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掲載日:2024年3月28日

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知事記者会見テキスト版 平成29年3月29日

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平成29年3月29日(水曜日)

知事発表
平成29年4月1日付け人事異動について

知事

本日は、4月1日付けの人事について県民の皆様に発表させていただきます。3点の視点から人事を考えました。1点目は、5か年計画の推進のために対応できる人材を配置したということであります。2番目は、最小・最強の県庁をつくるために、業務体制や特定分野のスペシャリストを育成していこうということです。どういうことかというと、一般的に2年ルールくらいで人事異動が行われるわけでありますが、実際は対面業務などである程度しっかりとした対応をしなくてはいけない、例えば高齢者福祉のところであるとか、一定程度の人間関係、信頼関係をつくらなくてはいけないようなところでは長めにいるとか、あるいはまた産業分野などで中小零細企業などの様々な支援を行ったりする部門だとか、また危機管理部門などで少し丁寧なスペシャリストを育てていく必要があるとか、こういったところに関しては必ずしも2年ルールとかではなくて、場合によっては3年、場合によっては4年とか、また10年の単位の中で大方8年程度はいていただきますけれども、2年くらいは違う空気も吸ってきていただくとか、そういう配慮をしております。3番目に、とかく女性の登用について何かと言われるところですが、私の場合は女性がゆえに特に何か下駄を履かせようとか、そういうことは一切考えておりません。それぞれの個人の能力と特性に応じてしっかりと仕事をしていただく、そういう配置をさせていただいております。ただし、従来福祉の分野だとかあるいはそれにまた関連するような匂いのする分野などが、何か女性の適切な職域だと言われていたところですが、少なくとも私が知事に就任してからはそういうふうな考え方は持っておりません。常に、職域の拡大という視点が随所に表れております。具体的に、これからこの3点に従って御報告をいたします。

まず、全体の異動件数でありますが、全体で2,332件。これだけ見ていけば、全体の3分の1くらいが異動している、逆に言うと3年に1回くらいは異動しているというようなかたちになるかと思っています。副知事人事でありますが、行政経験が豊富で様々な課題を的確に認識できる、少なくとも庁内でベスト1とベスト2を選んだつもりであります。公営企業管理者、これは産業団地の造成や水道事業の責任者でもあるわけでありますが、これまではどちらかというとそういう産業団地を企業の皆様に紹介するような立場で活動し、また先端産業分野などの育成など手掛けていて、最も民間の人達とあるいは労働界の皆様とお付き合いの深かった、産業労働部長でありました立川を公営企業管理者に任命をしたところでございます。まさに、これまで公営企業管理者が造った産業団地などを紹介する立場から、企業のニーズに従ってどんな産業団地を造っていけばいいのか、あるいはまた市町村の企業誘致の動きを的確にアドバイスをしていく力など、あるいはまた各企業の様々な動きなどを市町村長などに知らせる立場でも有力な経験を持っているというふうに理解をしています。病院事業管理者でありますが、小児医療センター病院長からの昇格でございます。岩中病院長はこの小児医療の分野では卓越した能力や評価の高い方でもありますが、同時に医療経営についても、後進の指導などについても、非常に卓越した指導力を持った方でもございますので、小児医療センターのみならず、県立がんセンター、精神医療センター、循環器・呼吸器病センターを含めた、県立4病院全体の病院事業管理者として活躍いただきたいと考えております。

