ページ番号:277933
掲載日:2026年1月30日
ここから本文です。
彩の国埼玉環境大賞は脱炭素・循環型社会の実現につながる活動や、身近な自然の保全活動などを行う個人、団体、事業者等を表彰し、その功績をたたえるものです。
このたび、彩の国埼玉環境大賞審査会の審査を経て、令和7年度の受賞者15組(大賞2組、優秀賞8組、奨励賞5組)を決定しました。
主な活動地:深谷市
代表者:教授 本郷 照久
廃棄されるユリの茎からの和紙づくりと資源循環・環境教育の実践
ユリ栽培が盛んな深谷市で、出荷時に大部分が廃棄されていたユリの茎を未利用資源として着目し、和紙にする技術を開発した。地元の酒蔵と連携し、ユリ和紙のラベルを付けた日本酒を限定販売。またSDGsと県内の伝統和紙(細川紙)を実地で学ぶ機会を提供するため、小学生や高校生向けの和紙づくり体験教室も実施。これらの取組は新聞各紙にも紹介され、資源循環と環境意識の醸成、人材育成に寄与している。
主な活動地:桶川市
代表者:代表取締役社長 遠藤 康之
地球にやさしい「地中熱」を活用したきくらげ工場の運営
地中熱ヒートポンプの施工技術を活かし、地中熱を活用したきくらげ工場を建設。きくらげはほとんどが外国産であり、国産のものは珍しいため、桶川市のふるさと納税の返礼品として採用されているほか、地域のイベントや道の駅で地元の名産として販売するなど、地域の発展に貢献。
また、自社きくらげ工場をモデルとし、他の農産物生産事業者向けに、地中熱ヒートポンプシステムによる農産物工場の提案を行っている。
主な活動地:伊奈町
代表者:校長 宮澤 好春
バラでつなぐ地域と学校 ~環境循環とSTEAM教育の実践~
児童が主体となり、伊奈町の地域資源であるバラをバルコニーや花壇に約120株栽培。微生物培養液の散布により農薬を減らして病害を防ぐほか、雑草や落葉を堆肥化して土替えに活用するなど、環境負荷の少ない循環型栽培を実践している。毎年行われる「小針北小バラまつり」では、児童がバラを使った商品を開発し販売して得た収益を維持費に充てることで、持続可能なバラ栽培の仕組みを築いている。
主な活動地:東松山市
代表者:代表 櫻井 行雄
自然生息するホタルをシンボル種とした生物多様性保全活動
身近に自然生息するヘイケボタルを保護する活動を行っている。水質やホタル飛翔数の調査等を行い、ホームページで情報発信している。
また、生息域整備活動で集められた落葉を腐葉土として参加者の家庭園芸用肥料に還元するほか、ホタル鑑賞会では誘導路に地元小学校新一年生の絵を灯篭にして展示するなど、地域を巻き込んだ楽しい活動を行っている。
さらに、活動を行う中でトウキョウサンショウウオの生息なども分かり、多様な生物の保護活動に発展している。
主な活動地:飯能市
代表者:理事長 鬼澤 真之
自由の森学園の環境教育と脱炭素経営
森林・里山環境を生かした環境教育と、地域資源を活用した脱炭素経営を実践。教育分野では、選択講座として多様なESD(持続可能な開発のための教育)講座を設け、持続可能な社会の構築に向けた実践的な教育活動を展開する。経営においては、豊かな森林資源を活用したエネルギーの地産地消を行うなど、電力及び熱供給を中心に学園全体で約9割のCO₂削減を達成。
また地域の廃食油を回収し学園公用車の燃料とする「天ぷら油プロジェクト」を通じて、地域との連携に繋げている。
主な活動地:草加市
代表者:代表理事 矢部 正平
水辺の環境改善・スポーツ育成・安心安全を通じた街づくりへの貢献
11年にわたりカヌーを活用した河川の浮遊ごみ拾いの活動を実施。
また、水質や生態系に関する調査研究など川との共生にも取り組む。
さらに、水辺のスポーツを普及させるために実施している体験乗船会やカヌー大会では、ライフジャケットの着用など水辺での安全対策の啓発を行うほか、自主水防団では救助艇やカヌーによる落水者の救助や緊急物資輸送の訓練を行うなど、環境保全に留まらず、水辺の安心安全を通じた街づくりにも貢献している。
主な活動地:上尾市
代表者:代表取締役 井出 次男
廃塗料を焼却しない安定固化処理システムの開発(100%セメント原料に)
これまで固化処理が不可能とされていた廃塗料、期限切れ塗料を、独自に開発した安定固化剤により瞬時に固化し、100%セメント原料として再利用する廃塗料安定固化システムを開発。この日本初の処理方法によって中間処理業許可を取得している。焼却しないためCO₂の排出がなく、埋立てもしないため、循環型社会の実現に貢献。
地域と連携して産業廃棄物の排出者責任に関するパンフレットを作成するなど、地域貢献活動にも注力している。
主な活動地:本庄市
代表者:代表取締役 田島 啓巨
太陽光発電して自社消費しつつ災害時にも備え地域社会へ貢献
太陽光発電した電気を社内で消費するほか社員の通勤車両や社用車に充電することで、電力の自社生産・自社消費を通じたクリーンエネルギーの推進とCO₂の削減に寄与している。
