ページ番号:247426
掲載日:2024年1月25日
ここから本文です。
知事
謹んで、新年の御挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。まずは、元日に発生いたしました「(令和6年)能登半島地震」におきまして、犠牲となられました皆様、被害に遭われました全ての皆様に対し、お悔やみと、そして、お見舞いを申し上げたいと思っております。埼玉県におきましても、震度4の観測を行ったために、情報連絡室を設置し情報収集に当たりましたが、幸い、県内での被害はございませんでした。他方で、地震発生直後から広域応援に備え、防災航空隊、災害派遣医療チーム、いわゆるDMATが待機体制に入り、県警においても速やかな支援を行っていただきました。1月5日13時には、県で災害即応室を設置し、人的支援、物資支援の要請に対し、全庁体制で対応に当たっているところでございます。防災航空隊に関しましては、1月3日の午後、救助等の諸活動に従事するため出動いたしました。1月5日に帰投いたしましたが、消防庁からの出動指示は継続しており、いつでも出動できるよう体制を整えております。また、総務省からの要請により、対口支援として、石川県七尾市に、1月6日より先遣隊2名を、また、8日から第1次派遣として応援職員9名を派遣しており、合わせて11名、内訳は県から4名、そして県内市町村から7名でありますが、避難所の運営支援業務に従事しております。さらに、厚生労働省からの要請に基づき、1月8日より災害派遣精神医療チーム、いわゆるDPAT、4名を七尾市の公立能登総合病院に派遣しており、避難所巡回による被災者の心のケアに当たっております。物資支援につきましては、埼玉県トラック協会の協力により、1月7日に志賀町へ県の備蓄物資であるコーンウエイトを御提供しているほか、県におきましても、この災害に対する支援の募金の受付も行っております。一刻も早く被災地域の皆様の日常が取り戻せるよう、今後も、被災地のニーズの把握に努め、必要な支援をさせていただきたいと思っております。
さて、昨年のこの席において、令和5年はポストコロナ元年とすると申し上げました。この長い間の新型コロナウイルス感染症との闘いに関しましては、ポストコロナ元年を宣言した4か月後、5月に、コロナの感染症法上の位置付けが、2類相当から5類へと変更となり、それに伴い、コロナ禍で中止していた花火大会やお祭り等、県内各地で復活をいたしました。そして、しばらくあまり見なくなった外国人観光客も目に見えて増加し、観光地はにぎわいを取り戻し、県民の皆様の笑顔にお会いできる機会も増えました。そして、本県に注目が集まるニュースも続きました。昨年は、全国選手権において、本県のオリジナル品種「あまりん」と「べにたま」が最高金賞を受賞したほか、本県が日本一おいしいいちごの産地として、全国でも初、唯一の「プレミアムいちご県」に認定されました。また、本県で生産されました梨、「豊水」も全国選手権で最高金賞を受賞いたしました。さらには、前作で大ヒットを記録した映画「翔んで埼玉」の続編も公開されて大きな話題となり、埼玉の魅力を内外に発信できたと考えております。そして、今年は、本県が誇る偉人の一人である渋沢栄一翁の肖像がデザインされた新一万円札の発行が予定されている等、本県に再び追い風が吹きそうだと思います。昨年の「翔んで埼玉」に続き本県に注目が集まる今だからこそ、この機を逃さず県内外に埼玉県の魅力をアピールしてまいりたいと思います。また、今年は、パリ五輪の開催が予定されておりますが、マラソンの男女代表に埼玉県ゆかりの選手が選出される、あるいは柔道等もそうですけれども、多くの選手が、大いにこの大会を盛り上げていただけることと考えており、応援していきたいと思っています。パリ五輪をはじめとする、あらゆるスポーツでの選手の活躍が埼玉県民に勇気を与えてくれるよう、そんな年になると良いと思っています。パリオリンピック・パラリンピック、しっかりと支援していきます。こうした明るい話題も次々に発信して、県内外に埼玉の魅力を発信してまいります。今年は、経済の正常化にとどめることなく、人口減少・超少子高齢社会の到来と、激甚化・頻発化する災害、危機への対応という、埼玉県が直面する2つの歴史的な課題に敢然と立ち向かい、持続的な発展を確かなものとするための礎の年としたいと思っています。