環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究課題 > 平成27年度研究課題一覧 > 平成27年度研究課題(化学 H27-H29 揮発性メチルシロキサンの大気汚染実態)
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掲載日:2023年1月13日
揮発性メチルシロキサン(VMS)の一部は、環境残留性や生物蓄積性を有すると指摘されており、環境や生態系への悪影響が懸念されています。VMSの環境動態解明やリスク評価のためには、主な存在媒体である大気データの収集が不可欠ですが、国内における情報は極めて少ない状況です。
そこで本研究では、VMSについて大気試料の分析法を確立し、県内大気におけるVMS環境汚染実態の解明を試みます。具体的には、まず、生産量及びリスク評価の観点から重要なVMS(4~6量体)を対象物質とし、固相カートリッジと低流量ポンプを組み合わせたサンプリング法を確立します。次に、この方法を用いて当センターにおける継続モニタリングを実施し、年間VMS濃度の変動を把握します。また、高時間分解で調査することで、日内の濃度変動を詳細に把握します。さらに、埼玉県内の複数地点においてモニタリングを実施することで県内の濃度分布を把握し、発生源や気象情報等を併せて解析することで、VMSの環境動態の解明を試みます。
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