平成31年、令和元年 > 知事記者会見テキスト版 平成31年1月22日
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掲載日:2022年1月26日
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知事
今日は、埼玉サイクルエキスポ2019の開催について、県民の皆様にお知らせをいたします。まず、「何だ」ということを改めて紹介すれば、初心者もファンも家族も楽しんで、埼玉から発する日本最大級の自転車に係るイベントだと。目的は、自転車の楽しみ方とルール・マナーの普及をもっとやっていきましょうということ、自転車を通じた県の魅力発信、「サイクリングロードがすばらしい埼玉県」ですよというようなことなど、魅力を発信します。自転車市場拡大による地域経済の活性化。もともと埼玉県に自転車の製造メーカーが強力にあることなども含め、しっかり自転車産業などを広げていこう。開催日時は2月16日、土曜日と17日、日曜日。場所は、さいたまスーパーアリーナのコミュニティアリーナ、そしてけやきひろばで土日の2日間。協賛や出展の企業もたくさんございます。特別協力や特別協賛は明治、au損保。そして、協賛は11の企業・団体。一般社団法人自転車協会、ブリヂストン、ホダカ、丸石等。出展は131の企業・団体でございます。
先程も御紹介しました日本最大級の自転車の総合イベントですねと。コミュニティアリーナでは、ブースで有名ブランドの自転車を多数展示しております。最近ではウェアだとか様々なグッズがございますが、そうしたものが展示されたり、場合によっては販売もされています。あと試乗ができると。屋外約900メートル、屋内90メートルの試乗コースがあって、スポーツ車、子供のもの、あるいは様々なブランドのものが30以上の自転車に関して(後に「自転車が30以上」に訂正)、どなたでもいろんなものをバリエーションで(後に削除)試乗することができます。また、ステージではペダリング講座やいわゆる自転車旅行、輪行講座など、初心者から自転車ファンまで楽しむことができると。サイクリングツアーとして、見沼田んぼを巡る約10キロのコース、定員192人まで募集します。約1時間で、まさに都市と田園の両方を楽しむことができると。改めて、埼玉県が田園都市だということが分かります。けやきひろばにおいては、キッズ向けの補助輪を外した自転車の練習。またBMX、バイシクルモトクロスのパフォーマンスなどが体験できます。また、けやきひろばでは、あったかいグルメなどが20の店舗が出店して楽しむことができると。
今年のおすすめコンテンツとして「ロードレースの楽しみ方講座」。東京2020オリンピックにおいて、現役のロードレース選手や有識者が競技の見どころや楽しみ方を分かりやすく紹介すると。特に武蔵野の森公園、東京都から、富士スピードウェイ、静岡県までの234キロ、男子。東京五輪ではこの最大傾斜20パーセントの山岳コースをどのようなかたちでやっているのかということをいろいろ教えていただきます。また「じてんしゃ安全学校」。自転車が意外に車両であることを、もう完全に忘れておられる方々が多いんです。したがって、道路交通法の枠の中で運転をしなければならないのに、自転車は本当に身勝手に信号を無視、そして左も右も関係なしという感じでやっておりますが、まさに自転車は車両であること、左側通行が原則であること、こうしてまたヘルメットなどを原則かぶっていただきたいことなど、そういったことをバーチャルリアリティーなども使ったりしながら安全な乗り方の体験をするとか、ヘルメットのかぶり方の体験とか、様々な自転車に係る安全の学校が開催されます。そして「埼玉の魅力再発見ブース」ということで、ポタガールによる県内おすすめのサイクリングスポットの紹介。埼玉の魅力のあるお祭りの疑似体験。そしてまた山車や神輿、模擬縁日などが展示され、様々なゲームも楽しんだりすることができます。また「さいたまつり」のフォトコンテスト入賞作品の展示などもあります。こうした様々な魅力が発信される自転車祭りというものを、楽しんでいただきたいと思っています。以上、埼玉サイクルエキスポ2019が、改めて今年も開催されますが、一段とさらにまた新しい企画が入っておりますので、毎年来ておられる方にも新しい魅力を発見していただき、また初めて来られる方にもいろんな自転車があるんだなということ、あるいはまた埼玉において自転車の様々なコースがあること、あるいはまた自転車の試乗コースなどがあって自らいろんな自転車を楽しむことができることなど、また安全学校を通じて自転車の快適な乗り方を学ぶことができるという、大変盛りだくさんの企画が一会場で全て間に合うことになっていますので、どうぞ県民の皆様方にはお越しをいただき、そしてまたお昼などにはあったかいラーメンなどもけやきひろばで食べていただければ、大変楽しい半日もしくは一日になるのではなかろうかと思っております。以上です。
テレ玉
今、御紹介をいただいた今年のおすすめコンテンツというのがありますが、例年この埼玉サイクルエキスポを開催をされていますが、これは今御紹介いただいた3つというのは今回初めての取組ということなんでしょうか。
知事