これらの歴史的課題に立ち向かうため、デジタル・トランスフォーメーション(DX)や「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」、「埼玉版FEMA」等、10年後、20年後を見据えた未来志向の施策を展開してまいりたいと思います。他方、エネルギー・物価高騰対策については、引き続き支援の手を緩めることなく取り組みつつ、経済と環境の両立による持続的発展のためのサーキュラーエコノミーやネイチャーポジティブといった施策の推進を更に進めてまいりたいと思っています。また、子供への医療費助成等、社会の宝である子供への支援を強化するとともに、あらゆる人が活躍できる社会づくりを更に進めたいと思います。今年の干支「辰(たつ)」は、飛躍を意味するとされています。埼玉県についても、未来志向で新しい時代を開拓するとの気概を持って、明るく、勢いのある、大きく飛躍する年にしてまいりたいと考えております。改めて、県民の皆様におかれましては、あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、「ワンチーム」で取り組んでまいりたいと思いますので、御協力をお願い申し上げます。
知事
次に、「Made in SAITAMA優良加工食品大賞2024(にーまるにーよん)」について、御報告させていただきます。この表彰制度は、県産農産物を活用した加工食品を製造、販売する優秀な県内の事業者等を表彰し、その成果を称え広く発信することにより、県産農産物の需要拡大と県内食品産業の発展を図るため、令和2年度に創設したものであり、今回で4回目を迎えることとなりました。今回は、38点に御応募いただき、10月2日から20日にわたり、書類による1次審査を行った後、11月28日にJA、流通業者、加工業者、学識経験者等で構成する審査委員会において、食味(しょくみ)、独自性、将来性、加工技術等による最終審査を行い、このたび、大賞、優秀賞、特別賞の3賞を決定し、この表彰式を、1月11日木曜日の10時より、知事公館で表彰する予定でございます。
それでは、Made in SAITAMA優良加工食品大賞2024(にーまるにーよん)の各賞の受賞者を発表いたします。大賞は、こちらにありますけれども、株式会社和(かず)ナチュラルテイストの「ねぎドレッシング」であります。このねぎドレッシングですが、この会社は深谷市で100年以上続く農家の4代目が平成28年に法人化し、同時に食品加工部を設立いたしました。同社は「From seed to you ~種からあなたへ~」のコンセプトに沿って、種をまくところから栽培・収穫・商品開発・製造・販売と一貫したプロデュースを行っています。今回、大賞を受賞したこの「ねぎドレッシング」ですけれども、深谷ねぎの甘みが強いという特徴を存分に生かし、ねぎの食感や香りを最大限生かすため、加熱をしないで作った生ドレッシングであります。実は私も個人的に、大変このドレッシング、気に入っておりまして、これをかけるだけで通常のドレッシングとは異なる雰囲気、そして、さっぱりとして、まろやかながらも、パンチ力が効いた、そういった味に仕上がっていると考えていて、私も何人もの方々にお土産として使わせていただいたこともございますが、この深谷市産のお土産としての将来性も考慮し、今回、大賞として受賞をされたということになりました。ちなみに、私が選んだわけではありませんけれども、そのように選んでいただきました。
続いて、優秀賞は、株式会社 島野造園緑育(しまのぞうえんりょくいく)けんこうステーション東松山ふぉれであります。この「ふぉれ」というのは「東松山ふぉれピクルス」だそうでありまして、こちらにございますけれども、この製品は、季節ごとの地元の野菜、果物等について、それぞれの特徴に合わせて最も適した色、硬さ、味等になるよう加熱時間を工夫し、3種類のピクルス液から最も似合う味を選んで商品化しています。また、市場に出荷ができない規格外品や収穫量増加による余剰品を生産者から直接仕入れることによって商品化し、フードロスを防ぐ取組につながっています。そして、最後に、特別賞でありますけれども、これは株式会社ノースコーポレーションの「秩父黄金(ちちぶおうごん)カボスコ」であります。これは、秩父の上井克彦(かみいかつひこ)さんが生産される「秩父黄金かぼす」とさいたま市で女性を中心に唐辛子専門農園を営む合同会社十色(といろ)の黄金唐辛子を使用した新調味料として開発された商品であります。熟して黄色くなったかぼすと販売機会を逃してしまった黄色い唐辛子を活用し、見た目が美しく、そして味も良いという商品を開発されました。