埼玉県/平成14年度学校基本調査 調査結果の概要

1　総括

(1)　学校数

平成14年5月1日現在の学校数は、前年度より9校（園）減少して2,329校となった。
これを学校種別でみると、小学校は前年度より2校減少して838校、中学校は3校増加して442校、高等学校は前年度と同様212校、幼稚園は3園減少して654園、専修学校は1校減少して108校、各種学校は6校減少して39校、盲学校、聾学校及び養護学校は前年度と同様、それぞれ2校、2校、32校であった。（表1）

(2)　園児・児童・生徒数

園児・児童・生徒数は、前年度より11,118人減少して948,439人となった。
これを学校種別でみると、小学校は前年度より844人減少して403,956人、中学校は4,270人減少して201,386人、高等学校は7,100人減少して191,307人、幼稚園は1,229人増加して122,365人、専修学校は166人増加して21,383人、各種学校は428人減少して3,766人となっている。
また、盲学校は前年度より4人増加して133人、聾学校は9人増加して308人、養護学校は116人増加して3,835人となっている。（表1）

(3)　教員数

本務教員数は、前年度より165人増加して53,009人となった。
これを学校種別でみると、中学校、高等学校及び各種学校がそれぞれ前年度より減少しているが、その他は増加している。（表1）

2　小学校

(1)　学校数

学校数は、前年度より2校減少して838校（うち分校5校）で、設置者別にみると、国立1校、公立836校、私立1校であった。
また、1校当たり児童数は、482.0人で前年度に比べて0.1人の増加となっており、全国の1校当たり児童数304.1人と比べ1.59倍となっている。（表1・表2・統計表第1表）

(2)　学級数

学級数は、前年度より102学級（0.8％）増加して13,155学級となり、1校当たり学級数は前年度より0.2学級増加して15.7学級となった。
学級編成別でみると、単式学級は前年度より89学級増加して12,578学級、複式学級は前年度より1学級減少して22学級、75条の学級は前年度より14学級増加して555学級となっている。
学級数別構成比をみると、11学級以下の学校は前年度より0.3ポイント上昇して22.6％、標準的な12～18学級の学校は前年度より1.9ポイント低下して45.2％、19学級以上の学校は前年度より1.6ポイント上昇して32.2％となっている。（表3・図1・統計表第4表）

(3)　児童数

児童数は、昭和58年度から20年連続で減少しており、今年度も前年度より844人（0.2％）減少して403,956人となった。
1学級当たり児童数は、前年度より0.3人減少して30.7人、本務教員1人当たり児童数は、前年度より0.3人減少して21.5人となった。
また、75条の学級の児童数は、前年度より59人（2.7％）増加して2,284人となっている。
次に、平成13年度中に30日以上欠席した長期欠席児童数は、平成12年度間より128人（3.6％）減少して3,414人となった。
これを理由別にみると、不登校が80人（5.2％）増加して1,628人（47.7％）で最も多い。
次いで病気が1,479人（43.3％）で前年度間より161人（9.8％）の減少となっている。（表2・表3・表4・図2）

(4)　教員数

本務教員数は、前年度より231人（1.2％）増加して18,786人となり、教員1人当たり児童数は21.5人で前年度より0.3人減少した。
男女別の内訳は、男子教員が6,624人（35.3％）、女子教員が12,162人（64.7％）で、女子教員の占める比率は前年度より0.3ポイント低下した。（表2・表5）

3　中学校

(1)　学校数

学校数は、前年度より3校増加して442校で、設置者別にみると、国立1校、公立424校、私立17校であった。
また、1校当たり生徒数は、455.6人で前年度に比べて12.9人の減少となっているが、全国の1校当たり生徒数346.2人と比べると1.32倍となっている。（表2・表6・統計表第9表）

(2)　学級数

学級数は、前年度より51学級（0.8％）減少して5,969学級となり、1校当たり学級数は前年度より0.2学級減少して13.5学級となった。
学級数別構成比をみると、11学級以下の学校は前年度より1.1ポイント上昇して34.6％、12～18学級の学校は前年度より0.6ポイント低下して49.5％、19学級以上の学校も前年度より0.6ポイント低下して15.8％となっている。（表6・図3）

