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掲載日:2020年12月17日
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埼玉県・平成8年社会生活基本調査
結果の要約
総務部統計課
社会生活基本調査は、国民の生活時間の配分及びスポーツ、学習・研究、趣味・娯楽、社会的活動、その他国民の自由時間における主な活動について調査し、国民の社会生活の実態を明らかにすることを目的とする。この調査は、昭和51年の第1回調査以来、5年ごとに実施されており、今回調査(平成8年10月1日実施)が5回目に当たる。調査対象は、全国から選定された約9万9千世帯に居住する10歳以上(前回までは、15歳以上)の者約27万人である。本県は、2,760世帯に居住する10歳以上の者7,224人であった。
なお、この報告書は総務庁統計局で公表された中から、埼玉県について主なものをとりまとめたものである。
睡眠、仕事、家事などの行動別に、1日24時間がどのように使われているかを調査したもの
〈行動の種類〉
1次活動……睡眠、食事など生理的に必要な活動
2次活動……仕事、家事など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動
3次活動……余暇活動など、各人の自由に使える時間に行う活動
〈平均時間〉
総平均………全員についての平均
行動者平均…該当する行動をした者のみについての平均
週全体………週全体についての平均
平日…………月曜日から金曜日までの平均
土曜日、日曜日
余暇活動について、種類別に、過去1年間の活動の状況(行動したかどうかなど)を調査したもの
〈余暇活動〉
スポーツ、学習・研究、社会的活動、趣味・娯楽……仕事や家事として行うものや、学生が学業として行う活動は除外
旅行・行楽……宿泊又は半日以上をかけ、日常生活圏を離れるもの
〈行動者数〉
行動者数………過去1年間に該当する行動を行った者の数
前回調査(平成3年)と比較可能な15歳以上の県民について、週全体を平均した1日の生活時間をみると、男子では1次活動時間が10時間26分、2次活動時間が7時間33分、3次活動時間が6時間1分で、女子は、それぞれ10時間35分、7時間36分、5時間48分となっている。平成3年と比べると、男女共2次活動時間が減少し、1次活動時間が増加している。
10歳以上の県民の生活時間を都道府県別にみると、2次活動時間は全国2番目(7時間29分)に長く、3次活動時間は3番目(5時間58分)に短くなっている。(統計表第1表)
15歳以上の県民の睡眠時間をみると、男子は7時間48分で平成3年より10分、女子は7時間29分で、5分それぞれ長くなっている。
10歳以上の人の睡眠時間を都道府県別にみると、全国5番目(7時間42分)に短くなっている。
ちなみに前回(平成3年)の15歳以上の県民の睡眠時間は、7時間31分で、全国一短くなっていた。(統計表第3表)
15歳以上の県民の通勤・通学時間の総平均時間をみると46分となり、平成3年の53分より7分間短くなっている。
男女別にみると、男子は平成3年の1時間12分から1時間2分となり、10分間短くなっている。女子も平成3年の34分から29分となり5分間短くなっている。
10歳以上の人の通勤・通学時間の総平均時間は、神奈川県と同時間(46分)で全国一長く、次で千葉県、奈良県となっている。(統計表第3表)
有業者の仕事時間の週全体をみると、男子は6時間52分となり、平成3年より5分、土曜日は4時間45分で平成3年より31分、日曜日は2時間3分で21分それぞれ短くなっている。しかし、平日の仕事時間は、8時間15分となり、平成3年より4分長くなっている。
家事関連労働(家事、育児、介護・看護及び買い物)の行動時間をみると、男子は25分、女子は4時間6分となっており、平成3年より男子は6分、女子は9分長くなっている。女子はいずれの曜日でも4時間を超えているが、土曜日、日曜日がわずかながら短くなっている。一方、男子は平日17分、土曜日38分、日曜日52分となっており、いずれの曜日も長くなっている。
15歳以上の県民の3次活動時間をみると、在宅型余暇活動時間は男子が3時間35分、女子が3時間37分で、積極的余暇活動時間はそれぞれ1時間13分、51分となっている。
平成3年と比べると、女子の在宅型余暇活動時間が6分増加し、積極的余暇活動時間が9分減少している。
