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掲載日:2023年9月13日
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水力発電は大規模水力と中小水力にわけることができます。大規模水力発電はダムなどの大型施設を建造して、大量の水を利用して発電する方法で、大きいものになると100万kWを超える発電能力があります。これまでの日本の成長を支えてきた大規模水力ですが、すでに多くの場所で開発が進められ、新たなダムを建設できる場所は限定的で、ダムの建設には巨額の資金と長い時間を必要とするといった短所もあります。
大規模水力発電にかわって増えているのが3万kW未満の中小水力発電です。中小水力はさまざまな規模があり、河川の流水を利用する以外にも、農業用水や上下水道を利用する場合もあります。すでに開発ずみの大規模水力に比べて、まだまだ開発できる地点が多く残されています。
(出典 資源エネルギー庁ホームページ)
一般的な水力発電は、発電所から比較的遠方にダムを建設して、その間の水位差による水圧と、流速で水車(タービン)を回転して発電します。中小水力発電も水の流れで水車を回して発電する原理は同じですが、ダムのような大規模構造物を必要としない(構造物を作る場合でも規模は小さい)点が異なります。ダムを用いないで落差を確保する必要があるため、中小水力発電開発に当たっては、以下のような構造が用いられています。
水路式 落差を確保するための水路・水圧管路を川などをバイパスして設置する方法。 |
直接設置式 用水路の落差工や既存の堰などに水車と発電機を直接設置する方法。 |
減圧設備代替式 水道の給水設備などで利用されている減圧バルブによる水圧を利用する方法。 |
現有施設利用 ため池やプールなどの施設の水を利用する方法。 |
(出典 小水力発電情報サイト(環境省))
県内外における中小水力発電の取組事例を紹介します。
さいたま市水道局では、市内5か所(白幡配水場、深作配水場、尾間木配水場、大宮配水場、北部配水場)に水を供給する過程における圧力を利用した中小水力発電設備を設置しています。
※北部配水場については、更新工事に伴い令和元年6月から休止しています。
(出典 さいたま市水道局ホームページ)
埼玉県から送水されてくる県水の流量、圧力を利用して水車を回すことで中小水力発電を行っています。
(出典 川口市上下水道局ホームページ)
埼玉県大久保浄水場からの受水圧を利用して発電しています。
(出典 東京発電株式会社ホームページ)
埼玉県新三郷浄水場からの受水圧を利用して発電しています。
(出典 越谷・松伏水道企業団ホームページ)
地元の有志等が設立した陽野ふるさと電力株式会社が、寺沢川(秩父市)の高低差を利用して水力発電を実施しています。
(出典 陽野ふるさと電力株式会社ホームページ)
下水処理水を河川に放流する際に生じる小さな落差を利用し水車を回転させ、発電した電気を場内で利用しています。
(出典 公益財団法人埼玉県下水道公社ホームページ)
下久保ダム下流へ流す維持流量を利用して発電を行うダム式発電所です。
(出典 群馬県企業局ホームページ)
経済産業省資源エネルギー庁ホームページで日本全国の中小水力発電の取組事例を紹介しています。
再生可能エネルギーとは(水力発電)(経済産業省資源エネルギー庁)
水力発電などの再生可能エネルギー活用設備を導入する事業者に対して補助金を交付します。
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