ページ番号:17697

掲載日:2022年11月16日

ここから本文です。

不老川放流幹線

不老川放流幹線は、新河岸川上流水循環センターで高度処理した下水処理水を一級河川不老川の上流部(狭山市大字南入曽)まで圧送しています。圧送された処理水を不老川に放流することにより、不老川の流量の確保と水質保全に貢献しています。

不老川水質環境保全対策事業の概要

この事業は、新河岸川上流水循環センターで高度処理した下水処理水を河川維持水として還流するものです。

高度処理した下水処理水を不老川放流幹線にてポンプ圧送し、一級河川不老川の上流部で放流しています。

不老川の水環境を保全するため、水質改善と水量確保の両面で貢献しています。

不老川還流

 

不老川の概況

不老川は、東京都西多摩郡瑞穂町に源を発し、本県の入間市・所沢市・狭山市を経て川越市で新河岸川に合流する流域面積約56.6平方キロメートル、流路延長17.0kmの一級河川です。

流域は、首都圏40km圏内に位置し、宅地開発などの都市化が進み、生活排水などの都市排水の流入で、昭和50年代後半には全国有数の汚染河川として知られるようになってしまいました。

悪化した水環境を改善するために、不老川水質環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンス21(平成6年第一期)、清流ルネッサンス2(平成16年第二期))が策定され、地域住民・地元市町村・河川管理者・下水道管理者など関係者が一体となり、水環境改善のための事業を推進しています。

不老川は、もともと自己流量が少なく、都市排水が水源の大半を占めていることから、下水道の整備が進むと水質は改善されますが、その一方で都市排水という水源が失われるため、水辺の形成の不可欠な水量自体が不足することになります。

水質環境保全対策事業

不老川の下流に位置する川越市に下水処理場があったことからその処理水を活用し、当面する水質改善と将来的に必要な流量確保を図ることとしました。

1期事業

川越市の滝ノ下終末処理場(現新河岸川上流水循環センター)に隣接して荒川右岸川越浄化プラントを設置し、BOD=10mg/L、日最大3万9,000立方メートルの処理水を不老川(狭山市南入曽地内)へ送水することとし、平成5年度から着工し平成10年度に送水を開始しました。

2期事業

荒川右岸川越浄化プラント内に、「砂ろ過+オゾン処理」の高度処理施設を築造し、処理水の水質をBOD=5mg/Lに改善して不老川へ送水することとし、平成11年度から着工し平成13年度から運転を開始しました。

硝化対策

処理場から不老川へ送水する間に、BOD値が上昇する問題(処理水中のアンモニア性窒素の硝化が原因)が生じ、その対策が求められていました。

この対応として、平成18年9月から新河岸川上流水循環センターの標準法による水処理を硝化促進運転とし、さらに平成23年6月から窒素やリンの削減を目的とした高度処理を導入し、放流水の水質向上を図ってきました。

 

お問い合わせ

下水道局 荒川右岸下水道事務所  

郵便番号351-0115 埼玉県和光市新倉六丁目1番1号

ファックス:048-466-9418

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?