「ふだん家族を介護・看護している人」の行動者率は、男子で平日0.9%、日曜5.0%、女子では平日2.9%、日曜12.2%となっており、平成3年に比べると日曜日に行動者する人の増加が著しくなっている。
行動者平均時間をみると、平日の女子が4時間9分となっており、平成3年に比べると1時間16分も長くなっている。
15歳以上の県民で過去1年間に何らかの「スポーツ」を行った者の行動者率は、78.4%(444万1千人)となっている。平成3年に比べると、3.7ポイント下がっている。
種類別に行動者率をみると、「軽い体操」が30.3%と最も高く、次いで「ボウリング」29.1%、「運動としての散歩」25.2%、「水泳」21.2%、「ゴルフ」16.7%となっている。これを平成3年に比べると、「運動としての散歩」がわずかに上がっている。
10歳以上の行動者率の全国比較は、79.8%で神奈川県(80.8%)に次いで第2位となっている。種類別にみると、「サッカー」9.7%、「サイクリング」10.8%、「柔道」1.7%、「剣道」1.5%で第1位、「テニス」12.4%、「ジョギング・マラソン」14.4%、「軽い体操」31.0%で第2位、「なわとび」8.1で第3位となっている。(統計表第5表)
15歳以上の県民で過去1年間に学習・研究を行った者の行動者率は、32.5%(183万8千人)となっている。平成3年に比べると、7.4ポイント下がっている。
種類別に行動者率をみると、「外国語」が9.6%と最も高く、次いで「商業実務・ビジネス関係」が7.9%、「芸術・文化」が6.2%となっている。
10歳以上の行動者率の全国比較は、32.7%で第8位となっている。これを種類別にみると、「商業実務・ビジネス関係」7.4%、「工学・工業関係」3.4%で第4位、「外国語」10.7%で第7位となっている。(統計表第6表)
15歳以上の県民で過去1年間に趣味・娯楽を行った者の行動者率は、92.7%(524万7千人)となっている。平成3年に比べると、1.7ポイント下がっている。
種類別に行動者率をみると、「レコード・テープ・CDによる音楽鑑賞」が56.8%と最も高く、次いで「カラオケ」(52.9%)、「ドライブ」(52.3%)、「遊園地・植物園、博覧会等の見物」(43.4%)、「趣味としての読書」(42.6%)の順となっている。これを平成3年に比べると「趣味としての読書」が8.7ポイント下がっている。
10歳以上の人の行動者率をみると、93.1%で、神奈川県に次いで第2位となっている。これを種類別にみると、「カラオケ」52.3%、「収集(コレクション)」6.7%で全国第1位、「遊園地・動植物園・博覧会等の見物」44.6%、「写真撮影・引き伸ばし」26.0%、「模型作り」4.5%で同第2位、「音楽会等によるポピュラー音楽・歌謡曲鑑賞」13.8%、「器楽の演奏」13.2%、「料理・菓子作り」17.8%、「絵画・彫刻の制作」4.7%、「バードウォッチング」2.7%でいずれも同第3位となっている。(統計表第7表)
15歳以上の県民で過去1年間に社会的活動を行った者の行動者率は、21.9%(124万人)となっている。平成3に比べると、2.7ポイント下がっている。このうちの「社会参加活動」をみると、男子が4.0%で0.4ポイント上がり、女子が4.5%で1.6ポイント下がっている。
10歳以上の人の行動者率をみると、21.9%で全国第44位となっている。都道府県別には、東京都の18.0%を最低に、青森県の19.9%、大阪府の20.6%に、次いで埼玉県の順となっている。(統計表第8表)
<社会的活動>
報酬を目的としないで、自分の労力、技術、時間を提供して地域社会や個人・団体の福祉のために行っている活動をいう。
このうち、児童・老人等要援護者の福祉増進のための活動、地域社会住民の安全確保、環境整備等、もっぱら他人のための活動の色彩の強いものを「社会奉仕活動」とし、婦人運動、市民運動等、自己を含む社会のための活動の色彩の強いものを「社会参加活動」としている。
15歳以上の県民で過去1年間に旅行・行楽を行った者の行動者率は86.5%(489万6千人)となっている。
種類別に行動者率をみると、「国内観光」が64.2%で平成3年より2.9ポイント減少し、「外国観光」が11.9%で3ポイント上昇となっている。
なお、「国内観光旅行」では、女子は55~64歳が69.7%で最も高く、男子は35~44歳が70.1%で最も高くなっている。
また、「外国観光旅行」では、女子は15~24歳が18.3%で最も高く、男子は25~34歳が13.5%で最も高くなっている。
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