ページ番号:9942
掲載日:2022年7月14日
ここから本文です。
令和2年における埼玉県の果樹の産出額は54億円(全国第37位)で、県全体の農業産出額の約3.2%を占めています。
埼玉県の自然条件は落葉果樹の栽培に適しており、特に基幹果樹である「なし」は、生産量で全国第10位(令和2年)です。また、埼玉県の果樹の中で最大の栽培面積を有する「くり」は、県東部の水田地帯を除いたほぼ全域で栽培され、生産量は全国第7位(令和2年)となっており、「ぶどう」は産地直売や観光農業の主力果樹として定着しています。
そのほか、地域の気候、風土に適した「うめ」、「ゆず」などの特産的な産地も古くから成立しており、それぞれの地域において、果樹は農業経営の重要な一翼を担っています。
品目 |
栽培面積(ha) |
生産量(t) |
特徴 |
---|---|---|---|
なし |
322 |
6,470 |
本県の主力果樹であり、久喜市(旧菖蒲町)、白岡市、蓮田市を中心とする県東部地域と、神川町、上里町の県北部地域が主産地です。品種別比率では「幸水」が57%、「豊水」が20%、「彩玉」が14%、「新高」が5%となっています。 |
くり |
581 |
581 |
本県の果樹で栽培面積が最も多く、日高市や東松山市、熊谷市など、県西部及び北部地域が主産地です。 |
ぶどう |
156 |
1,310 |
本県の観光農業の主力品目で、北足立地域、入間地域及び秩父地域が主産地です。品種別比率では「巨峰」が57%、「シャインマスカット」が8%などとなっています。 |
うめ |
250 |
985 |
県内全域で栽培されていますが、県西部の越生町、北部の寄居町が主産地です。品種的には「白加賀」が約9割を占めています。ほとんどが市場出荷ですが、近年、梅干しなどの加工品の流通が増加しています。 |
かき |
151 |
439 |
県内全域で広く栽培されています。特に近年では、小鹿野町を中心とする秩父地域において、特産のあんぽ柿用の「蜂屋」の栽培面積が増加しています。 |
ゆず |
30 |
191 |
県西部の越生町、毛呂山町が主産地です。特に毛呂山町桂木地区の地名から「桂木ゆず」として知られ、全国の市場で高い評価を得ています。 |
ブルーベリー |
68 |
86 |
県西部の狭山市や県北部の美里町、熊谷市が主産地です。観光果樹園も多くなっています。 |
いちじく |
12 |
125 |
川島町、加須市、杉戸町が主産地であり、近年生産量が増加している。 |
※栽培面積、生産量の出典:令和3年産「耕地及び作付面積統計」及び「作況調査」、令和2年産「特産果樹生産動態等調査」
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください