インタビュー・コラム
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掲載日:2025年7月4日
トラック運転手 M.Rさん I.Mさん U.Mさん
プロフィール
【M.Rさん】20代【I.Mさん】20代【U.Mさん】10代
高校卒業後、トラック運転手に憧れ、入社。研修期間中に、フォークリフト免許、クレーン免許を取得したほか、玉掛け技能講習*を修了。現在は3トン車、4トン車のトラック運転手として、安全第一でお客様のもとに荷物をお届けしています!
*玉掛けとは、クレーンのフック部分に重い荷物を掛けたり降ろしたりする作業のことで、玉掛けを行うには玉掛け技能講習を修了していることが必要
トーエイ物流株式会社(https://www.toei-logistics.co.jp/)
輸送、保管、物流コンサルティング等の総合物流サービス会社
トラック運転手になったきっかけ
【Uさん】大型トラックの運転手に憧れていました。トーエイ物流のホームページに、入社後、中型免許取得、大型免許取得とキャリアアップしていけるとあったので、興味を持ったのがきっかけです。大型トラックの大きさと力強さに魅力を感じ、運転手になることを決意しました。
【Iさん】高校入学当初に、たまたま街で女性が大型トラックを運転しているのを見て、魅了されました。それまでトラック運転手は男性のイメージが強かったのですが、女性が力強くハンドルを握る姿に強い衝撃を受け、憧れを抱くようになりました。
【Mさん】家族みんながドライバーという環境で育ったことで、小さい頃からトラックが当たり前のように身近にありました。自然と運転が好きになり、トラックへの憧れも強くなっていきました。
大型トラックへのステップアップを目指すUさん
充実した研修環境
トーエイ物流では9か月の研修制度があります。研修は、最初は軽トラックからスタートし、1日中バックや幅寄せ、鋭角なカーブの練習など、様々な練習を繰り返します。それができるようになると、今度は研修車両の2トントラックに乗り換えます。2トン車は、コンビニなどに配送に行くようなトラックです。コースでの練習を終えると、初めて公道に出ます。最初は会社の近くの工業団地内を走ったりしますが、ある程度大丈夫だと判断されると、次は近場の道の駅に行く練習をします。研修車両にはナビが装備されていないため、事前にルートを調べて、自分で道の駅までの地図を手書きで作成します。地図の書き方を学び、自分で書いた地図を見ながら、実際に運転し、目的地へ行き、戻ってくるという練習を行います。
【Uさん】トーエイ物流は新人研修がしっかりしていると思います。事前にルートを調べて目的地に行くのですが、たまに大型車が通れない道もあるので、注意が必要なことを学びました。
【Mさん】指導員の方が明るく、分からないことを聞けば1から10まで丁寧に教えてくれました。
【Iさん】色々な天候や様々な交通状況を経験するのも研修です。私は台風の時に頑張って千葉まで行き、ちゃんと納品できたことが印象に残っています。
荷物がずれないよう安全運転・無事故を心掛けるIさん
運転手としての仕事
トーエイ物流では基本的に前日にドライバーが夕積み(夕方に荷物を積むこと)を行います。荷物を積んだ後、行き先を確認して、翌日の出発時間をドライバーが判断します。会社が細かく指示することはほとんどなく、ある程度運転手に任せられています。納品先によっては、朝早く出勤するケースもあります。
【Uさん】私は3トン車のトラックに乗っています。配車センターに自分のトラックがあるので、そこから荷物を載せる場所まで行きます。荷物は基本的にパレット(荷物を載せるための荷役台)なのでフォークリフトで荷積みをします。荷積みは自分で行いますが、フォークマンがやってくれることもあります。急ブレーキで荷物がずれないように、安全運転で、慎重に運転することを心掛けています。
IさんとMさんは現在、非鉄金属の銅やアルミなど、大きく重いものを扱っています。そのため、手作業で簡単に積むことはできず、1つ数百キロ、中には1トンを超えるものを、フォークリフトやクレーンを使って、積み込みをします。
【Iさん】私も3トン車に乗っています。クレーンを使って自分たちで積み込みを行うことがありますが、クレーンは、一度荷物が揺れ始めるとボタンを押すタイミングが難しく、スムーズに操作するには練習が必要です。
荷物の固縛も大変です。荷物をただ積んだだけでは、走行中の振動で崩れてしまったり、動いてしまったりする可能性があります。荷物が動かないように固定する作業は、難しいです。どのようにやったら安全に固定できるのか、いつも考えています。
しかも、ただ固定するだけでなく、荷物を傷つけないように固定することも重要です。傷つけないように、かつ、しっかりと固定するには、色々と考えながらやる必要があり、大変です。
荷物がずれないように、安全運転と安全な作業を心がけています。
【Mさん】私が乗っている4トンの平ボディ車(荷物を載せる荷台部分が平らになっており、「あおり」と呼ばれる柵で囲われている形状のトラック)は、荷台に屋根がなく、むき出しになっています。そのため、雨の日だけでなく、晴れの日でも、荷台に緑色のシートをかけています。シートと荷台のバランスを保つのが重要で、これがなかなか難しいんです。シート自体もかなり重くて、シートを巻き上げる作業は、腕がつってしまうこともありました。でも、荷物を守るためには欠かせない作業なので、今では慣れてスムーズに行うことができるようになりました。
現在目指している目標について
【Mさん】トラックドライバーとしての仕事は、初めてのことが多く覚えることが色々ありました。これからは、まだやったことのない業務を覚えていきたいです。また、同じ職場に、動きが早く、行動力のある先輩がいます。自分から色々な人を手伝ったり、自分が困っている時に声をかけて気遣ってくれる方です。自分は、その先輩に追いつくことが目標です。
【Iさん】これから4トン車に乗るにあたって、仕事を早く覚えられるようになりたいです。それと、フォークリフトの操作が苦手なので、上手くできるようになりたいです。
【Uさん】もっと大きなトラックが運転できるよう中型免許を取り、最終的には大型トラックを運転したいです。
仕事をしっかり覚え、素早く行動できるよう頑張っているMさん
トラック運転手に興味がある女性に向けてメッセージ
【Uさん】配達先の方々に「ありがとう」や「ご苦労さん」と感謝の言葉をかけられる時、この仕事のやりがいを感じます。もっと女性ドライバーが増えれば心強いです。多くの女性が、この仕事の楽しさ、やりがいを感じてくれたら嬉しいです。
【Iさん】仕事を通して、色々な人と出会えるのも魅力の一つです。もちろん、大変なこともあります。慣れない環境で、社会人としての基礎を学びながら仕事をするのは、最初の頃は戸惑うこともありました。でも、先輩や周りの方のサポートのおかげで、今ではスムーズに仕事を進められるようになりました。私も女性ドライバーが増えて欲しいと思います。
【Mさん】トラック運転手は、力仕事のイメージが強いし、職場環境への不安もあるかもしれません。でも、実際に入ってみると、みんな優しく教えてくれますし、女性だからといって特別扱いされることもありません。むしろ、みんな平等に接してくれます。運転が好きな人や、お客さまとコミュニケーションをとることが好きな人、自分1人の時間を持ちたい人は、ドライバーに向いていると思います。ぜひこの世界に挑戦してみてほしいです。