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掲載日:2019年10月15日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高木真理議員)

県立図書館の一館体制に向けた整備について

Q 高木真理議員(民進・無所属

本県の県立図書館は昨年3月、浦和図書館が閉館し、現在、久喜と熊谷の2館体制になっています。県立図書館をめぐっては、議会でも平成25年から26年に盛んに質問がなされ、新たな一館体制に向けて平成26年度は新図書館準備のための予算が付けられておりました。しかし、どうでしょう。新県立図書館在り方検討有識者会議提言が同年10月に出されたものの、その後、一切この構想が進む気配がありません。現在は当面2館体制になっていますが、さてその先、新たな知の空間としての新県立図書館がどんなものになるのでしょうか。県民は関心を持って見ています。
知事からは、「一館体制とする県立図書館については、熊谷の地が望ましい」との答弁がなされているところでありますが、どこからともなく聞こえてくるのは、新図書館の話が止まっているのは地域事情の絡むゆえとか。そうであればどうでしょう、いっそのこと違う場所に建設してはいかがでしょうか。
私は、大宮公園内に新県立図書館を造ることを提案したいと思います。大宮公園内にある体育館は、本年3月に出された庁舎・公の施設マネジメント方針で廃止の方向での検討となっています。廃止ということであれば、跡地にふさわしい施設と考えます。
県立図書館の存在意義の一つに、市町村立図書館とは異なる専門的な蔵書があります。これを最大限県民に利用してもらうには、圏内人口が多く、県内からの交通アクセスのよい立地が適地と思われます。鉄道駅からも便利、大宮公園の博物館に隣接し、豊かな緑に覆われる公園内で、読書・研究などの空間としても最適です。駐車場も大宮公園駐車場を共通で利用できるので新たな土地を確保する必要がありません。
また、県立図書館の役割として、県庁職員が職務達成に必要な情報を提供する行政支援サービスがあり、実際に多くの職員が利用していると聞いています。この点でも県庁からより近い大宮に置くことで、書籍の運搬や職員自身の移動の面でコスト削減が図られることになります。
なお、全て電子図書になる時代に建物としての図書館は不要ではないか、あるいは実際の本は取り寄せればいいので、県立図書館は全て閉架でも検索さえできればよいのではないかという指摘も別途あろうかと思います。私自身もその可能性を考えたことがありましたが、図書館に関する各種の研究を調べていくにつれ、やはり紙であることに意義を持つ本があること、検索機能を使うことでかえって切り落としてしまうものも出てきてしまうため、開架図書の意味があることなど、やはり紙の本を収容する図書館、それも開架の図書館の必要性を確信するに至りました。
正に電子図書の存在なども包含し、ビジネスなどの新しいニーズにも対応しつつ、アーカイブ機能も充実した県民のわくわくした発見のある場所としての県立図書館、一日も早く県民をうならせるような図書館が完成することを期待したいと思います。
県立図書館の一館体制の整備に向け、その進捗と方針と立地につき知事、お答え願います。よろしくお願いいたします。

A 上田清司 知事

この図書館の進捗と方針については、現在教育委員会において検討していただいております。
私としては新たな県立図書館については、単に建物の大きさや蔵書数で競うのではなくて、「この機能では日本一」というような全国に誇れる機能を持たせた、ずば抜けた案を期待しております。
残念ながら、これまでにはその案が出ているというふうに思っておりません。
これからの県立図書館は県民や企業のイノベーションを専門的な見地から支援する情報の拠点になることも必要だと考えております。
そのため、現在の2館の機能を集約して、県民や県内中小企業の課題解決をワンストップで支援する新しいタイプの県立図書館にするという思いには変わりありません。
立地についても、大宮公園内での御提案をいただきましたが、新県立図書館は図書館が設置されていない町が存在する北部エリアをカバーすることが埼玉県としての意味を持つのではないかというふうに思っております。
そこで、現在検討を進めている北部地域振興交流拠点施設内に、様々な課題の解決に資する機能を集約した図書館を整備したいと考えております。
佐賀県武雄市の図書館は、評価はいろいろありますが、蔦屋書店を内包するという衝撃的な図書館として有名になりました。
私はこうしたこれまでの概念を変えるような画期的なものができないかという必要以上に欲の深いことを教育長に投げ掛けておりますので、少しプランが遅れております。
誠に申し訳ないという気持ちもありますが、しかし、やはり県民が渇望するような突き抜けたような図書館こそが望まれるのではないかと考えておりますので御理解を賜りたいと思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

注意:議員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

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