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掲載日:2024年12月20日
令和6年4月17日に、中国山西農業大学資源環境学部の程教授をはじめとする6名の研究者が当センターに訪問され、第1回CESS国際セミナーを開催しました。
山西農業大学は116年の歴史を持つ総合国立大学です(学生3万人、教員1700人)。山西農業大学資源環境学部は、当センターと研究交流協定を締結しており、程教授らの研究室は10年以上前から当センターと共同研究を行っています。
当日はお互いの研究について発表し、植松総長、酒井センター長、今井所長等と意見交換を行いました。信頼と友好関係をさらに深めることができた有意義なセミナーとなりました。
令和5年5月9日、中国吉林省農業科学院の馬国成院長が率いる代表団6人が当センターを訪問されました。
農業科学院は、19の研究所と840人を超える研究員を有する吉林省農業分野における総合的公立研究機関です。2009年に農業科学院農業資源環境研究所と当センターは研究協力協定を締結し、共同研究や研究交流及び研究員の相互訪問を続けてきています。
当日は、植松総長、酒井センター長、大原所長等と意見交換が行われ、今回の交流によって、双方共通の研究課題に対する共同研究の促進などが確認され、両機関の信頼と友好関係をさらに深めることができました。
令和3年12月7日、外務省が推進する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として、埼玉県と友好交流都市提携を結ぶ山西省の学生とオンライン交流を行いました。
今回の交流事業は、日中友好会館、埼玉県国際課、環境科学国際センター、東洋大学(先生と学生約20名)、川口市、そして山西省の大学生と大学院生(山西大学・太原理工大学などから20名)が参加しました。
環境科学国際センターからは、王国際業務プロジェクトマネージャーが参加し、センターの概要、国際貢献事業、山西省との国際交流事業について紹介し、山西省の学生と質疑・応答を行いました。
国際課の久保課長から「2022年は埼玉県と山西省の友好県省40周年記念の年であり、これからも双方の友好交流を促進していきたい」と挨拶がありました。また、矢萩国際戦略担当からは、埼玉県の魅力及び山西省との教育、環境、医療関係者による交流についての紹介がありました。
東洋大学と川口市は、それぞれマイクロプラスチックやゴミ焼却と資源循環事業を紹介しました。
一方、山西省側からは同省の文化や大学活動などについての紹介がありました。
様々な情報を交換し、中国大学生の環境・防災意識の向上に協力するとともに、埼玉県と山西省の友好関係を深めました。
ベトナムにおける建設廃棄物のリサイクル推進に資するため、外部資金(地球規模課題対応国際科学技術協力事業「ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化及びインフラ整備技術の開発」(研究代表者:川本健教授、埼玉大学))を活用して、平成29年2月から国際共同研究を開始しています。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日越の研究メンバーの渡航往来が制限されたため、オンライン会議などを通じて解体現場における分別解体のためのガイドライン策定に関する協議を進めました。12月にハノイ市で行われた第3回日越合同調整委員会(オンライン)に磯部専門研究員が、3月にハノイ市で行われた建廃有効利用の技術開発に関するSATREPSセミナー(オンライン)に川嵜担当部長、磯部専門研究員がそれぞれ出席しました。
令和元年度も、環境科学国際センターでは、姉妹友好州省である山西省の環境改善に協力するため、山西省生態環境庁から2名の環境保全技術研修員を受け入れました。また、山西省大同市からも、環境保全研修のため2名の研修員を受け入れました。
この他、上海大学などから研究交流の訪問もあり、令和元年度は、合計161人の研究員・研修員の受入れを行いました。
山西省環境保全技術研修の様子
平成30年2月から、ベトナムのハノイ市及びハイフォン市をモデル都市として進める国際共同研究事業(SATREPS)に参加し、建設廃棄物をリサイクルするための解体・分別方法に関するガイドラインの作成に取り組んでいます。この取組は、ベトナムの建設廃棄物のリサイクル率向上に貢献するものです。
日本側の参加機関は、 埼玉大学(代表)、埼玉県環境科学国際センター、国立環境研究所で、ベトナム側の機関は、 ベトナム国立建設大学(代表)、ベトナム建設省、ハノイ市、天然資源環境政策研究所等です。
実施期間は、 平成30年2月1日から約5年間です。