(3)生徒数

生徒数は、前年度より4,270人（2.1％）減少して201,386人となり、1学級当たり生徒数は前年度より0.5人減少して33.7人であった。
また、平成13年度中に30日以上欠席した長期欠席生徒数は、平成12年度間より366人（5.4％）増加して7,165人となった。
これを理由別にみると、不登校が前年度間より381人（6.4％）増加して6,309人で全体の88.1％を占めた。
また、病気によるものが15人（2.3％）減少して634人で全体の8.8％を占め、その他によるものは3人（1.4％）減少して210人で全体の2.9％を占めた。(表6・表7・図4）

(4)　教員数

本務教員数は、前年度より28人（0.2％）減少して11,560人となり、教員1人当たり生徒数は、17.4人で前年度より0.3人減少した。
男女別の内訳は、男子教員が7,181人（62.1％）、女子教員が4,379人（37.9％）で、女子教員の占める比率は前年度と同率であった。（表2・表8）

4　中学校卒業後の状況

(1)　進路状況

平成14年3月の中学校卒業者は、前年より3,051人（4.2％）減少して69,470人となった。
これを進路別にみると、高等学校等進学者（通信課程への進学者を含む。）は、前年より2,840人（4.0％）減少して67,675人となり、進学率は前年より0.2ポイント上昇して97.4％となった。
専修学校（高等課程）進学者は、前年より70人（16.4％）減少して356人、専修学校（一般課程）等入学者は、前年より84人（58.3％）減少して60人、公共職業能力開発施設等入学者も、前年より12人（38.7％）減少して19人となった。
就職者（就職進学者を除く。）は、前年より33人（5.3％）減少して592人、それ以外の者は前年より5人（0.7％）減少して764人であった。（表9）

(2)　進学状況

高等学校等への進学者は、前年より2,840人（4.0％）減少して67,675人となった。
進学先別でみると、高等学校全日制は前年より2,905人（4.2％）減少して65,883人、高等学校定時制も56人（7.0％）減少して741人となり、高等学校通信制は前年より81人（14.2％）増加して652人となった。
他県への進学者は、前年より242人（3.3％）減少して7,043人となった。（表10）

(3)　就職状況

就職者（就職進学者を含む。）を就職先の産業別にみると、第1次産業は前年より6人（46.2％）増加して19人、第2次産業は前年より84人（22.4％）減少して291人、第3次産業は前年より34人（12.9％）増加して298人であった。
県外への就職者については、前年より10人（16.9％）増加して69人となった。（表11）

5　高等学校

(1)　学校数

学校数は前年度と同様212校で、設置者別内訳は、国立1校、公立164校（県立155校・市立9校）、私立47校であった。
課程別でみると、全日制は178校、定時制は2校、併置は32校である。
男女別の学校数は、男女ともにいる学校は186校、男のみの学校は8校、女のみの学校は18校となった。（統計表第18表・20表）

(2)　生徒数

生徒数は、前年度より7,100人（3.6％）減少して191,307人となり、課程別では全日制（本科）が前年度より6,977人（3.6％）減少して186,490人、定時制も前年度より114人（2.4％）減少して4,649人であった。
設置者別にみると、国立は前年度より2人増加して479人、公立は前年度より4,924人減少して134,764人、私立は前年度より2,178人減少して56,064人となった。
男女別でみると男子生徒は前年度より3,677人減少して99,386人、女子生徒は前年度より3,423人減少して91,921人となった。（表12・統計表第23表）

(3)　入学状況

入学志願者は、前年度より10,647人（6.4％）減少して155,548人となり、入学者は、前年度より2,935人（4.4％）減少して63,467人と定員を1,299人下回った。
課程別でみると、全日制は入学志願者が前年度より10,487人（6.4％）減少して154,288人となり、入学者は前年度より2,788人（4.3％）減少して62,326人と入学定員を520人下回った。
また、定時制は入学志願者が前年度より160人（11.3％）減少して1,260人、入学者は前年度より147人（11.4％）減少して1,141人となった。
入学者のうち他県卒業者は、前年度より173人（5.5％）減少して2,963人になった。
これを課程別にみると、全日制は前年度より152人（5.0％）減少して2,914人、定時制も前年度より21人（30.0％）減少して49人となった。（表13）

(4)　教員数

本務教員数は、前年度より171人（1.4％）減少して11,732人で、本務教員1人当たり生徒数は16.3人であった。
男女別の内訳は、男子教員は前年度より159人（1.8％）減少して8,792人、女子教員も12人（0.4％）減少して2,940人となり、女子教員の占める比率は前年度より0.3ポイント上昇して25.1％であった。
また、兼務教員数は、前年度より90人（3.5％）増加して2,648人で、うち男子教員は前年度より43人（3.5％）増加して1,271人、女子教員も前年度より47人（3.5％）増加して1,377人となった。
職名別では、兼務教員総数のうち講師が2,426人（91.6％）を占め、その内訳は男子1,119人、女子1,307人となった。（表12・表14・統計表第30表）