レモンの皮と唐辛子を生かしたイタリアのソースを参考として、かぼすの香りと酸味、そして黄金唐辛子のほどよい辛みの黄金比を追求し、様々な料理に合う味わいとなっています。なお、この名前「カボスコ」ですが、名前はタバスコに由来しているとのことであります。以上、受賞されました事業者の皆様に心からお祝い申し上げたいと思います。受賞された皆様におかれましては、これらの加工食品の包装や容器に受賞ロゴマークを記載する等、活用していただいて、受賞のPRに努めていただきたいと思います。また、県では、2月7日水曜日にさいたまスーパーアリーナで開催する、令和5年度埼玉県農商工連携フェア等、県が主催する商談会やイベントにおいて、受賞者の取組を御紹介させていただきます。あわせて、埼玉農産物ポータルサイト「SAITAMAわっしょい」でもPRしてまいります。県民の皆様には、是非、Made in SAITAMA優良加工食品大賞受賞商品を、御自宅で味わったり贈り物用として御活用いただきたいと思います。
知事
そして、今日はもう1つ、おいしいものを御紹介させてください。「いちごのシーズン到来!」について御報告いたします。いちごは、寒い時期ほどじっくりと育つことから、甘さが増すのだそうです。また、ビタミンCも多く含まれ、正に今の時期に是非食べていただきたい果実であります。埼玉県におけるいちごの生産状況でありますけれども、令和4年度産出額は45億円で全国12位となっています。他方で、栽培面積は95ヘクタールで、全国17位であります。近年では、埼玉県で育成したオリジナル品種の注目が集まっており、栽培面積も確実に伸びてきています。今シーズンの面積としては、「あまりん」が16.7ヘクタール、「かおりん」が0.6ヘクタール、「べにたま」が1.7ヘクタールと、合計19.1ヘクタールにおいて栽培をされており、オリジナル品種が味わえます。ここで、改めて、県農業技術研究センターで育成した埼玉県のオリジナル品種を御紹介させていただきたいと思います。県オリジナル品種は、いちごの産地間競争が激しくなる中、生産者から「埼玉県でなければ食べられない、そんないちごを是非用意してほしい」、このような要望がありました。そこで、平成19年、県の試験場、現在の農業技術研究センターで育成を開始いたしました。その中でも、このあまりんでありますけれども、このあまりんについては「甘さ推し!」のいちごで、際立つ甘みと深みのある味わいがあり、鮮やかな赤色で色ツヤもきれいな品種であり、人気も高く、メディアでも取り上げられている品種であります。こちらのかおりんでありますけれども、「香り推し!」のいちごで、酸味と甘みが高く、香りが豊かで、張りのある食感に濃厚な味わいが食べられる品種であります。そしてこちら、べにたまになりますけれども、「バランス推し!」のいちごで、糖度が高く、さわやかな酸味があり、ルビー色の果実に対比されるような、果肉の真っ白な色のコントラストがきれいな品種であります。このあまりんとかおりんは、主に県内の観光農園や直売所で販売されています。べにたまについては、県内量販店で販売されています。販売農園リストは県ホームページに出しておりますので、是非参考にしていただきたいと思います。
次に、「全国唯一!!プレミアムいちご県認定」についてであります。埼玉県産いちごにつきましては、昨年2月、「第1回全国いちご選手権」において、県内生産者のあまりんが最高金賞を受賞したほか、本県から出品した6品全て入賞し、しかも、銅賞以上12品の中の5品を埼玉県が占めるという、大変すばらしい成績を収めました。これについては既に御報告しておりますが、主催者が、埼玉県がおいしいいちごを作ってるなど知らなかったと、後で謝りに来るほどの大変な反響を呼びました。そして、これを受けて昨年3月、埼玉県は「最もおいしいいちごを生産している県」として、全国初、唯一の「プレミアムいちご県」に認定をされ、この認定を受けたのは現時点では、もちろん唯一ですから埼玉県だけであります。また、昨年12月には、同協会が「クリスマスいちご選手権」を開催したところ、県内生産者団体が出品したべにたまが最高の賞である最高金賞を受賞いたしました。そしてまた、2つのあまりんがやはり銅賞を獲得し、埼玉県から出品した3品全てが賞を獲得し、改めてプレミアムいちご県の実力を証明いたしました。第1回いちご選手権のあまりんに引き続き、クリスマスいちご選手権でも、埼玉県が開発したべにたまが全国ナンバーワンに選ばれたことで、本県生産者の高い技術力と県オリジナル品種の優れた品質が証明されたと思います。なお、この後になりますけれども、記者会見の後、この会場におきまして、クリスマスいちご選手権で受賞をされた皆様に対し、埼玉農業大賞特別賞の表彰式を行う予定となっています。
