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掲載日:2014年12月25日
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家計(消費支出)に占める食料費の割合を指します。生活水準の肯定を表す指標の一つとして利用されます。
エンゲル係数(%)=(食料費÷消費支出)×100
ドイツの社会統計学者のエンゲルが1857年に発表した論文で、所得水準が高くなればなるほど、この係数は小さくなると発表しました。(エンゲルの法則)
日本では、総務省が毎月行っている「家計調査」で、エンゲル係数を算出しています。
家計調査の全国・全世帯のエンゲル係数(年平均)は、終戦直後の昭和22年は63.0%もありましたが、昭和28年は48.5%と50%を切り、その後生活水準の向上に伴って急速に低下し、昭和37年は39%と40%を切り、昭和54年は29.2%と30%を切り、平成14年は23.3%となっています。
さらに、すべての世帯を収入の低い方から高い方へと順番に並べ、平均のエンゲル係数をみると、収入の最も低い第I階級が26.9%、最も高い第V階級が20.3%となっています。
しかし、この係数を単身世帯と比較する場合や、地域別や諸外国と比較する場合には、食糧消費やその他の慣習が異なることや、食料の物価と食料以外の物価などとの関係を考慮して使う必要があります。
また、収入がある額以下になると、固定的な支出に圧迫されて食料費が削られるために、収入が低いにもかかわらずエンゲル係数は小さくなるという、エンゲルの法則の逆転現象もみられます。
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