トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和6年2月定例会 > 令和6年2月定例会 代表質問・一般質問 質疑質問・答弁全文 > 2月27日(火曜日) > 田並尚明(民主フォーラム) > 令和6年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(田並尚明議員)
ここから本文です。
ページ番号:251141
掲載日:2024年4月3日
Q 田並尚明 議員(民主フォーラム)
埼スタのグラウンドの芝は、現在、寒地型芝となっており、寒地型芝利用のスタジアムでは日本で最南端となっております。スタジアムの収益性を上げるためには、もっともっとビッグマッチを呼び込める環境整備が必要と考えます。その中で、フィールドの芝は大きなファクターの一つだと思います。パナソニックスタジアム吹田では、特に気を使ったのはフィールドの芝の育成環境であり、お客さんが一番で、その次に大事なのはプレーヤーのための芝生と言っております。
そこで、お伺いいたします。
埼スタの芝の選定においてどのような議論がされたのか、また、プレーヤーの意見は反映されたのか、お伺いいたします。
次に、ACLの決勝を見ても、埼スタで浦和レッズが勝つということが観客増員と比例すると実感しました。ホームグラウンドのアドバンテージは、芝の状態を知っていることではないでしょうか。
しかし、浦和レッズの練習場の芝は、埼スタの芝と違い暖地型芝となっております。また、JFAの夢フィールドが幕張にできています。幕張は、羽田と成田の中間に位置しており、選手の代表トレーニングや調整はそこで行われます。その芝生も暖地型芝が採用されておりますので、今後の代表戦誘致を考えても、今後の埼スタは暖地型芝を採用していくべきと思います。
そこで、お伺いします。
埼スタの収益性を向上させるためには、もっとビッグマッチを呼び込めるような環境整備が必要と思います。現在の芝には多額の予算がかけられているために、今すぐとは言いません。しかし、「スタジアム・アリーナ改革指針」で定めるスタジアムに変革していくためには、将来的に暖地型芝にすることが必要と強く思います。
また、芝の養生を近隣の農家さんに頼むなど、収益性や地域との連携も今よりも進むと思いますが、知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
埼玉スタジアムの芝は、建設当時のものを大切に維持管理してまいりましたが、度重なる修繕によるピッチ面の上昇や不陸の発生、設備の老朽化のため、令和4年に芝を全面更新いたしました。
更新に当たっては、学識経験者や県議会議員、浦和レッズの元選手、グラウンドキーパーなどで構成された「埼玉スタジアム2○○2に メインピッチ芝張替芝種選定委員会」により芝種の選定を行いました。
委員会では、日照条件を考慮すると暖地型芝は年間を通じて良い状況を維持することが難しいことや、これまでの経験の蓄積で寒地型芝の維持管理技術が確立されているなどの意見がありました。
また、暖地型芝を採用している他のスタジアムでは、サッカー以外の利用をしている事例がありますが、ピッチ上での大規模なイベントの開催は芝に大きなストレスがかかり、サッカーへの影響が懸念されるとの御意見があり、他の多くのスタジアムでは芝の更新期間中に限ってイベントを行っているとの情報提供がございました。
さらに、寒地型芝や暖地型芝に加え、人工芝と天然芝のハイブリッド芝を含む8種類の芝種をピッチに張り込む実証実験を行いました。
芝の育成状況や耐久性、プレーのしやすさなどについての検証を行ったところ、人工芝と天然芝のハイブリッド芝はプレーヤーの視点で硬いため選択肢から外すべきなどの御意見を頂きました。
その結果、委員会からは、引き続き寒地型芝を選定するとの最終報告が示されました。また、指定管理者には浦和レッズも参加しており、芝を管理する上で、専門的な見地やプレーヤーの意見の反映が容易な環境にございます。
次に、将来的に暖地型芝にすることが必要だと強く思うがいかがかについてであります。
当分先の話にはなりますが、将来の芝の更新においても、その時点での施設の利活用状況や気候変動などの育苗条件を踏まえ、日本サッカー協会や選手などの利用者、管理するグラウンドキーパーをはじめとする専門家の御意見を伺い、様々な視点から最適な芝となるよう検討をしたいと思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください