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掲載日:2019年10月17日
Q 岡田静佳議員(自民)
お祭りとは、豊作や大漁を祈願し、収穫に感謝したり、疫病や天災などの災いを追い払ったりするために人々が集まり、祈り、そして山車や出店、踊りや歌などが生まれ、日本人の伝統文化、楽しみになっていきました。有名な秩父夜祭は、絹織が盛んだったことから、お蚕祭りとも呼ばれており、360年の歴史を持つ川越まつりは川越城主の氷川祭礼の奨励から始まり、入間川七夕まつりは江戸中期から竹に短冊を飾り、祭りが終わると竹飾りを全て入間川に流した、仙台に次ぐ古い七夕まつりです。高麗郡建郡1,300年の歴史を持つ日高市の巾着田曼珠沙華まつりでは、500万本もの曼珠沙華が咲き誇ります。林業で栄えた飯能市には飯能まつりがあり、これからはムーミンまつりも始まるかもしれません。入間市は、万燈を飾る習慣があったことから万燈まつりと、八十八夜には各茶園で新茶まつりがあります。そして、ところざわまつりは所沢新名所の秋の祭礼に各地から山車が集まるようになり、幕末から明治初期にかけて、いわゆる重松流を広めた古谷重松が所沢に住んでいたことから歴史ある山車と、その上で繰り広げられる重松流祭囃子が有名なお祭りです。西武線沿線の大きなお祭りを紹介しましたが、小さなお祭りにも歴史があります。
先日、初めてお伺いした下安松の交通祈願祭では、昭和に事故で子供が立て続けに亡くなったことから始めたお祭りですが、事故現場が馬坂の上りの終点で、清瀬から荷物を運んできた馬に御褒美をあげた場所ということもあり、馬の好物をお供えしています。大きなお祭りも小さなお祭りも、古いお祭りも新しいお祭りも、皆先人の思いが込められた歴史的なものなのです。
しかしながら、不景気に伴い、地元商店街や町内会の置かれている状況は厳しく、お祭りなどの地域行事にお祝いが集まらず、資金不足と高齢化による労働不足でお祭りを縮小したり、やめてしまうところが出てきています。何とか県として、薄れつつある地域コミュニティを深めるためにも、地域におけるお祭りがすたれることのないよう、地元の商店街や町内会などを支援することはできないでしょうか。
所沢市では、今年から財政支援だけではなく、自治会応援ボランティアの職員が各お祭りに派遣され、大変喜ばれています。県民生活部長、県でも何か支援ができないかお聞かせください。
A 稲葉尚子 県民生活部長
地域のお祭りは、地元商店街や地域コミュニティの活性化にもつながるものと考えます。
地域に密着した活動への支援は、市町村が中心的な役割を担っていますが、県としても、頑張っている商店街や町内会の取組を支援しています。
例えば、お祭りの開催など賑わい創出や地域貢献に熱心な商店街を「黒おび商店街」に認定し、商店街の集客イベントの開催などの取組に対して助成しています。
また、彩の国コミュニティ協議会を通じ、地域活動団体や自治会などで構成される市町村コミュニティ協議会が実施するお祭りに対し平成28年度から助成することといたしました。
併せて、県の職員がボランティア活動や地域活動などの社会活動に進んで参加するよう「職員みんなで地域活動」運動を展開しています。
地元のお祭りの運営や地域の伝統文化として受け継がれている獅子舞の保存活動に参加している者もいます。
社会活動への参加は、地域の実情や県民ニーズを把握することにもつながりますので、今後も、積極的な参加を呼び掛けていきます。
人口減少や少子高齢化の進行に伴い、地域で人々がお互いに支え合う「共助」の重要性が高まる中、地域コミュニティを深めるためにも、お祭りなど地域の絆づくりにつながる取組を引き続き支援してまいります。
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