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掲載日:2023年12月18日
Q 橋詰昌児 議員(公明)
埼玉県警察運転免許センターは、昭和64年1月6日に鴻巣市で全面業務開始され、令和元年中には年間約57万4,000人、1日平均約2,000人以上の利用者があり、休日前や学生が免許を取得しやすい3月などは大変に混雑すると伺っております。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、混雑時に入場制限なども行っているようであります。
先日、埼玉県警察運転免許センターを視察させていただいたときも、若者、外国人、高齢者の方など多くの皆様が利用されていました。私の地元越谷を含む東南部地域の方からは、「鴻巣市までは片道2時間以上もかかることもあり、非常に不便だ」といった声を伺います。人口増加が見込まれる地域でもあり、免許センターの新設は必要ではないかと考えます。全国の27都道府県で免許センターを複数設置しており、滋賀県では米原分室として機能分散をさせているケースもあります。
利用者の更なる利便性や混雑緩和、試験会場でのソーシャルディスタンスの確保による新型コロナウイルス拡大防止対策などを考えると、免許センターの新設が望まれるところですが、警察本部長の考えを示してください。
A 高木紳一郎 警察本部長
本県における運転免許保有者は既に減少傾向にあり、運転免許センターに来場する運転免許証更新者数も、平成7年の約45万人をピークに減少しており、昨年は約33万人となっております。
さらに、運転免許試験の受験者数も、昭和61年をピークに減少しており、昨年はピーク時の半数以下となっております。
このような状況の中、警察官一人当たりの負担が全国一重い本県において、第一線警察署で対処しなければならない特殊詐欺の検挙活動や街頭活動等を踏まえますと、運転免許センターを新たにもう1カ所設置することについて、現状では難しいものと考えております。
なお、本県では、運転免許センターのほか、鴻巣警察署を除き、全国最多となる38警察署で運転免許証更新時の即日交付を実施しており、今後とも県民の利便性に配慮した運転免許事務の推進に努めてまいります。
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