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掲載日:2020年12月1日

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新型コロナウイルス対策本部会議後の知事発言内容(12月1日)(テキスト版)

   皆さんお疲れ様でございます。 

   本日、対策本部会議を開催をさせていただきました。その関連でまず私の方からご報告をさせていただきたいと思います。本県では、先月21日土曜日に172人という陽性者が出て以降、約1週間が経ちましたが、1週間の陽性者数が連続して700人を超えることになっています。極めて憂慮すべき事態にあります。昨日、専門家会議におきまして、諮問をし、いただいたご意見を踏まえ、本日、事業者及び県民の皆様への協力要請や福祉施設へのクラスターへの対応などを行うことについて決定をいたしました。 

   まず、「埼玉県指定診療検査医療機関の公表」についてであります。季節性インフルエンザの流行期に備え、新型コロナとインフルエンザの両方の診療ができる診療検査医療機関を指定し、12月1日の朝の時点で、1,108の医療機関から指定申請をいただきました。一定の数の指定ができたことから、本日12月1日朝8時半から、医療機関名や受付可能時間などを検索するシステムを県のホームページに公開をさせていただきました。公開をしているのは、私どもが理解しているのでは埼玉県ともう1県だけだと理解をしています。これは、医療機関におかれては、風評被害等の懸念もあるという話もありましたが、医療機関の皆様のご協力をいただいて、県民の皆様が最も受診を、あるいは相談をしやすい、そういう体制をつくるとともに、早期に感染拡大防止の対策を打つことによって、より多くの方々に感染が広がらないようにする、こういった県民の目線に立って、医療機関にいただいたという大変勇気ある選択を、医療機関の皆さんにしていただいた、大変ありがたいし、感謝を申し上げています。ぜひこういったシステムが日本全国に広がることを私としても期待をしているところであります。さて、この発熱をし、受診を希望する場合には、ホームページから公開をしてありますので、お近くの医療機関を探していただくか、ホームページが利用できない、あるいは迷いがある場合には、受診相談センター、こちらに電話番号がありますが、ここに電話で相談し確認をしていただきたいと思います。公表後には、発熱患者の皆さんは、直接医療機関に連絡をし、スムーズに受診していただけるものとあります。ただ、県民の皆様にはお願いがあります。1点は、受診をされる場合には、医療機関が発熱患者専用の時間帯を設けることが多いです。ですので、必ず事前に電話で連絡をして受診の予約を行ってください。また、医療機関に行く時には、必ずマスクをしてください。受診する側もマナーを守って、医療機関や他の患者さんへの感染防止にご協力をお願いをいたします。 

   次に、営業時間の短縮要請などについてであります。事業者の皆様への協力要請ですが、要請内容は、営業時間の短縮であります。対象は、さいたま市大宮区、川口市、越谷市内の「酒類の提供を行う飲食店」及び「カラオケ店」であります。営業時間は、午前5時から午後10時までとし、午後10時をもってお店を閉めていただくことにしています。なお、蛇足かもしれませんが、酒類の提供を行う飲食店でありますので、酒類を提供していない飲食店については、この営業時間の短縮については要請を行っていません。酒類の提供を行っている飲食店は、午後10時で酒類の提供を行うことをやめるのではなく、午後10時で閉店をしていただく、このようなお願いになっておりますので、付け加えご説明をさせていただきます。また要請期間ですけれども、12月4日の金曜日午前0時から、12月17日午後12時までとしております。これが事業者の皆様への協力の要請の内容でございます。他方、県民の皆様にもお願いをさせていただきます。先ほど述べた営業時間の短縮を要請している、さいたま市大宮区、川口市、越谷市の「酒類の提供を伴う飲食店」及び「カラオケ店」の午後10時以降の利用については、回避のお願いをしています。要請期間は先ほどと同じであります。なお、これらの要請はいずれも新型インフルエンザ特措法第24条9項に基づく協力要請であります。なお、期間、対象地域、対象店舗を限定したのは、感染拡大を防止しつつ、経済への影響を限定するべく検討した結果であり、過去にクラスターを発生した繁華街において、なおかつ現在でもクラスターが出ている業種を抱えているところに限定をさせていただきましたが、今後仮に、陽性者の数が下がらず、また他の、例えば繁華街等でクラスターが発生する場合には、追加の可能性もございます。ただ、年末年始の前に可能な限り短い期間に限定をして、手を打つことにより、医療機関が脆弱になる年末年始を迎える前に、何とか陽性者の数を抑えたい、その思いで、大変、事業者の皆様、また利用者の皆様には、大変なご負担をおかけいたしますけれども、これを行わないでこのままいけば、より強い要請を行わざるを得ないことも考えられることから、ぜひこの期間に、短期間ですので、ご協力をいただきたいと思います。今が正念場であります。 

