悼式において、埼玉県知事の式辞に続き、埼玉県議会議長、埼玉県町村会副会長(上里町長)及び埼玉県戦没者遺族代表より追悼の言葉がありました。
毎年8月15日に日本武道館において国が主催する全国戦没者追悼式が開催されます。
この追悼式は、天皇皇后両陛下御臨席のもと昭和38年から挙行されているもので、全国の都道府県から先の大戦の戦没者等の御遺族が参列しています。昭和57年4月13日の閣議決定により、毎年8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とし、引き続きこの日に全国戦没者追悼式を行うこととされました。
令和7年は、埼玉県から204名の御遺族が参列されました。
また、今年は埼玉県の遺族代表の中から江田肇氏(一般財団法人埼玉県遺族連合会長)が、全遺族の代表として、追悼の辞を読まれました。
本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、各界代表をはじめ全国各地から遺族の代表が集い、全国戦没者追悼式が厳粛に執り行われるに当たり、戦没者遺族を代表し、謹んで追悼の言葉を申し上げます。
先の大戦が終わりを告げてから八十年目を迎えました。我が国は、この歳月において、塗炭の苦しみの中から、国民の懸命な努力によって、今では世界有数の民主主義国家となり、平和と自由を享受しております。
しかし、この陰には国を思い、最愛の家族の幸せを願い、故郷の友や山河を懐かしみながら散華なされた多くの戦没者がいることを、私たちは決して忘れることはありません。
私の父は、母が二十三才、私が二才、妹はまだ母のお腹の中のとき、三十一才で亡くなりました。朝鮮で終戦を迎えましたが、帰国を急ぐあまり飛び乗った引揚船でしたが、途中、朝鮮海峡において機雷に接触、沈没したとのことです。
生きて終戦を迎え、家族と共に将来の夢や希望を抱いていた父の無念さは計り知れません。
家族の大黒柱を失いながらも、祖父母と母は懸命に家業の農業を続け、その苦労を子どもたちに感じさせるようなことは全くありませんでしたが、思い返せば、相当な苦労があったであろうことは想像に難くなく、今では感謝の思いと、当時至らなかった自分への後悔が絶えません。
世界に目を向けますと、今なお、侵略や民族紛争、宗教間の対立などで、多くの人々が犠牲となっていますが、戦後の厳しさを体験している我が国は、今こそ、争いのむなしさ、復興の難しさ、平和の尊さを世界へ訴えることが求められていると感じています。
私たち遺族は、「平和の語り部事業」などを通じて、平和の有難さ、戦いの悲惨さを後世に継承し、戦争のない平和な国に貢献する活動と、御英霊をいつまでもお守りするため、次世代による活動の拡充を目指し努力することを改めてお誓い申し上げます。
本日は、多くの御来賓の参列の下、かくも厳粛に追悼式を挙行していただきましたことに、遺族を代表して心から感謝を申し上げます。
結びに、御英霊の御冥福と御参列の皆様の御健勝と御多幸を心から祈念申し上げまして、追悼の言葉といたします。
令和七年八月十五日
全国戦没者遺族代表 江田 肇
先の大戦において、南方諸地域で戦没された2万8千余の方々の慰霊と恒久平和の祈念を目的として、埼玉の塔管理委員会主催で追悼式を開催しています。
令和6年度は、岸田正寿埼玉県福祉部副部長(知事代理)、松澤正埼玉県議会副議長参列のもと、令和6年11月25日(月曜日)に実施されました。
塔の場所は、沖縄最後の激戦地となった糸満市摩文仁(まぶに)の丘にあります。昭和41年に建立(こんりゅう)されました。
一般財団法人埼玉県遺族連合会の主催による海外慰霊巡拝事業に参加する御遺族に対して、旅費を補助しています。
令和6年度は、令和7年1月21日~1月25日にフィリピン共和国(セブ島、レイテ島、ルソン島)において戦没者の慰霊を行いました。
厚生労働省主催の海外慰霊巡拝についてはこちら
戦後80年を迎える中で、先の大戦を体験された方が少なくなり、戦没者のご遺族の方の高齢化も進んでいます。
このような時代において、平和の大切さをかみしめ、安心・安全に過ごせる社会を維持し、次の世代へ引き継ぐことは、今を生きる我々の責務であります。
戦争の記憶を若者世代をはじめ多くの方々と広く記憶を共有していくことはその第一歩となります。
一般財団法人埼玉県遺族連合会では戦後の語り部事業を行っています。
会員の方々が、それぞれの立場から学童疎開や空襲での体験のほか戦後の混乱期、親族を亡くされた悲しみについて語ってくださいます。
問合せ先:一般財団法人埼玉県遺族連合会 電話048-829-2025
一般財団法人全国強制抑留者協会埼玉支部では毎年シベリア抑留関係展示会を開催しています。
終戦直後、旧満州や千島列島では、武装解除され投降した日本の軍人、軍属及び民間人がシベリヤをはじめとする旧ソ連邦各地およびモンゴル領等へ強制的連行され、飢餓・極寒の中、長期にわたり強制労働を強いられました。
展示会では、強制抑留者の労苦に関する資料、シベリア抑留体験者による絵画、手記、写真、抑留関係のパネルなどの展示のほか、抑留体験者の労苦を語る会を開催しています。
【参考】令和7年度開催(本年度は終了しました)
『「シベリア強制抑留」風化させず次世代へ!』
(1)シベリヤ抑留関係展示会:令和7年7月5日(土曜日)から6日(日曜日)埼玉会館第3展示室にて10時から16時
(2)強制抑留の労苦を語り継ぐ集い:令和7年7月5日(土曜日)埼玉会館3C会議室にて13時から15時30分
問合せ先:一般財団法人全国強制抑留者協会(リンク先はこちら)電話03-3261-6565
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