環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究課題 > 令和4年度研究課題一覧 > 令和4年度研究課題(大気環境担当 R4~R5 新たな計測技術とドローンを活用した上空の大気汚染物質の解明)
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ページ番号:215083
掲載日:2024年2月8日
我々が生活する対流圏は、地上1,000~2,000 m程度までの大気境界層とその上部の自由大気とに分かれています。大気汚染物質は地上に配置された常時監視測定局で測定されていますが、空気塊の全体像を知る上で、上空の大気の実測は重要です。近年、ドローンに代表される無人飛行機の開発がめざましく、また、O3やPM(粒子状物質)の計測には、高精度の小型測定器が市販されるようになりました。更には、捕集管とミニポンプを組み合わせることで、上空のVOCの採取も可能になりつつあります。
本研究では、これまで東秩父やCESSで試行する中で得られたノウハウを活かし、計測手法や解析手法の検討を進めることで、これまで実測例の少ない上空(主に大気境界層内)の汚染物質の実測を行い、汚染物質の鉛直方向の分布を知ることで、光化学大気汚染などの施策立案に貢献することを目指します。なお、ドローンの飛行については、安全性の確保も含め、豊富な経験を有する民間の専門業者と連携によって実施します。
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