もう一つ女性の登用状況について、議会などでもしばしば御指摘をいただいております。少ないのではないかと。こんなお話もございますが、そもそも論から申し上げますと、県庁の職員に占める女性の割合が40年前の昭和50年の段階では20.4%、現在29年のレベルで39.3%、約2倍になっております。40年間で約2倍になっております。20年前の平成7年には29.4%でございますので、だいたい30%弱くらいでありました。100人いれば30人くらいは女子職員と、これが20年前です。現在では、100人いれば約40人が女子職員ということでございます。そういう中で現在、副課長以上の女性の管理職が82名、これが9.1%でございます。私が就任しました(平成)15年の段階でいけば3.9%でございましたので、もう相当割合が上がってきているところでございます。これは単純に徐々に上がっていくのではなくて、年度がより長くなれば長くなるほど後の方はギューンというんですかね、グーンとこう女性の管理職が増える体系に採用人数からも、そして現在活躍している主査級あるいは主幹級あるいは副課長級なんかの構成を見ても、今後時間がたてばたつほどグーンと割合が増えていく、こういう構図になっておりますので、たぶん50年後になってくると「男性の管理職が少ないので何とかならんのかと」こういう質問が議会から出る可能性はあるのではないかと思うくらいであります。

このようなかたちで、平成29年4月1日付けの人事異動に関しては考え方、そしてよく言われます女性の登用に関しての御報告を終わらせていただきます。以上です。

埼玉

先ほど知事は3つの視点を述べられましたけれども、今回特に知事の両腕となる副知事がお2人同時に交代されるという年だったですけれども、それを踏まえての何か配置に関して全体を見回した時に、それを何か考慮しながらというのはあったのでしょうか。

知事

そうですね。便利さ、個人的な便利さということでいえばそうなんですが、慣れ親しんだ人達が、例えば随行秘書にしてもそうですが、秘書課長にしてもそうでしょうけど、慣れれば慣れるほどそういう人達の方が意思の疎通も速く、楽な部分も無きにしも非ずです。ただ、やはり易きに流れるきらいも無きにしも非ずで、やはり優れた目を持つ塩川・岩﨑両副知事でありますが、奥野新副知事にしても、あるいはまた飯島新副知事についても、やはりそれぞれ個性を持って見る目が違うというふうに思います。私の見る目もできるだけ変える努力はしておりますが、往々にして自分で思っているほど変わらないきらいも無きにしも非ずだというふうに自制しています。そういう意味で、やはり重要な局面でもありますので、今後2025年問題、あるいはまた埼玉県のみならず日本全体の大きな課題があります。少子化問題、高齢化問題、そしてまだ皆さん口に出しておりません。与野党とも言った方が負けるきらいがありますから。例えば年金問題なども、一人当たり10年分くらいしか納めていないのに、この高齢化社会の中では20年分ずつくらい受ける可能性がある、こういう時に今の年金制度でうまくいくわけがないということは分かっていながらも、誰もものを言わない。あるいは、このような借金状況でうまくいくわけがないということを思いながらも、消費税引き上げの話をすれば選挙で負ける。こういう重要な局面を先送りするような時に、やはり私自身、あるいはひょっとしたら従来の思考で終わっていく可能性も無きにしも非ずですので、新鮮な新副知事にある意味では少ししっかり鍛えてもらおうかなというふうに思って、あえてある意味では便利さを捨てて新しい方に力をお願いしている、こういう思いがあります。

東京

新教育制度になって、任命権者が知事になるということで、この人事と直接関係あるかどうか、もしかしたら違っていたら失礼なんですけれども、教育長の人事が継続審議になりまして、先日議会閉会後も職務代理者を近く任命するお考えを示されましたが、現時点で指名はされているのか、されていないのであればいつされるのか見通し決まっていましたら教えてください。

知事

4月1日から新年度ということになっておりますので、現教育長が31日まで任期がございますので、辞令そのものは31日に出したいと思っています。有効なのは4月1日からということですが、土日を挟んでおりますけれども。教育委員の中から辞令を出したい、このように考えております。

東京

それと関連なんですけれども、新しい教育長のですね、人事案件についてはですね、議会に提案されたのは最終日ではありますが、どなたを任命するかということについてはですね、もう議会の初日に議会側には伝えられていたかと思うんですけれども、今議会で議会側というか最大会派の自民党県議団がですね、所信表明などを聞く必要があると言って継続審議としたことについてはですね、知事は先日、知事の方にとっても勉強不足というのか、至らなかった点があるというふうにおっしゃてましたけれども、教育長が不在になる影響というのが大きいのかなということを考えると議会側は議会中にですね、きちんと所信表明を聞くなどしてですね、今議会で同意するかしないか決めるべきだったのではという声もありますが、知事自身はどうお考えでしょうか。