6　高等学校卒業後の状況

(1)　進路状況

平成14年3月の高等学校卒業者数は、前年より1,140人（1.7％）減少して64,041人となった。
進路別にみると、大学等進学者（通信教育学部への進学者を含む。）は、前年より40人（0.1％）減少して28,059人、専修学校（専門課程）進学者は、前年より139人（1.1％）減少して12,460人、専修学校（一般課程）等入学者は、前年より387人（5.3％）増加して7,706人、公共職業能力開発施設等入学者は、前年より20人（7.0％）増加して306人、就職した者（就職進学者を含まない。）は、前年より1,202人（12.9％）減少して8,133人、それ以外の者は、前年より174人（2.3％）減少して7,365人、死亡・不詳は、前年より8人（200.0％）増加して12人となった。
また、進学率は前年より0.7ポイント上昇して43.8％、就職率は前年より1.7ポイント低下して12.8％となった。（表15）

(2)　進学状況

大学等への進学者は、前年より40人（0.1％）減少して28,059人となり、うち男子が前年より93人（0.7％）増加して13,824人、女子は前年より133人（0.9％）減少して14,235人であった。
また、進学先別にみると、大学は前年より396人（1.7％）増加して23,033人、短期大学は前年より436人（8.1％）減少して4,921人、その他は前年と同数の105人であった。
これを男女別にみると、男子は大学が前年より76人（0.6％）増加して13,478人、短期大学が前年より10人（3.4％）増加して303人、その他が前年より7人（19.4％）増加して43人となった。
また、女子は大学が前年より320人（3.5％）増加して9,555人、短期大学が前年より446人（8.8％）減少して4,618人、その他は前年より7人（10.1％）減少して62人となった。（表16）

(3)　就職状況

就職者（就職進学者等を含む。）は、前年より1,226人（13.0％）減少して8,209人となった。
就職先を産業別にみると、製造業が3,260人（就職者総数の39.7％）と最も多く、次いでサービス業1,723人（21.0％）、卸売・小売業,飲食店1,704人（20.8％）等となった。
次に、就職者総数を職業別にみると、生産工程・労務作業者が3,593人（就職者総数の43.8％）と最も多く、次いでサービス職業従事者1,485人（18.1％）、事務従事者1,276人（15.5％）等となった。
また、就職者総数のうち県外へ就職した者は2,433人で、就職者総数の29.6％を占めており、前年より1.4ポイント上昇した。（表17・表18）

7　盲・聾・養護学校

(1)　学校数

盲学校、聾学校は前年度と同様2校ずつ、養護学校も前年度と同様32校である。
また、養護学校を設置者別にみると、国立1校、県立27校、市立3校、私立1校となった。（表19・統計表第44表）

(2)　学級数

学級数は、前年度より23学級増加して1,115学級となり、部別内訳でみると、幼稚部は前年度より4学級増加して21学級、小学部は前年度と同数の440学級、中学部が前年度より7学級増加して278学級、高等部が前年度より12学級増加して376学級となった。（表19）

(3)　在学者数

盲学校は前年度より4人増加して133人、聾学校は前年度より9人増加して308人、養護学校は前年度より116人増加して3,835人となった。（表19）

(4)　教員数と職員数

本務教員数は、前年度より56人増加して2,493人であった。
その内訳は、盲学校が前年度より5人増加して91人、聾学校が1人増加して163人、養護学校も50人増加して2,239人であった。
また、職員数は、前年度より7人減少して499人であった。その内訳は、盲学校が前年度より1人減少して44人、聾学校は2人減少して61人、養護学校も4人減少して394人であった。（表20）

8　幼稚園

(1)　園数

幼稚園数は、前年度より3園（0.5％）減少して654園で、設置者別でみると、国立1園、公立76園、私立577園であった。
私立幼稚園を組織別でみると、学校法人立が前年度より2園増加して528園、宗教法人立が前年度より2園減少して13園、個人立が前年度より3園減少して35園、その他の法人立は前年度と同数の1園であった。
1園当たり在園者数は、国・公立が前年度より1.1人増加して87.9人、私立が前年度より3.0人増加して200.3人になった。（表21・表22）