平成27年8月17日にプサン大学 環境工学部のOh教授と大学院生2名(KimさんとMoonさん)が来所しました。来所の目的は、センター(化学物質担当)が実施している経済産業省国際標準化加速事業「揮発性メチルシロキサン分析法に関する国際標準化」の共同研究のためです。大学院生は10日間滞在し、環境試料の分析法の習得などに取り組みました。
当センターと上海大学はこれまで研究交流合意書を締結し、様々な分野で共同研究を行ってきました。
当センター研究員が代表となりJSPS(日本学術振興協会)とNSFC(中国国家自然科学基金)とに双方で申請して採択された二国間交流事業・共同研究により、上海大学の呂森林先生を招聘しました。呂先生は、中国においてPM2.5等の粒子状物質による大気汚染の研究に取り組んでいます。
平成27年8月2日~23日の3週間、センターの宿泊棟を利用して滞在し、大気環境担当の研究員と中国の石炭燃焼に由来する粒子状物質に着目した共同研究を行いました。中国では発電や暖房だけでなく、調理に石炭を使用することもあります。本共同研究では、これらに着目し、当センター研究員の考案した、強力な磁力を用いて粒子状物質試料を分離するとともに、試料中に含まれる微量な金属成分を詳しく調べる予定です。
共同研究の様子(呂森林教授)
標高3776mの日本最高地点にある富士山頂測候所(写真)は、地上の発生源の影響を受けにくい自由対流圏に位置しているため、遠方から長距離輸送された大気汚染物質を調べるのに適しています(図1)。当センターでは、2015年7月21日から8月20日の1ヶ月間、測候所内にPM2.5採取装置を設置して観測を行いました。図2にPM2.5の濃度変化を示します。富士山頂のPM2.5濃度は低いですが、濃度がやや増加した期間も見られます。
本研究の実施期間中には、都心や加須のほか、中国、韓国も含めた日中韓のPM2.5同時観測を行いました。これらのPM2.5試料の詳細な成分分析を行うことで、夏季の越境大気汚染について明らかにすることに繋がります。
富士山頂(富士山測候所) 富士山遠景、矢印は測候所の位置
富士山頂での大気汚染を調べることの優位性 2015年夏季の富士山頂のPM2.5濃度
※富士山頂測候所は、現在、NPO法人富士山測候所を活用する会が管理・運営を行っています。
※当研究を含む2015年の研究プロジェクトはこちらからご覧頂けます。
平成26年5月8日オーストラリアグリフィス大学のトッド副学長が環境科学国際センターを訪問されました。
本県と姉妹友好州であるオーストラリア クイーンズランド州 のブリスベンとゴールドコーストにキャンパスを持つグリフィス大学からサラ・トッド副学長、サミ・土屋学生センターマネージャーが、またクイーンズランド州政府駐日事務所から安達代表が当センターを訪問しました。当センターの坂本総長と意見交換を行なった後、研究所と展示館を見学されました。
意見交換の様子
研究所見学の様子
上海大学環境与化学工程学院 潘赟講師、周佳欣大学院生、袁庆大学院生の3名が、平成21年8月4日から1か月間当センターで共同研究を行いました。
研究課題は「環境ホルモン」及び「汚染土壌の修復技術」で、両研究機関で今後も研究交流を続けて行きます。浙江大学環境与資源学院 田光明教授が、平成21年8月4日から1か月間当センターで共同研究を行いました。
研究課題は、「汚染土壌の修復技術」で、これは、汚染された土壌を植物の栽培により、浄化するシステムを開発する研究で、両研究機関で今後も研究交流を続けて行きます。
浙江大学田光明教授による共同研究報告
上海大学大学院生による環境ホルモンの分析
上海大学潘赟講師による共同研究報告
中国・浙江大学 林(Lin) き(Qi) 准教授が(独)日本学術振興会の制度(外国人特別研究員)で来日し、平成20年11月から埼玉県環境科学国際センターと共同研究を行っています。
研究課題は「バイオ燃料用資源植物を活用した汚染土壌の有効利用と修復システムの構築」です。重金属などにより汚染された土壌を植物の栽培により、浄化するシステムを開発する研究で、その成果は土地の有効利用にもつながり、将来が期待されています。共同研究期間は2年間の予定です。
上海大学環境与化学工程学院の教授1名、大学院生3名の計4名が「降下煤じんによる土壌の重金属汚染に関する研究」のため来日し、センターで約3週間の共同研究を行います。
立命館大学の客員研究員である当センター職員が、大学の招聘により、バングラデシュでヒ素汚染に関する調査研究を行いました。
韓国・慶北地域環境技術開発センター所長であり、嶺南大学教授でもある李 淳和 先生を招聘し、日韓環境技術シンポジウムにおいて質疑・意見交換を行いました。
講演
「韓国慶北地域環境技術開発センターにおける開発技術について」 |
慶北地域環境技術開発センター所長嶺南大学教授 李 淳和 |