知事

知恵が無かったですね。私たちにも知恵が無かったと思います。最終日に人事案件を出すということで凝り固まってましたので。事前に文教委員会なんかに付託されて同意人事をすると。つまり、意思表明や意見聴取をした後に同意人事をするということが事前に分かってれば、当然他の人事と引き離して早めに説明を提出をして、議案を早めに提出して最終日に同意人事に至るような、あるいはそれ以前に同意人事に至るようなことを考えればよかったんですが、やはり固まってるんですね。最終日に出すものだというふうにずっと認識しておりましたので。内々には2、3日ぐらい前からやはり意思表明あるいはまた意見聴取はすべきではないかというふうにお話が出たところでございましたけども、もうその時にはちょっと遅い状況でございました。議会側の方でも私どもにこういうお話だということで早い時期にお気づきになって御指示があればそういう段取りもお願いができたのかなと思っていますが、共に気づかなかったきらいがあるのかなと。こんなふうに思っていますので、今後は、もう何年に1回ぐらいの話だとは思いますが、こうした意見表明や意見聴取などのあるような場合には最終日の同意人事ではなくて、事前に諮るようなルールみたいなのをできれば各会派の皆様方でルール化していただければありがたいなと思っています。

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幹事社質問
霞ヶ関カンツリー倶楽部について

産経

東京五輪についてなんですけども、まず2点ございまして、ゴルフ場と費用負担、費用分担についてです。東京五輪のゴルフ会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部を知事訪問されたかと思いますけども、その際にですね、施設の方とどのようなやり取りをされたのか。一連の問題になってから多分恐らく初めてだと思いますので、どのようなやり取りをされたのか。あとコース自体をご覧になられて、新しいコースを含めてご覧になられてそのご感想も教えてください。

知事

まず後段の部分からお話をさせていただきます。霞ヶ関カンツリー倶楽部、東京オリンピックのゴルフ会場予定地であるわけでありますが、基本的なゴルフコースが完成したということでそのお披露目の式典が常陸宮殿下、同妃殿下をお招きしてお出ましをいただきながら式典がございました。コースについては知見が無いものでどのようにいいかどうかというのは私自身がコメントするにはちょっと辛いなとは思いますが、アメリカで最大のゴルフ場設計者がアメリカ以外で初めて造られた、日本で造られたゴルフ場だということで、大変立派なものだというのがお話でございました。多分相当気合を入れて準備をなさっておられると、こんなふうに受け止めました。前段のいわゆる私の言葉を使えば雑音でありますが、非常に霞ヶ関カンツリー倶楽部に関して様々な雑音がありました。決して小さくない雑音だと思っております。そもそも論からいけば大会組織委員会、東京都が選んだ霞ヶ関カンツリー倶楽部について、オリンピック憲章の部分についての十分な認識というのですか、そういうのが欠けたまま、つまり女性もゴルフそのものはやってらっしゃるわけですが、メンバー制の会員に男性のみという、そういう特別な会則を持つ倶楽部にあったということに対して、後から担当大臣や都知事が色々な形で御批判をされるというのは、非常にこれは不見識だというふうに私は申し上げてまいりました。理由は簡単であります。自分たちがミスったのを人のせいにしてはいけないということであります。むしろお詫びするのは大会組織委員会であり東京都であり、そして丁寧にオリンピック憲章を満たすために女性会員も認めてくれと要請するのが筋だったと思っておりますが、決してそのようなかたちではなくておかしいじゃないかというような上から目線でのお話でございました。しかし、霞ヶ関カンツリー倶楽部は理事会で全会一致でまさしく大きな気持ちで東京オリンピック成功のための条件づくりについて協力をされたと。私は大変感謝をしております。それで、また多額の私費をかけてコースの準備もなさっておられますので、引き続き今後、大会組織委員会などと丁寧な打ち合わせをしながらギャラリーを受け止めるスタンド、あるいはまた海外からの報道陣の施設等々についてもしっかり対応していただければありがたいと思いますし、川越市と埼玉県は周辺道路などの速やかな通行のための整備などについて対応していきたいと思っております。