この「じてんしゃ安全学校」などは毎年やっていることですが、「ロードレースの楽しみ方講座」これは初めてであります。また、ポタガールによる県内おすすめのサイクリングスポットの紹介や、埼玉の魅力あるまつりの疑似体験、それぞれブースが出来上がっていまして、ここをぐるぐる回っていると「なるほど」ということで、色んなことを楽しむことができると思っています。(パネル3枚目「まつりの疑似体験」部分を指して)これは初めての企画であります。(パネル2枚目「けやきひろば」部分を指して)こういったところは同じですね。(パネル2枚目「サイクリングツアー」部分を指して)これが今までどおりですね。試乗コースも大体同じですね。
テレ玉
例年、サイクルエキスポと同じ会場で埼玉クイズ王選手権の決勝戦もやられていたと思いますが、今年はそれは同時にやらないということで…。
知事
そうですね。クイズ王は今度は別の日に(越谷)レイクタウンでやることになっています。
テレ玉
そうなると、今年のイベントというのはますます自転車に特化したイベントということになるかと思いますが、そういったところで改めて県民の皆さんであるとか、来場者の皆さんに感じ取ってほしいことは改めてありますでしょうか。
知事
やはり埼玉県は川沿いに走るサイクリングロードで日本一であることとか、あるいは自転車専用道路(後に「大規模自転車道」に訂正)が日本で4番目であることとか、自転車に特化した企業が大変あること。要するに「じてんしゃ王国埼玉」という実体的な中身がありますので。そして、平地面積(後に「勾配が緩やかな面積」に訂正)が日本で最も県土の割合の中で広いということもあって、自転車の活用が非常に大きい。御案内のとおり、その活用しすぎて不埒な方の運転によって事故があったりもしています。あるいはまた、そうした事故を防ぐために、もっと自転車専用道路を付けたりすることの必要性とかもあります。いずれにしても、自転車の有用性というものを広く県民の皆様に知っていただく。同時に自転車の楽しみ方をもっと学んでいただく。また自転車というのは同時に車両であり、そしてまた、きちんと保険などにも入っていただいて、楽しみかつ安全、かつ有用性のある乗り物だということで、改めて認識していただきたいという、そういう多くの企画をこの中に含めております。
テレ玉
今月18日、警察庁が去年1年間の自殺者の集計結果を発表しました。全国では速報値では約2万人で9年連続の減少、人口10万人あたりの自殺者数は16.3人と1978年の統計開始以来、最少となりましたが、埼玉県は自殺者が増加しています。これについての知事の受け止めと今後の対策をお伺いします。
知事
バブルが崩壊した頃、自殺者の数が3万人を超えていた時代もありましたが、徐々にこうして落ち着いたり、関係機関等々の努力もあって、やっと2万人を切る状況(後に「約2万人」に訂正)になってきました。埼玉県が増加した、4名確かに増加しています。率にすれば0.3パーセント。ほぼ同じような内容だと認識しております。増えたというよりは現状維持だと。もちろん、神奈川とか愛知のようにかなり減らしたところもあれば、東京、千葉のように増えたところもある。率で言えば、逆に山梨などが12.1パーセント増えているとか、あるいは奈良が16.0パーセント増えているとか、佐賀が15.1パーセント増えていると。色々、波があります。ただ、比較的人口の少ないところは少し増えれば率が高くなってしまったりしますので、一概にパーセンテージだけで物を言うことにはならないと思いますが、全体として減る傾向になっている。このことが大事だと思っています。埼玉県も基本的には減る傾向の中でずっといっています。時々、そういう意味でちょっと現状維持であったり、あるいは、ほんのわずかでも出っ張ったりすることはあるかもしれませんが、基本的には減少傾向で受け止めています。これは、一定程度、経済の雰囲気というのでしょうか、可処分所得が減ったりしてはおりますけれども、全体として経済が緩やかにずっとプラス状況にあるというマインドが一つあると思っています。経済的な課題ではなくなってきている。かつては経済的な課題でした。自殺の原因の大きな部分にですね。ただ一方では、いわゆる家庭の問題だとか、あるいは個人的な悩みの問題などを自分の中で抱え込んで、どんどん深刻化して自殺まで追い込まれたり、あるいは自殺に至るという課題がありますので、一番のポイントは、そういう人たちがアクセスできるようなものをたくさん用意しておくということで、埼玉県的には若年者対策。例えば、いじめであるとかひきこもり、こうしたものに対する相談窓口の設置。また、いわゆる電話相談などの「いのちの電話」であるとか、あるいはまた、チャイルドラインのチャット方式によるアクセスであるとか、とにかく孤立させない。何らかのかたちで窓口があると。それを常に周知しておいて、小中学校、高校生などには相談カードみたいのを全部配って、何かの時にはここに相談してくださいというものを渡したりはしているのですけれども、何らかのかたちでアクセスができる場所があれば、本当は家族や友達に相談するのが一番なのですけれども、それもできないような状態になった人などもおられますので、そういう人たちは、実は意外にいのちの相談であるとか、あるいは電話の相談の窓口であるとか、そういうところの方が楽な場合もあったりして、自分の色々なことを身内的な人たちに話したくない。第三者的な人に話すことで身軽になると言うのでしょうか。そういう様々な窓口をつくることで、結果的には孤立しない。孤立しないというのが一番の自殺対策になる。窓口を常に開いておいておくというのが、私たちにできる最大のポイントだと思っています。