今シーズンは、「プレミアムいちご県」に認定されてから、初めて迎えるいちごの旬の時期であり、県として様々なPRをすることで、県内外に魅力を発信していきたいと思います。まず、「埼玉いちご祭」であります。2月10日の土曜日、11日の日曜日の2日間、さいたま新都心にある、たまアリタウンのけやきひろばで開催いたします。(2月)10日には私もセレモニーに出席し、PRを行いたいと思います。内容ですけれども、県内各地の生産者の皆様の御協力をいただき、「あまりん」をはじめとする埼玉県産いちごの販売を行います。現在、出店者は調整中ですが、埼玉県のオリジナルいちご品種「あまりん」「かおりん」「べにたま」の3種類を勢ぞろいさせて、食べ比べができる商品も企画したいと思います。様々ないちごを食べ比べて、「推しいちご」「推し農園」を是非見つけていただきたいと思います。また、いちごを使ったスイーツの販売のほか、観光いちご農園ほか観光情報も発信してまいります。次に、「伊勢丹新宿店「あまりん」フェア」であります。2月15日より20日まで、全国の百貨店でもトップの売上を誇る伊勢丹新宿店の地下1階食料品フロアで、埼玉県産いちごをPRします。2月16日の金曜日には私も現地に行き、試食用の「あまりん」をお客様に配る等、PRを行いたいと思います。内容といたしましては、フルーツコーナーにおける「あまりん」の販売、洋菓子・和菓子の6店舗で「あまりん」を使用したケーキやどらやき、いちご大福等のスイーツが販売されます。「あまりん」が盛りだくさんの伊勢丹新宿店でしか味わえないイベントであり、是非、多くの皆様にお越しいただきたいと思います。
そのほかにも、埼玉県のいちごのPRに当たって、民間企業や関係団体、あるいは学生の皆さんとも協力しながら、様々な取組を行っていきます。県内ホテル「あまりん」デザートコラボでありますけれども、このたび「ホテルメトロポリタンさいたま新都心」の「カフェクロスヤード」において、「あまりん」を使ったオリジナルのデザートを開発いただきました。この写真にありますけれども、「あまりん」を贅沢(ぜいたく)に使ったシュークリームとなっており、1月15日より2月29日までの期間、対象のランチコースをお食べになった方に、デザートとして提供されるそうであります。また、JR大宮駅では、いちご販売会を行います。令和6年2月16日より19日までの4日間、埼玉県物産観光協会と連携し、JR大宮駅の西口イベントスペースにおいて、「あまりん」等、埼玉県産いちごの販売を行います。いちごのほか、埼玉県の人気のお土産品や地域の特産品、あるいは地酒、クラフトビール等、多彩な商品を取りそろえる予定であります。また、県外にも埼玉県が最もおいしいいちご県、まだおいしいいちごを食べたことがない県外の方々にも御紹介をさせていただきたく、栃木県の「いちご王国マルシェ」へ出店を行います。このたび、このいちごの生産量では実は栃木県が日本一であります、「いちご王国・栃木」の名を掲げている栃木県に対して、日本一おいしいいちごの産地として、埼玉県のいちご、これだけおいしいいちごを食べたことはないと思います、埼玉県のいちごを売り込みに行くことといたしました。来週1月14日、栃木県庁、正に本丸でありますけれども、このいちご王国の本丸、栃木県庁の本館ロビーにおきまして、埼玉県の正に先ほど説明をさせていただいた、「あまりん」と「べにたま」の販売を行うと同時に、先ほど御説明した、「埼玉いちご祭」のPRも行わさせていただきます。栃木県の皆様には、是非、「全国唯一の『プレミアムいちご県』埼玉」の本当においしいいちごを、是非楽しみにお待ちいただきたいというふうに思っています。このほかにも、大妻女子大学の学生による「あまりん」等、秩父地域の特産品を用いた「ご当地カクテル」の開発、県の情報をSNSで発信いただいている「わっしょい大使」・「広報アンバサダー」による、埼玉県産いちごのPRを行っていただく予定でございます。