産経

具体的に何かやり取りをされて…

知事

知事の発言が気持ちよかったと言っておられました。自分たちでは言えなかったので代弁していただいてありがとうって、こんな感じが満ち満ち溢れておりました。

産経

まず先にこのゴルフ場について1点お伺いします。そうおっしゃってた方はカンツリー倶楽部のどういった立ち位置の、幹部の方という理解で…。

知事

はい、そうですね。理事会のメンバーだというふうに御理解ください。

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東京五輪の費用分担について

産経

先に五輪の話なので費用分担の話、質問をさせていただきます。東京都の小池知事がですね、従前おっしゃっていた費用分担の提示、3月中、年度内ということでお話しされてましたけれども、それを撤回と言ってよろしいのでしょうか、難しいと、会見で発言されました。それについてどう受け止められるかと、今後どうされるか、また東京都側、小池知事側から何かそれについて御連絡は埼玉県、もしくは上田知事の方にありましたか。

知事

まず、申し訳ありません、これも後段の方から。連絡は27日のお昼前までぐらいに東京都の議会の方で3月末までに色々提示するのは困難だということを述べると、都知事が述べるという案内を事務方からこちらの事務方に連絡がありました。3月中に何らかの決着を見ることは困難だというお話をされました。

前段の費用負担の案件ですが、基本的には仮設費用は大会組織委員会、そしてそれが十分でない時には東京都が負担するというのが原則になっておりますし、その立場は私たちは変わるわけがないんでそういう条件のもとに全体として協力しようというかたちで、少なくとも私たち埼玉、神奈川、千葉、静岡県の4知事などはとにかく皆で東京オリンピックを盛り上げようねという結束などもしたこともございます。また、既に森大会組織委員会会長の時期にも私ども都外に会場を設けることで2,000億からの大会費用を節約しておられると。小池知事も都知事になられてから400億ほど節約できたと。こういったことを言っておられるわけですね。もともとバスケットの会場も都内で400、500億ぐらいの費用をかけて会場に新しく造られる予定だったわけですが、さいたまスーパーアリーナを借りることで、もちろん営業補償だとか様々な課題はあるわけですが、少なくとも400、500億の初期的な投資がいらないという、そういうかたちになっているわけでありまして、もう私どもが仮設というんでしょうか、会場を提供すること自体でもう相当数の東京都、大会組織委員会の費用負担を減らしているわけでありまして、これ以上何を減らしたいのかというのが率直な思いでございますので、原則どおりしっかりやっていただきたいと。こんなふうに思いますし、また私たちも限りなく東京オリンピック・パラリンピックの成功のために協力を惜しまないつもりでありますので、少なくともそういう枠組みが提案できないこと自体が事実上できないということじゃないかなと私は受け止めております。

産経

最後、提案できないのは事実上できないというのをもう少し丁寧にちょっと聞かせていただけたらありがたいんですけども。

知事

要するに、元々の原則は仮設費用に関しては大会組織委員会が負担する。輸送やセキュリティーについても大会組織委員会。それで賄うことができなければ東京都が負担するというこの原則があるわけで、その原則を踏み外すような話というのは基本的には私たちは受け入れられないと。にもかかわらず、時々、アングラ的に話が出ていると。で、正式な意味で、森会長からも、また小池都知事からも、また武藤事務総長からも承ったことは一度もないと。なぜかアングラ的にそういった話がずっと一貫して出回ったということ自体、非常に不快感を持っていますけども、もうそろそろ決着済みにしていただきたいなというのが県外開催県の立場ではないかなと思っております。それをちょっとそのような表現にしたのかなという感じです。やや、最初の表現が正しくなかったような気がしますので、今の表現のほうにしていただければと思っております。

