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掲載日:2024年6月26日

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HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの有効性とリスク等について

HPVワクチンの有効性とリスク等についてまとめました。また、厚生労働省の資料もご覧ください。

HPVワクチンの有効性

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっているウイルスで、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされています。

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。

現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス®)、4価ワクチン(ガーダシル®)、9価ワクチン(シルガード9®)の3種類あります。

  6型 11型 16型 18型 31型 33型 45型 52型 58型
サーバリックス®              
ガーダシル®          
シルガード9®

 

HPV16型と18型は子宮頸がんの原因の50~70%、 HPV31型、33型、45型、52型、58型まで含めると子宮頸がんの原因の80~90%を占めています。また、HPV6型と11型は、外陰部や膣にやっかいなイボができる尖圭コンジローマや再発性喉頭乳頭種(再発性呼吸器乳頭種)などの感染症の原因となります。

ワクチンを接種することにより、これらのウイルスの感染を防ぐことができます。

また、HPVワクチンにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。

 

  • HPVワクチンは、3回の接種が必要です。現時点で、接種の途中でワクチンの種類を変更した場合の有効性・安全性についてのデータが限られているので、同じワクチンでの接種を推奨されています。
    * 15歳になるまでにシルガード9®を接種した場合は2回
  • ワクチンは、子宮頸がんの原因となるすべてのウイルスの感染を予防できるわけではありません。20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受け、早期発見することが大切です。子宮頸がんは、初期の段階で発見できれば、子宮を残すこともでき、 妊娠・ 出産も可能です。

リスク(副反応)について

接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
まれですが、重い症状(呼吸困難やじんましん、手足の力が入りにくい、頭痛・嘔吐・意識低下)が起こることがあります。また、広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)といった多様な症状が報告されています。

副反応の詳細は、厚生労働省厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料をご確認ください。
厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会のページ(別ウィンドウで開きます)

なお、ワクチンが原因となったものかどうかわからないものをふくめ、接種後に重篤な症状として医師や企業から報告があったのは、ワクチンを受けた1万人あたり約3~5人です。

 

  • 接種するワクチンや年齢によって、合計2回又は3回接種しますが、接種した際に気になる症状が現れたら、それ以降の接種をやめることができます。
  • 接種後に気になる症状が出たとき、まずは接種した医師にご相談ください。

 

お問い合わせ

保健医療部 感染症対策課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4808

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