そして、埼玉県物産観光協会が主催する、県内いちご狩りバスツアーについて御紹介いたします。いちご狩りに加え、本県の冬の名物や、知る人ぞ知るイチ押しスポットを一度に楽しめるバスツアーであります。まずは、「小鹿野町プレミアム大人女子旅2024」は、秩父市でのいちご狩りに加え、横瀬町でのあしがくぼの氷柱鑑賞や秩父ワインの試飲等、冬の秩父の魅力を満喫できる1泊2日のツアーであります。続いて「早春の女子旅!」は、上里町でのいちご狩りや、神川町での有機味噌造りの体験等が楽しめる日帰りツアーであります。最後に、「赤い宝石を求めてよくばりTRIP」では、深谷市でのいちご狩り、あるいは鶴ヶ島市でのいちごパフェ付きランチ等が楽しめる日帰りツアーとなっております。この中には「女子旅」と冠したツアーもありますが、男性の参加も可能だそうであります、大歓迎だそうです。ツアーの情報やお申込み等、詳細については、埼玉県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」、(パネルを指しながら)こちらを御覧いただきたいと思います。
次に、いちご狩りを楽しめる県内の観光いちご農園を紹介する「いちご狩りに出掛けよう!」であります。本県には、秩父地域を始め、県内各地に96軒の観光いちご農園が開設されています。「あまりん」「かおりん」を始め、様々な品種を栽培して食べ比べができる農園や、いちご狩りと一緒に、お土産等の買い物や、併設されたカフェでくつろぐことができる農園もございます。県内の観光いちご農園につきましては、埼玉県のホームページ内「グリーン・ツーリズム埼玉」、「グリツリ いちご狩り」でクリックしてみてください。以上、これらの様々な取組を通し、県内外の多くの皆様に、埼玉県、「プレミアムいちご県」埼玉のいちごを知って、味わっていただき、是非、虜(とりこ)になっていただきたいと思います。
テレ玉
能登半島地震における埼玉県の支援についてちょっと伺いたいと思います。先ほどの発表でも既に職員を被災地に派遣したりとかですね、DPAT、そういった派遣も行ってるというお話がありましたけれども、それ以外で県でですね、支援に取り組んでいることがあれば教えていただきたいというのとですね、今後の予定も併せてよろしくお願いいたします。
知事
先ほどまず申し上げましたとおり、まず、私たち埼玉県といたしましても、改めて被害に遭われ命を落とされた方、そして、今般の災害におきまして、様々な形で避難を今も余儀なくされている方がおられるということに対し、改めてお悔やみとそしてお見舞いを申し上げたいというふうに思います。その上で、御説明をさせていただきますと、埼玉県においては、これは不幸中の幸いと言ってよろしいんだと思いますけれども、地震が発生し、震度4を観測いたしましたけれども、1月1日の16時10分ですね、これ加須と久喜で震度4ということでありましたので、まず県といたしましては、県内の被害状況の把握に努めました。そして、同時に、広域応援要請に備えておりましたが、先ほど申し上げた、久喜、加須においても被害はなかったということでありましたので、一旦、県の被害に関する情報連絡室については閉鎖いたしました。そしてその後、先ほど申し上げた、県警の話は後ほど警察の方に聞いていただきたいと思いますけれども、1月5日の13時には、県で災害即応室を設置し、人的支援、物資支援の要請に全庁体制で対応に当たることといたしました。具体的に申し上げると、人的支援につきましては、石川県七尾市に対口支援として1月6日より先遣隊2名、8日から第一次派遣隊として応援職員9名を派遣し、現在11名が避難所の応援支援業務に従事しております。また、物資については、7日に石川県志賀町へ、コーンウェイト、三角コーンの重りだそうです、これを100個提供させていただき、この搬送については、埼玉県トラック協会の御協力をいただきました。また、DPATについては、昨日8日、厚生労働省からの要請に基づき、県立精神医療センターの精神科医師1名、看護師1名、精神保健福祉士1名、県職員1名の計4名を派遣いたしました。また、県の防災航空隊につきましては、国の指示によって、1月3日の14時49分に被災地に向けて出動し、救助等の活動に参加いたしました。1月5日、一旦、本県に帰投いたしました。ただ、これは消防庁からの出動指示はまだ継続しておりますので、今後要請があれば速やかに出動ができるよう体制を整備しております。また、DMAT等のですね、様々な要請があればですね、派遣ができる体制は整え、準備をしているところであります。
時事
能登半島地震の支援について、追加で聞きたいんですけれども、首都圏だと千葉県、あと県内だと狭山市がやってるようなんですけれども、被災者への住宅の無償提供等の受入関係の支援について、県では、住宅を失った方を受け入れる等の支援を行う予定等はありますでしょうか。
