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掲載日:2023年9月5日
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ころ柿は、漢字で書くと、「枯露(ころ)柿」と書くそうです。
ころ柿は、大きめの品種の柿を使った飴色の干し柿です。
同じ干し柿でも水分が50%前後で柔らかいものは「あんぽ柿」、水分が25%から30%位で甘み成分が結晶化し白い粉が吹いてくるものを「枯露(ころ)柿」と呼んでいるそうです。
「枯露(ころ)柿」の名前の由来は、天日で乾燥させるときに、皮をむいた柿を並べて実全体に太陽の日が当たるよう、ころころと位置を変えたことからといわれています。
武州ころ柿は、比企地域を代表する特産品のひとつです。
滑川町では、明治の中頃から『ころ柿』と呼ばれる干し柿が生産されていました。
『武州ころ柿組合』が結成され、ピーク時の昭和15~16年頃の生産農家数は東松山地域を含め20軒あまり、地域の特産品として東京市場に出荷され、100万個の生産量がありました。
戦時中は生産ができず、戦後、再び生産が復活しましたが、ころ柿生産は、朝早くから夜遅くまで重労働の連続のため、高度経済成長期になると働く場が増え、和菓子などの他の甘い菓子も増え、ころ柿生産者は減ってしまいました。
しかし、自然の甘みは忘れられませんでした。
そのため、地域の関係者が集まり、かつての特産品『武州ころ柿』の復活を目指す取り組みを開始しました。
もう一度、滑川町に柿棚が並ぶ光景を見るために、また昔の先輩たちが残してくれたかけがえのない技術を伝えるために立ち上がりました。
平成25年に、「滑川の伝統を守ろう!」と町と町民らの呼びかけで、「武州ころ柿復活&グリーン・ツーリズム推進協議会」を設立し、武州ころ柿の特産品としての復活に向けた取り組みが開始され、現在に至っています。
住所:滑川町大字羽尾1348₋1
電話:0493-56-2535
※店休日や営業時間は、農産物直売所に直接御確認ください。
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