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掲載日:2023年12月1日

平成29年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(柿沼トミ子議員)

観光資源の発掘によるSAITAMAプラチナルートの全県展開を

Q   柿沼トミ子議員(自民)

県では、昨年度から江戸の面影を残す川越から、川下りや果物狩り体験をはじめ古代の地層を観察できる秩父・長瀞へ至るルートを宿泊型の観光ルートとしてSAITAMAプラチナルートと銘打ち、売り出しを行っています。秩父を訪れ、宿泊していただくという考え方は、従来日帰り型の観光施策を進めてきた本県の観光施策の転換点として一定の評価をしたいと考えます。
そこで、これまでの取組状況とその成果について、産業労働部長に伺います。
また、住民目線では一見魅力的な観光資源がないように思われる地域であっても、外国人の目には新鮮に映る地域の魅力を発見することができます。私が経験した中でも水田の広がりや、たわわな柿の実の枝などの織りなす風景、あるいは地域のイベント参加に感動する姿を何回も目にしております。地域の魅力を発見し、インターネットやSNS等を活用し、世界に効果的に発信していくことが重要です。さらに、台湾の埼玉観光コンシェルジュをはじめ国内外の大使館や領事館等の活用を進めるべきです。
私は先日、日光陽明門や妻沼聖天院の全面漆塗り替えを担当した小西美術工藝社の社長をされていらっしゃるイギリス人のデビッド・アトキンソン氏と懇談する機会がありました。私の「埼玉県の観光地魅力をどのように捉えていますか」との問いに対して、「関東平野と秩父山岳地帯の中に広がる地元文化を物語として紡いでいけば、埼玉県は滞在し泊まっていただく魅力を十分に持っています」と話されました。そして、「点と点を結び、地元密着で時間とお金をかけていただく仕組みを是非作ってください」との言葉をお聞きし、我が意を得たりとの思いでした。
SAITAMAプラチナルートの全県展開に向けては、単に観光地コースとして紹介するだけでなく、物語性を付加し、地元の人たちの笑顔の中で一緒に体験していただくなど、一歩踏み込んだ形の提案が必要と考えますが、産業労働部長に伺います。

A   渡辺   充   産業労働部長

県では、平成27年度にSAITAMAプラチナルートを創設し、国内外の旅行会社に対し、県内に宿泊していただく周遊ルートを売り込んでいます。
今年度からは台湾、タイを中心に現地旅行会社とタイアップして県の魅力を発信するとともに県内を周遊する旅行商品を販売しました。
その結果、平成29年1月から9月までの本県の外国人宿泊者は、前年同時期と比べ約3割増加し、17万人を超えております。
次に、全県展開に向けて、一歩踏み込んだ取組が必要ではないかについてでございます。
外国人観光客の誘致にあたっては議員お話のとおり、物語性の付加という視点が大変重要であります。
それは、観光スポットを単に案内するだけではなく、外国人の目線に立って興味を引くテーマやその背景にある文化・歴史などの物語性を明確にすることであります。
県内には文化・歴史を感じられる建造物や街並み、アニメの聖地、日本酒の製造過程が学べる酒蔵といった様々な物語性を有する観光資源が数多くあります。
今後とも、県内各地の多彩な観光資源をつなぎ、そこに物語性や新たな発見、体験などの価値を加えて更なる魅力を引き出すことにより、外国人観光客の誘致に積極的に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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