(2)　学級数

学級数（0人の学級は含まない。）は、前年度より30学級（0.6％）増加して4,727学級となり、編成方式別でみると、3歳児のみの学級が前年度より18学級（1.5％）増加して1,187学級、4歳児のみの学級が前年度より22学級（1.3％）減少して1,738学級、5歳児のみの学級が前年度より32学級（1.9％）増加して1,753学級となった。
収容人員別に学級数をみると、1～20人規模学級は前年度より5学級（0.5％）減少して970学級、21～30人規模学級は前年度より1学級（0.0％）増加して2,608学級、31～40人規模学級は前年度より33学級（3.0％）増加して1,145学級、41～50人学級は前年度より1学級（33.3％）増加して4学級、51人以上の規模の学級はなかった。（表23・表24）

(3)　在園者数

在園者数は、前年度より1,229人（1.0％）増加して122,365人となり、年齢別でみると、3歳児は前年度より707人（2.9％）増加して24,895人、4歳児は前年度より710人（1.5％）減少して48,124人、5歳児は前年度より1,232人（2.6％）増加して49,346人となった。
年齢別の構成比は、3歳児が20.3％、4歳児が39.3％、5歳児が40.3％である。
本年度小学校第1学年児童に対する本年3月の幼稚園修了者の比率（いわゆる就園率）は、72.3％で前年度より1.0ポイント低下した。
本務教員1人当たり園児数は、前年度と同数の17.8人であった。（表25・表26）

(4)　教員数

本務教員数は、前年度より82人（1.2％）増加して6,882人となり、このうち女子教員は前年度より58人（0.9％）増加して6,359人となった。
設置者別にみると、国・公立は前年度より4人（1.0％）減少して406人、私立は前年度より86人（1.3％）増加して6,476人となった。（表27）

9　専修学校

(1)　学校数

学校数は、前年度より1校（0.9％）減少して、108校であった。
設置者別の内訳は、国立4校、公立4校、私立100校となった。（表28・統計表第65表）

(2)　課程別学科数

学科数（延べ）は、前年度より17学科減少して227学科となった。
課程別にみると、高等課程は前年度より6学科減少して40学科、専門課程は前年度より7学科減少して168学科、一般課程は4学科減少して19学科となった。（表29）

(3)　生徒数

生徒数は、前年度より166人（0.8％）増加して21,383人となり、男女別でみると、男子が前年度より30人（0.3％）増加して10,402人、女子が前年度より136人（1.3％）増加して10,981人となった。
次に学科別でみると、医療関係が7,866人で全生徒数の36.8％を占め、次いで工業関係が3,777人で17.7％、文化・教養関係が3,529人で16.5％を占めている。（表28・表30）

(4)　教員数と職員数

本務教員数は、前年度より30人（2.3％）増加して1,343人、兼務教員数は、前年度より154人（4.6％）増加して3,529人となった。
本務教員数を課程別にみると、高等課程は前年度より30人（13.3％）減少して196人、専門課程は前年度より67人（6.6％）増加して1,089人、一般課程は前年度より7人（10.8％）減少して58人となった。
また、兼務教員数を課程別にみると、高等課程は前年度より25人（9.4％）減少して242人、専門課程は前年度より169人（5.7％）増加して3,119人、一般課程は前年度より10人（6.3％）増加して168人となった。
なお、職員数は、前年度より45人（5.6％）増加して851人であった。（表31）

10　各種学校

(1)　学校数

学校数は39校で、前年度より6校（13.3％）減少した。
設置者別にみると、公立1校、私立38校となっている。（表32・統計表第74表）

(2)　生徒数

生徒数は、前年度より428人（10.2％）減少して3,766人となり、男女別でみると、男子が前年度より76人（5.7％）減少して1,255人、女子が前年度より352人（12.3％）減少して2,511人となった。
課程別にみると、医療関係が1,554人で全生徒数の41.3％を占めて最も多く、次いでその他が1,437人（38.2％）、商業実務関係が512人（13.6％）となった。（表32・表33）

(3)　教員数と職員数

本務教員数は、前年度より35人（14.1％）減少して213人、兼務教員数は、前年度より167人（24.2％）減少して524人となり、本務教員1人当たり生徒数は、前年度より0.8人増加して17.7人であった。
職員数は、前年度より5人（5.4％）増加して97人になった。（表32）