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掲載日:2022年3月30日
Q 岡 重夫 議員(県民)
ゲートキーパーの充実を図ることについては、昨年の代表質問で提言しましたが、それに対して大野知事は県内各首長にゲートキーパーの養成促進の書簡を送られ、知事自身が重視していることが伝わってまいりました。
一方、埼玉県自殺対策計画にはゲートキーパーの認知度調査がありますが、「ゲートキーパーを知らなかった」と答えた人が86%もいて、県民の多くがゲートキーパーについて認知していないことが分かりました。また、計画には、「自殺対策に係る人材の確保、育成、資質の向上を図る」とし、「様々な分野でゲートキーパーを養成する」とありますが、現状ではコロナ禍で思うような研修ができず、人材の育成も困難な状況ではないかと推察します。
ところで、昨年会派で実施した児童養護施設出身の方との勉強会において、当事者として後輩の相談を受けている山本昌子さんが「絶望して死にたいという電話に対しては、とにかく生きてと言って励ましている」と伺いました。それを聞いて私は、SOSを出せる相手、それを感じ取ることができる人が一人でもいれば自殺を防げるものと、改めてゲートキーパーの必要性を感じています。
そこで、昨年の代表質問から一年を経て、県内のゲートキーパーの養成に関する現況と今後の更なる取組について、知事に伺います。
A 大野元裕 知事
令和3年2月議会の議員からの御質問をいただき、私は、令和3年3月に県内市町村長に宛てて「ゲートキーパー養成の積極的推進のお願い」の文書をお送りし、直接働き掛けを行わさせていただきました。
さらに、今年度7月に開催した市町村自殺対策担当者会議において初めてゲートキーパー制度を取り上げ、その重要性について周知を図りました。
先月末に実施した調査では、県内45市町村が、行政職員、小中高校の教員、民生委員、市民等を対象にしたゲートキーパー研修を実施しております。
令和2年度の実績と比較すると、開催回数は約1.5倍、受講者数は約1.3倍の5,258人となっております。
この調査では、議員御指摘のとおり、県内14の市町村が「ゲートキーパーについての住民の理解が進んでいない」と感じていることが分かりました。
このほかの課題として、「養成後の活動支援」「研修内容の充実」「講師の確保」が挙げられました。
このため、県は、ホームページやSNSなどを活用してゲートキーパー制度を周知するほか、県内外の好事例を市町村と共有をし、市町村が抱える課題が解消されるよう取り組んでまいります。
今後も、ゲートキーパーの重要性を発信するとともに、県内のゲートキーパー養成を推進してまいります。
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