   次に、要請をさせていただいた店舗への協力金についてご説明を申し上げます。正式には、明日、12月2日水曜日に議会における審議、議決を経て、正式に決定をいたしますが、可能な限り早い時期に、事業者の皆様にはお伝えをさせていただきたく、現時点では見込みでありますけれども、ご説明をさせていただきます。対象となるのは、営業時間の短縮要請を受けた店舗を運営する事業者であります。これはどういうことかというと、対象エリア、先ほどのさいたま市大宮区、川口市、越谷市に実店舗があれば、本社や、あるいは、事業者登録をされているところがその地域でなくても、あるいは事業者は、企業でなくてもNPO等も支給の対象となります。そして、事業者でありますけれども、これは店舗が対象であります。そして全体、つまり、12月4日から17日までの14日間すべての期間で、ご協力をいただけ、なおかつ12月3日までは、例えば11時まで営業、午後10時以降も営業していたが、要請に応じて短縮をした。そういった店舗については1店舗当たり、28万円の支給をさせていただきます。なお、ここで言う店舗とは、営業所の登録、飲食店としての登録をしている店舗に限ります。主な要件としては、先ほど申し上げた通り、12月4日から17日まで全ての期間での営業の短縮、これ休業の場合ももちろんそうですが、した場合で、食品衛生法に基づく飲食店営業許可を受けていて、なおかつ彩の国「新しい生活様式」安心宣言を遵守し店頭に掲示している。これは、是非、守っていただきたいと思います。最近、掲示をしていていても守っていない店があるという指摘もあります。ソーシャルディスタンスを守っていただくとか、あるいは、例えばマスクの着用、決してフェイスガード等ではなくて必ずマスクの着用お願いします。また、「埼玉LINEコロナお知らせシステム」のQRコードを店頭に掲示していることも条件の一つです。埼玉県では、これらの感染防止確認アプリについて、仮に陽性の通知が来た人は、すべての人が検査ができる体制を構築しています。ぜひご協力をお願いを申し上げます。ただいま申し上げた手続き等の詳細については、予算が成立した後、明日の本会議でもし成立した場合には明日になりますけれども、予算が成立した後に県のホームページや県公式のSNS等で発信をいたします。是非、この対象エリアの市や経済団体などと連携して周知も図りますので、ご確認をいただきたいと思います。なお申請の受付ですけれども、要請期間が全て終了した12月18日以降、速やかに開始できるように準備をしています。速やかな手続きのためにも電子申請を原則といたしますが、困難な事業者につきましては郵送での申請も受け付けをいたします。 

