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掲載日:2023年2月1日
生態園は、科学的調査研究を行うためのフィールドとするとともに、その自然環境を利用した様々な野外環境学習を行うためのフィールドとしてビオトープ手法により整備されています。
2.2haの園内には、生物が生息できる良好な環境条件を備えた場所となるように県東部地域の潜在植生を復元しました。復元された屋敷林、社寺林、雑木林、竹林、畑、水田、小川、ため池、石垣は、昭和30年代の県東部地域の「里山」をモデルとしています。里山は、人間が生活のために造ったものであり、自然を放置するのではなく、人間が手を加えることによって、多様な動植物の生息・生育を可能としていました。自然観察や農作業体験などを通して、身近な自然の仕組みや自然と生活との関わりを学ぶ事ができる野外環境学習の場として利用しています。また、科学的な調査研究の場としても利用されています。
人間と自然との共生のあり方を考えるとき、生態園は、これからの環境創造のモデルケースの一つとなります。
生態園の整備にあたっては、周辺地域の生物生息空間の環境構造や動植物の種類・植生構造を事前に調査し、農村環境における二次的自然をビオトープ手法により復元しました。外周部に草地的な環境を形成するなど、周辺からの生物種の自然導入が図られる構造とするとともに、周辺の工事等で不要となった樹木や表土を移植するリサイクル緑化を積極的に導入しています。
生態園は、失われつつある自然環境を復元する技術を研究する場として活用するほか、環境問題への理解を深めるための野外環境学習の場として活用できるように整備しています。
下の池
林内池
生態園の今をお伝えしています。生態園観察マップを手に、生態園を散策してみましょう。
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