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ページ番号:176807
掲載日:2022年2月28日
埼玉県教育委員会×東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース健康教育学分野
子供たちの悩みや不安、心身の不調を早期発見、早期対応し、困難を抱える児童生徒を支援する体制を強化するため、県教育委員会は東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース健康教育学分野(写真右:佐々木 司教授)と連携協定を結びました。「学校におけるメンタルヘルスリテラシーの向上」とは、心の不調が急増する思春期の児童生徒と周囲の大人が、正しい知識を獲得し、心の不調に早期に気付く力やSOSを出せる力を身に付けること、そのSOSを適切に受け止めること、SOSを出せない児童生徒へのアプローチ、組織的な対応へとつなげていくための体制整備などを意味します。連携協定に基づいた取組を進め、児童生徒、学校を支援していきます。
メンタルヘルス研究推進校がオンラインでつながり定期的に会議を実施しています。令和3年度は主に各研究推進校の取組についての情報交換や課題の共有を行いました。それぞれの学校の工夫された取組について協議をしたり、同大学院教授の佐々木司氏から助言をいただいたりと有意義な時間となりました。今後も、研究推進校に協力をいただきながら、県内の児童生徒の支援につながる取組を発信してまいります。
9月から研究推進校でメンタルヘルスリテラシー向上のための授業を実施しています。授業の内容は、メンタルヘルスに関する基礎知識を学習したり、実際に友人に相談する、相談される場面を想定しロールプレイングを行ったりします。友人に優しく聴いてもらう体験をし、生徒からは「共感してもらえてうれしかった」「自分が心の不調に気づいたときは勇気を出して相談しようと思う」等の感想がありました。
児童生徒の心の不調に早い段階で気づき、適切に支援するためには、周囲の大人が児童生徒のメンタルヘルスについて理解を深めることが大切です。そこで、同大学院の協力のもと、全国でも先進的な取組となる「保護者向けプログラム」を作成しました。研究推進校の入学説明会等で視聴し、中高生と心の健康について解説しています。保護者と学校で連携を深め、児童生徒を支援していくための取組です。
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