東京

今の費用負担の関係なんですけど、言い直されたというのは、一番最初は大会組織委とか都ではもう負担できないので、埼玉や千葉などに費用負担をもう求めるということで、もう内々に決めているんではないかという疑念というか、思いを持っておられるという意味で最初をおっしゃったけれども、先ほどの言い方に修正をされたという、そういうことでしょうか。

知事

いえ、ちょっと違うんですね。3月までにきちっと答えを出しきれないということは、もう答えが出ないんではないかなと。これは言い過ぎたかなと思ったんで。まあ、そこまで言いたいところですけど、そこまで言い過ぎてはちょっと御無礼にもなりますので、ちょっと控えて、遠慮して後段の話にさせていただいたところです。内々に決めているとすれば、それはまた不見識ですから完全にみんな怒ります。世の中でルール変更するのに、協力した人達に対して、なんの相談もなく、内々に決められたとなったら、みんな怒りますよ、それは。誰も協力なんかしなくなりますよ。気持ちよく協力していたんですから、これからもしたいと思っておりますからね。繰り返しますけど、東京オリンピックでもありますけど、日本のオリンピックでもありますからね。

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その他の質問
東松山市内発生の少年死亡事件に係る検証委員会報告について

埼玉

昨日、東松山の事件に関連して、検証委員会の最終報告が教育長に提出されましたが、知事自身はそちらは御覧になったでしょうか。

知事

はい。

埼玉

その内容の受け止めと、再発防止への知事の思いを改めて聞かせていただければと思います。

知事

まず、大変不幸な事件が起きて、関係の方々が大変辛い思いをされたこと、お悔やみを申し上げたいと思います。また、この外部の調査委員会に関わった有識者の皆様の御尽力にも敬意を表したいと思います。この課題はなかなか困難なんですけど、結果的にはやはりそれぞれの方々が頑張るしかないといのが答えなんですね。いろいろなことが列記されています。例えば、学校は教えるだけでいいのかというとそうではないと。例えば急に学力が落ちてきたらなんかあるんではないかと。そこをやはり考えるべきではないかと。家庭訪問をするとか友達に聞くとか、本人に聞くとかそこまで配慮が本当にできていたかどうかとか。で、地元は地元で学校にも行かずにふらふらしている子どもがいたら、なぜ学校に届けないのかとか。親元だとか保護者がおられれば、そのところにどういう状態なのかとかそういうこともやはり伝えようではないかと。そういうことをお互いに関心を持つことで、未然防止、あるいは事件の深化というんでしょうか、拡大しないようにしようという、当然のことなんです。当然のことなんですけど、意外に皆さんの守備範囲を決めてしまって、そこが守備範囲内にいればいいんですけど、境目にいたりすると、あるいはそれぞれの守備範囲の一番遠いところにいたりすると見えなくなってしまうので、守備範囲の比較的見やすいところ、つかまりやすいところにいればいいんですけど、そういうところにいない場合にどうにもならないので、今言ったようなことを今後注意していきましょうと。本当のことが切実にきちっと整理をされたと。これが決定打でもないんです。言っていることが正しいんです。本当にできるかどうかというのはなかなか辛いことです。しかしやはりそれを目指しましょうということを関係者が確認をしたということで、あるいはまた、こういうモデルを幅広に埼玉中にも広げなくてはいけないということが一番重要な課題なのかなと。むしろあのエリアではしばらく皆さんがそういう思いを持っているけれど、それこそ、もぐら叩きではありませんが、全く関係ないところで、また同じようなことが起こる可能性がありますので、あの事件とあの調査委員会が出した提言とは、全体に通じる話ですねと、広く関係者が学習することだと。まあ、頭の中で学習しても本当に手足が動くかどうかは別問題ですけど、しないよりははるかにマシですから、そういうふうな受け止め方をやはり関係者がしていくことだと思います。学校、自治会、警察、あるいは教育関係者、こういったところがすることだと思います。民生委員の方々や児童委員の方々もおられますし、いらっしゃるんですよね、いろいろ。それが複合的に機能しないところに課題がありますので、それぞれ気付いた分野のなかで、お互いに連絡し合いましょうという、それを大事にするというのが今回の結論ではないかと私は受け止めましたので、やはり、埼玉県全体に共有していただきたいなというふうに思います。我々も関わっていますので、民間の防犯パトロールの育成なんかも、これは単純に夜回りだけではありません。昼間も見守り活動をやっているんです。子どもの登下校なんかも。あるいは交通安全母の会なんかもやはり、ただ、信号前に立っててやるだけではないんですね。挙動不審な子がいたら、あの子は誰なんだろうというかたちで、友達に聞いて、その子どもの名前を学校に知らせるとか、そういうことが非常に重要だということを、今回の調査報告書で言っているんではないかというふうに私は受け止めて、また改めて関係機関の皆さんがしっかり学んでいくしかないなと思います。

