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掲載日:2025年3月25日

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E.H(留学先:ブルガリア)

はばたけ!女性応援奨学金の短期コース(設置者:匿名)を利用して学ばれているE.Hさんのレポートです。

はじめに

 私は2024年度の「埼玉発世界行き」奨学生として、ブルガリア共和国のソフィアに半年間、留学しておりました。現地では、現地大学にて講義を受講し、自身の将来を真剣に考える契機となっただけでなく、現地の方との素晴らしい出会いを果たすことができました。このような貴重な機会を頂きましたことに感謝申し上げます。

留学先紹介

ブルガリア共和国 ソフィア

 ブルガリア共和国は日本から9000kmほど離れた東ヨーロッパに属する国です。日本では、ヨーグルトや大相撲の力士の出身国などでなじみ深い国として知られています。そして私が滞在したソフィアはブルガリア共和国の首都であり、四方を山に囲まれた自然が非常に豊かな町です。また、自然が豊かなだけでなく、ローマ時代からの史跡も残る自然と文化が織りなす魅力ある都市です。公用語はブルガリア語ですが、英語が使える場面もありました。

ソフィア大学(Sofia University “St. Kliment Ohridski”)

 1888年に創立したブルガリア共和国で最も歴史がある総合大学です。文理あわせて17の学部があり、2万人を超える学生が学んでいます。また私が所属した法学部は設立初期から存在した学部であり、ソフィア大学の中で最も長い歴史を持つ学部です。現地大学生向けには、ブルガリア語で授業が開講されており、留学生向けの授業は英語、もしくはブルガリア語で開講されています。

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左手からアレクサンドル・ネフスキー大聖堂、ソフィア大学、ソフィアからの街並み

埼玉県のPR活動

 主に大学と寮にて埼玉県のPR活動を行いました。ブルガリアでは、日本や韓国などのアジア文化に興味関心がある人が多くいた印象です。また、首都であるソフィア市内には日本食レストランが複数存在するほど、日本という国に対する印象は高いように感じました。しかし、「埼玉県」に限定すると、日本語を専門に学習している学生やもともと日本に関心がある学生を除けば「名前すら聞いたことがない」という学生が大半でした。大学ではソフィア大学日本語学科の学生に対して「お茶会」として狭山茶を振る舞ったり、同じ寮に住む学生を対象に「クレヨンしんちゃん」を用いながら埼玉県の説明をしたりとPR活動を行いました。その他にも学生さんのご自宅に伺った際にご家族に狭山茶を振る舞うこともできました。ブルガリアはお茶を盛んに飲む文化ですので、ブルガリアでよく飲まれているお茶と日本のお茶との違いを説明することで、お互いの文化に対する理解が深まりました。また、お土産としてティーパックに入れた狭山茶が大人気でした。

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埼玉県のプレゼンテーションで実際に投影した資料の一部

最後に

 半年という限られた時間でしたが、学習面においても、日常生活でも非常に濃密な時間を過ごすことができました。特に今回の留学を通して高まった能力は、「自身の意見を言語化する能力」であると考えます。日本はハイコンテクストな文化であり、行間を読むことを美徳とする場面が多々あります。しかし、異なるバックグラウンドを持つ方々と協働する場面では、日本語をそのままブルガリア語訳、英訳するのではなく、その場に応じて自身の意見を言語化する必要があります。留学序盤は、なかなか言語が通じず、悩んだ時期もありましたが、それを乗り越え、自身の意見をどのような背景を持つ他者に対しても正確に伝えることができるようになったことが一番の成長であったと考えます。

 最後に法学部の教授から教えて頂いたブルガリア語のことわざを紹介させて頂きます。

 капка по капка бир става.

 直訳では、「一滴一滴がいつしか湖をつくる」、意味としては、一歩一歩、歩みを進めれば、やがて大きなものを成し遂げるという意味だそうです。
 日々の努力が大きな実を結び、大きな結果を得る日を目指して、これからも精進致します。
 この度は貴重な機会を頂きまして、ありがとうございました。

お問い合わせ

県民生活部 国際課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎2階

ファックス:048-830-4748

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