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「埼玉県における里川再生事業について」 |
埼玉県環境科学国際センター担当部長 高橋 基之 |
「新規環境浄化担体とヨシ植栽を活用した水質浄化技術」 |
埼玉県環境科学国際センター専門研究員 木持 謙 |
「水生植物を活用した汚濁湖沼の水環境改善技術」 |
埼玉県環境科学国際センター専門研究員 田中 仁志 |
上海大学 呂 森林先生が、平成20年5月7日から一か月間の共同研究を終え、「大気中の微小粒子に関する挙動」の研究成果を発表しました。
中国北京市、銀川市、甘粛省で行われたフォーラムで、当センターの王専門研究員が“環境保全型農業及び農村づくり”について講演を行いました。また、質疑、意見交換が行われ、日本の環境保全の現状と施策、農村地域の状況と町づくりなどについて紹介しました。
フォーラム会場
塩化した土地の改良現場
上海大学と平成20年3月11日に締結した研究交流合意書に基づき、約1ヶ月間、大気中の微小粒子に関する挙動の共同研究を行います。
当センター総長 須藤隆一が大韓環境工学会から30周年を記念して表彰されました。また、同学会において須藤総長が基調講演を行いました。
基調講演「都市の水辺の復活と創出-水質目標と適用技術-」
韓国・済州大学校で開催された「韓日環境シンポジウム」において、当センター須藤総長と田中専門研究員が講演を行いました。
(済州大学海洋環境研究所とは平成15年12月に研究交流協定を締結。)
「水環境の評価方法」 |
環境科学国際センター総長 須藤隆一 |
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「二枚貝を活用した湖沼水質改善のための底質環境の評価」 |
環境科学国際センター専門研究員 田中仁志 |
上海大学環境与化学工程学院と研究交流合意書調印式を当センターで行いました。
これを記念して、同大学環境与化学工程学院教授であり、中国環境学会理事である 丁 国際 氏に「中国における水環境改善について」と題した講演をしていただきました。
中国水環境学会副会長であり、上海交通大学教授である 孔 海南先生を招聘し、「中国の水環境」について講演していただきました。
また、講演の後に、孔教授のほかに、国立環境研究所流域環境管理チーム 徐 開欽主任研究員、当センターで現在研修中の山西省環境保護局 陳 昊副主任及び当センター 王 効挙専門研究員の4名をコメンテーターとして、出席者と意見交換を行いました。
平成19年12月10日から15日に当センター職員2名が、上海交通大学、上海大学、浙江大学を訪問し共同研究に関する打ち合わせを行うとともに、浙江大学での「中日環境交流セミナー」に参加し研究交流を深めました。
「低コスト・低環境負荷型の水環境保全技術の研究開発」 |
埼玉県環境科学国際センター主任 木持 謙 |
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「日本の環境保全農業及び農村作り」 |
埼玉県環境科学国際センター専門研究員 王 効挙 |
「浙江大学における環境生物修復研究」 |
環境保護研究所准教授 林(Lin) き(Qi) |
「中国農村の環境と郷村作り」 |
浙江大学生生態企画景観設計研究所長 厳 力蛟 |
韓国済州地域環境技術開発センター主催の「平成19年度第2回日韓環境シンポジウム」が、済州大学校国際交流会館で開催されました。
「地球温暖化と水環境保全」 |
環境科学国際センター総長 須藤 一 |
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「埼玉県における農薬の検出現況と規制体系」 |
環境科学国際センター専門研究員 田中 仁志 |
「地域単位での気候変化対策樹立のための枠」 |
済州大学校 社会学科教授 チョン・デヨン |
「ライシメーターを利用したゴルフ場使用農薬・肥料の地下水汚染潜在評価」 |
済州道保健環境研究員・環境評価課長 ヤン・チョルシン |
韓国済州地域環境技術開発センターと研究交流協定締結の調印式を当センターで行いました。
これを記念して「平成19年度第1回日韓環境シンポジウム」を開催しました。
遼寧科学技術交流週では、中国国内外で活躍している様々な分野の研究者等が集まり、科学技術に関する交流、共同研究事業に関する検討、環境保護や資源の有効利用等に関する会が行われました。
当センターから化学物質担当の王専門研究員が参加し、汚染土壌の修復等に関する情報を提供するとともに、「環境保全と持続農業」の講演を行いました。
また、遼寧大学資源環境学院の客員教授として遼寧大学を訪問して、研究交流を深めました。
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