埼玉
厚生労働省の毎月勤労統計調査についてお伺いします。厚生労働省が2004年頃から不適切な抽出調査を続けていたということが発覚しましたけれども、この件に関しての受け止めと、埼玉県の状況についてお伺いしたいと思うのですが。
知事
結果論から言えば、本来ならばこの手の性格(のもの)は全部を(適切に)抽出して調査をすると、当たり前のことだと思いますが、その当たり前のことがなされなかったと。特に東京都みたいな大所帯だから大変だなと。(一部の)平均値を出せば分かるんじゃないかとか、そういう横着な考え方が出たことに一番の問題があったと。それぞれ違うわけですから。失業の状態も期間も日数も。(一部の)平均値で失業保険なんかの手当が出せるわけないわけです。そもそも論からすると。一人一人違うわけです。現実にはですね。そういう勤労の実態というのがそれぞれ違うわけですから、そういう(不適切な)抽出調査でやったことが信じがたい。なぜかはよく分かりません。今、究明中ということですので、しっかりこういうことが二度とないようになぜそうなったのか、誰がそういうことを決めたのか、どのような形でそれがずっと継続されてきたのか。やはりきちっとしていただきたいです。たまたま埼玉県は全部抽出されてますので、埼玉県に関して言えば問題がない形になっております。
埼玉
特に抽出調査への変更の要請があったとかも特になかったわけですよね。
知事
そうですね。
埼玉
ニューシャトルの事故についてお伺いしたいんですけれども、先日タイヤのパンクで運転を見合わせまして、約4万人に影響がありましたけれども、県も出資されているということでこの大きな影響が出たことの受け止めと、今後の対策をお願いします。
知事
即、ニューシャトルが止まった段階で連絡を受け、原因の究明に努めていること、また、振替輸送をやっていることなど、極めて迅速に対応していたと思っております。ただ、今の時点でも正式になぜタイヤが破裂して脱線したのかということに関して正確に分析が終わっておりませんので、当然その報告は私どもの方に、まだ今のところございません。いつが目途かということについてもまだ報告を聞いておりません。あるいは近々に目途だけ分かるとか、あるいは中身が分かるという御連絡があるかもしれませんが、事故の原因についてはまだ分かっておりません。要するにタイヤが破裂した、そして破裂したがゆえに車両が脱線した。このことをまだ分析しているということの報告のみでございます。それから、影響に関して言えば、ある意味ではきちっと振替輸送などができて、もちろん御迷惑をかけていることは事実ですので、今後はこうしたことのないように速やかに原因究明を図って、もしタイヤの、例えば劣化とかということが原因であれば、他のタイヤについてもそういうことも言えるのかもしれませんから早急に対応しなければいけないと思いますし、あるいは何か突き刺ったとか、何らかの形でタイヤの破損するような理由がどこかにあったということであればそのことを除去するような仕組みとかをやはり考えなければいけないと思っています。いずれにしても公共交通というのは安全が第一ですので、今回に関して言えば一人の怪我もなければ死亡者も当然いないわけですけれども、なかったというのが不幸中の幸いであったかなと。今後も安全第一で、念には念を入れて丁寧に管理していただきたいなと思います。往々にして、乗客的には「早く運行しろ」というのが気分です、私も含めて。でも、やはり鉄道会社は安全第一ですので、安易に発車するのではなくて、常に確かめて確かめてということになるのかなと思っていますので、御迷惑をかけた県民の皆様、乗客の皆様には申し訳ないと思っていますが、少し御理解も賜りたいなと思っています。
埼玉
さいたま市出身でものつくり大学名誉教授の上田惇生さんがお亡くなりになりました。経営学者ドラッカーの研究で知られておりますが、県の渋沢栄一賞の選考も務めるなど、県との関わりの深い方でもあったかと思いますが、今回の訃報を知事はどのように受け止めてらっしゃいますでしょうか。
知事
私も何度も御一緒させていただいております。ドラッカーを勉強する経営者のクラブなどもあり、そちらの方での常任顧問みたいな形で上田惇生先生もおられ、私なども時々呼ばれたりして話をさせていただいたこともありますが、とにかくドラッカーに関する研究に関しても第一人者。また、ドラッカーさんにしてもこの上田惇生さんが日本における最大の理解者というのでしょうか、ということも二人の関係は非常に濃密であったわけですので、そういう意味では埼玉県だけではなくて、日本全体のドラッカリアンというのでしょうか、ドラッカーを信奉される、ドラッカーの経営学を学ぶ多くの方々にとっても残念な極みではないかなというふうに思っています。私も大変残念です。
テレ玉
国民民主党の今県連の代表を務められてます大野代表がですね、知事選の出馬というような話も出てきたりはしていて、お話を伺ったところ「その話についてはありがたい」というような話もありますけども、それについては知事、どのように受け止められてるかというのはありますでしょうか。
知事
いや、特に。代表をお辞めになる話は前からよく聞いてました。
(終)
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