   次に、福祉施設における新型コロナウイルス感染症対策です。県としては、戦術的介入が効果を上げることが期待される分野で、かつ、生命にかかわりかねない重症化のリスクが高い、例えば高齢者、こういった方々の分野に介入を強く行うことが必要と考えました。例えば、先般のGo To イートの食事券の停止等は促進するものをやめるものです。そうではなくて、積極的に介入することによって、特に高齢者の方々に介入をすると、そこからクラスターが広がらず重症化しない。それによって、最も大切な命が奪われる機会というものが少なくなっていく。更には、重症化した方は病床を長期、占有することによって、医療施設に負担がかかります。こういったことを避ける、まさに、今、最も求められてることと考え、ここに、力を入れることにしました。そこで、第1弾の各施設に対する通知、そして第2弾の緊急会議の開催に続き、第3弾として、高齢者入所施設の緊急一斉巡回を行うことといたしました。対象となるのは、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、県内1,066施設であります。また、同時に、各福祉事務所に福祉施設からの相談を24時間受け付ける相談窓口を開設して、緊急の相談に対応していきます。各事業者におかれては、県庁の職員が緊急一斉巡回で、回って参りますので、そこでお伝えする、過去のクラスター発生から学んだクラスター対応事例や感染管理の基本をご理解をいただいて、クラスター発生防止に全力で取り組んでいただきたいと思います。 

   さて、職場における感染ですけれども、絶対数として増加してますが、職場の感染防止は戦術的な対応が可能であります。実際にこれまでにお願いして、この職場における感染は徐々に減ってきています。事業者の皆様、従業員の皆様に改めて職場内での感染防止をお願いいたします。まず事業者の皆様に3点お願いです。1つ目は、テレワーク、時差出勤。これまでも取り組んでいただいてますが、若干、減ってきてる感じもあります。ぜひ促進をお願いをいたします。また、窓が開く場合は、定期的に換気をお願いします。寒くなると換気ができない、また昨日の専門家会合においても、小さな事業所や店舗においては締め切って、営業や、あるいは様々な事業が行われているという指摘がなされました。ぜひ換気をお願いいたします。また手で触れる共用部分の消毒をお願いします。また、可能な限り会議はオンラインでお願いします。また、働く皆様、従業員の皆様にお願いです。職場では必ずマスクを着用をしてください。始業時や休憩時、そういった時には、定期的に手指の消毒や手洗いをお願いをいたします。また、職場の休憩室あるいは喫煙室など、小さな場所、こういったところではマスクを外して会話したりしがちです。ぜひ3つの密を避けていただきたいと思います。さらに、発熱がある方、体調の悪い方はためらわず、出勤自粛してください。また、事業所の方も出勤を自粛させてください。次のページお願いします。 

   次に、年末年始の行事等における感染防止ですけれども、まずは、密閉、密集、密接の3密を回避していただくことだけではなく、是非、お出かけの際、人混みを避けていただきたい。また発熱等がある方については、外出を控えていただきたいと思います。また大晦日や、正月三が日、混み合います。可能であれば、おうちでゆっくりされる。これはお願いしたいと思います。また、各企業におかれましては、従業員の方々の休暇の分散取得をお願いします。 

   続いて、年末年始の行事ごとで注意していただきたいポイントを申し上げます。忘年会、新年会におかれましては、感染症対策が十分にとられてない施設の利用は避けていただき、彩の国「新しい生活様式」安心宣言を掲示されているお店を使ってください。そして、大人数、長時間での開催は自粛し、既に呼びかけている通り、例えば、終了時間を最初に決めて始めていただく、対面を避けた配席、あるいは大声での会話、発声は控えていただきたいと思います。また、帰省や旅行については、特に、高齢者の皆様への感染防止にご留意をいただきたいと思います。さらに、初詣や除夜の鐘については、正月三が日にこだわらない分散参拝をお願いをいたします。県民の皆様や事業者の皆様には、ご不便をおかけします。また今日も、いつも以上にお願いをしてしまいましたが、これも今の極めて厳しい状況を踏まえてご理解をいただき、年末年始の前に、陽性者の数を下げていく、医療機関の負担を減らしていく必要がある。こういった考えからであります。ぜひ愛する方を守るために、皆さんの力で、人の命を救うことができます。ぜひご協力をお願いを申し上げます。 

   私からは以上です。 

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