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県土整備部長について

時事

先の議会で県土整備部長が富士見市の副市長に就くということが固まる一方で、委員会の答弁に立つことに関して指摘がなされましたけど、今回のことについて、どのように受け止めてらっしゃいますか。

知事

ごもっともな御指摘だと思います。私どもの方も富士見市に、「まだ、任期中でございますので、もっと後でできないのか」と。例えば、「一旦議会を閉めたあとの臨時議会で人事案件ができないのか」とか、あるいは「6月議会では駄目なのか」とか、そういうお話もしましたが、富士見市長からの強い要請があって、その情に負けてしまったと。情と理というのがあって、その情に負けてしまったと。情と理という言葉がありますが、理では良くないなと思いながらも情に負けたと。それでそのことを議会から厳しく御指摘を受けたと、これに尽きるわけでありまして、今後、こういうことがないように、誘われること自体は極めていいことだと思っています。それだけ人物や見識や技量について評価をしていただくわけですから、これはもうありがたい評価だと思っていますので、今後もそれくらいになれるように皆さんに頑張っていただきたいと思っていますが、そういう議会対応については、やや甘かったなというようなことがありますので、今後そういうことがないようにしていきたいと思っております。

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世界陸上マラソン代表の川内優輝主事について

埼玉

マラソンの川内優輝選手のことなんですけど、3度目の世界選手権の代表に決まりました。川内選手は今回の世界選手権を最後に日本代表争いからの撤退を表明されていますけど、そのことを踏まえて、今回の代表に選ばれたことについて知事はどのように思われますでしょうか。

知事

大変うれしく思っています。先般も総社市というところのマラソン大会に出られまして、わざわざ、簡単なトークショーのようなかたちでミニ講演会というんでしょうか、市長と一緒にトークショーをやられたんですが、その席で市長から電話を代わってくれということで、私のほうに携帯に繋がって、「川内さん頑張ってくださいと、それだけでいいから言ってくれ」というもんで、市長から頼まれてそう言ったら、会場で万来の拍手が聞こえるんですね。そして、埼玉県の職員である川内優輝さんが、総社市民千人なら、千人が集まったところで、市長さんとマラソン談義をして、非常に自分の人生を語る機会をいただいて、スポーツやる人間やらあるいはまた、頑張る力なんかを訴えてきてこられる、こういうのは大変、埼玉県民だけではなくて、全国の若い人達にもいい影響を与えていると。結構個人でも頑張れるよと。いろんな方々のことを学びながら、そういう部分を教えていただいている部分がありますし、大変、川内さんはマラソンの記録の活躍のみならず、有力なコーチやトレーナー等々が無くても、しかも仕事をしながら頑張っているという姿を見せておられることは、やはり困難な状況にある人達にとっては大変勇気を与える存在だと思います。名前が優輝で、まさに勇気を与える存在だと思います。ここのところ、安定した成績を残しておられるので、もうひと跳ねしていただければ、場合によってはという記録を期待できますので、そうしたことを頑張っていただければ大変ありがたいと思います。それから先の話は私も直に聞いておりませんし、また、御判断をされるかと思います。抜群な記録が出て辞めますという判断はなかなか出来ないと思います。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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