災害時にこれらの電力を地域のために活用できるよう、電気自動車に充電した電力を使用し、200人分の料理の提供や携帯電話への充電を行う「災害時対応訓練」を毎年2回実施している。このような取組を通じて、カーボンニュートラルを目指しながら災害に備える活動を行っている。
主な活動地:本庄市・神川町を中心とした県内全域及び全国
代表者:代表取締役 望月 雄太
神川町から広がる「ゼロステ」-使用済みIT機器を一貫体制にて循環-
使用済みIT機器を回収し、国際基準に準拠したデータ消去、修理・分解・選別を経て再利用・再資源化する「ゼロステ」を展開。2024年度は年間約23万台を処理し、再資源化率99%超を達成。徹底したセキュリティ体制下で情報漏洩リスク防止とCO₂排出抑制、自治体・企業の負荷軽減を実現。神川町ゼロカーボンシティ推進パートナーとして地域の環境啓発や雇用創出にも尽力し、持続可能な循環型社会の構築を牽引している。
主な活動地:本庄市
代表者:代表 渡辺 美津子
フードロス×発酵でつなぐ地域循環プロジェクト
災害や規格外で廃棄される農作物「もったいない資源」を干し野菜や発酵食品などへ加工・活用することで、フードロスの削減と循環型社会の実現を目指している。災害被害を受けた農作物の救済から加工・販売までを一貫して行い、地域住民にも食品ロスの現実と活用の可能性を体感してもらう、地域密着型の仕組みを構築している。
さらに教育機関とも連携し、地域全体で持続可能な社会に向けた意識を育む土壌づくりにも繋がっている。
主な活動地:入間市
代表者:代表理事 宮岡 幸江
年間を通して地元の自然に親しむ、乳幼児親子のための子育て支援広場「ねいちゃ~はぴはぴ」
雑木林や原っぱ、入間川の水辺などで、市からの委託で「子育て応援出張広場」を毎週開催。自然の中の外遊びを楽しむことに特化した広場で、主に乳幼児親子が利用している。
土・水・葉などに触れることで五感をフルに活用しながら四季に応じた「遊び」を展開。同じ場所で開催することで、季節の変化に伴う自然の様子、人の手による自然への影響などを感じることができ、乳幼児期の実体験から、地元の自然や生き物への愛着と関心を育み、環境保全意識の基盤を作る。
主な活動地:上尾市
代表者:校長 田﨑 守、環境園芸委員会担当教員 御園 裕右
おおやビオトープを核にした見て、ふれて、つながって学ぶ環境教育
約50種類の希少植物が植えられているビオトープの管理を始め、スズムシの飼育、放虫、鑑賞会を行うなど、生態系の保全や環境管理に取り組んでいる。
ビオトープの整備を通して日本生態系協会、民間企業、自然保護団体等から身近な環境問題や環境保全の重要性について学ぶ機会が増加し、新たな視点で環境教育を進めるきっかけになっている。
活動を通じて育てた希少植物を他団体等に譲渡して、活動のネットワークを拡大している。
主な活動地:鶴ヶ島市
代表者:会長 島崎 洋
鶴ヶ島市の里山環境を未来に伝える
鶴ヶ島に残る里山の自然環境を保全し、未来に伝えることを目的に、30年にわたり活動している。雑木林や水辺での自然観察会や自然調査を通して里山の自然を紹介し、市民への啓発と行政への提案活動を続けてきた。定期的な観察活動を行う中で、市内公園においてクビアカツヤカミキリを発見。鶴ヶ島市での初事例として、早期対応に繋がった。
また市内の小河川の水質調査、クリーン活動を定期的に行いながら、他の活動団体と連携しながら環境改善活動も実施している。
主な活動地:新座市、加須市、飯能市、蕨市、朝霞市、上尾市等
代表者:代表取締役社長CEO 髙橋 広
サンケン電気 環境学習教室(社会貢献品:ペットボタル®工作教室)
地域密着型の事業を展開しており、創業以来、地域貢献活動に注力している。取組のひとつとして、県内の小中学校へ出向き、社会貢献活動用に自社で考案した「ペットボタル®」を使用した環境講座を開催するほか、イルミネーションイベント活動を実施することで閑散地の観光対策や環境への関心を高めることにも寄与している。
また、事業活動、人材育成、地域活動等の取組を通じて環境負荷低減を目指しており、2024年度はグループ合計でScope1および2のCO₂排出量を2020年度比23%削減達成。
主な活動地:さいたま市を中心とした県内全域及び全国
代表者:代表取締役社長 加藤 豊孝
どこでも学べる!現場から伝える「ボトルtoボトル」水平リサイクル
缶・びん・ペットボトルのリサイクル中間処理工場を運営し、2017年には自社で中間処理したペットボトルの全量を新しいペットボトルにする「ボトルtoボトル」水平リサイクルのルートを構築した。
資源循環と脱炭素に貢献するこの取組をより多くの方に知っていただくため、2021年より工場からライブ中継で届けるオンライン工場見学・出前授業を開始。リサイクルの現場をリアルタイムで感じることができるほか、全国どこからでも参加できる学びの場を提供している。