知事
まず、今現時点では、特に孤立してる地域については物資を届けることもそうですけれども、安心、安全で出てくるということがなかなかまだ難しいということは御存じのとおりだと思います。その一方で、1月5日に、関東地方整備局から関東の各都県政令市に対して、提供可能な被災者向けの公営住宅の戸数についての照会もございました。国交省としては、各自治体の公営住宅等の可能提供戸数を取りまとめ、毎週金曜日に情報を更新するということであります。埼玉県では、国の照会を受けて、直ちに県内の関係各市町村に、その旨、周知するとともに、県営住宅についても提供戸数の確認作業に入りました。当面の措置として、修繕工事に比較的手間がかからずに早く提供できそうな部屋を中心とした30戸を選定し、準備をさせていただいております。なお、この提供に際しては、従来から行っている火災等の災害被災者向けと同様に、使用料、要するに家賃ですね、及び敷金等については不要とする予定であります。県営住宅は、実は1月が定期募集であります。この1月の定期募集中のために、早く提供可能な程度の良い空き部屋は、残念ながら他の月に比べると少ないのが現状ではありますが、しかし、今後とも必要に応じて可能な限り、県営住宅の更なる提供に努めたいと考えています。なお、先ほど市町村に照会と申し上げましたが、さいたま市を除く、市町村に県として照会をしておりますが、現時点、現時点と言うのはお昼の時点、まだ最終的な回答のデッドラインに来てませんけれども、お昼の時点で、先ほどさいたま市を除くと言いましたので、62市町村の中で16市2町から提供をするという回答を頂いており、詳細が分かり次第、本日中に国に報告をする予定となっております。
時事
県内62市町村で、16市2町から、公営住宅の提供が可能だという回答が来たということでよろしいでしょうか。
知事
先ほど申した県営住宅に加えて、市町村に照会いたしましたので、まだ最初の締め切りになっていないので、確定の数字ではありませんけども、今日の正午時点で、62の市町村に聞いたところ、16の市と2つの町から提供可能というふうに承っています。
時事
それは正式に決まった場合は、何戸ありますというような、全県でまとめて発表していただけるんでしょうか。
都市整備部
こちらの調査につきましては、本日18時までに国に回答するように関東地方整備局から照会が来ております。現在のところまだ戸数については、集計できておりません。国交省の方は、毎週金曜日に情報を更新するというふうに聞いています。現在のところですね、記者発表の予定につきましては準備をしているところでございますが、必要があればしようと思っているところでございます。できれば今日中にやりたいと思っております。
時事
国交省に報告するタイミングで記者にも発表していただけるとうれしいです。
都市整備部
市町村の方につきましては、ちょっと市町村の状況がございますので、とりあえず県の状況につきまして、今日中に報告をさせていただきたいと思ってるところでございます。
知事
後で整理してそちらにお伝えします。
時事
県内の自治体の動きについてなんですけど、何か五月雨式に結構我々のところにも、こういう支援をしていますとか、水を届けましたとかというリリースが届いたりするんですけれども、県庁で何か県内の市町村の支援の物資の提供状況とか、何か派遣職員の状況とかでまとめていたりとかされますか。
危機管理防災部
県内の市町村の被災地への支援の状況ということでよろしいでしょうか。
時事
そうです。
危機管理防災部
市町村がそれぞれの御決定をされて、それぞれで動いている部分については、こちらに、県に全部報告が来るということにはなっていないので、それはなかなかこちらで、市町村の独自の動きというものについては、こちらでは一元管理をしておりません。先ほど知事から御説明させていただいたとおり、人的支援については、県内の市町村からですね、人員を募りまして、県と混成チームで一緒に行っていただくという形をとっておりますので、ここは県と市町村連携で支援をするという形態をとっております。
知事
ものによって、対口支援、先ほど申し上げた、今、話があった人的対口支援ですね、これはどこの県はどこどこに行ってくださいとそういうものですけれども、これについては取りまとめを私どもの方でさせていただいているところでございます。また、住宅の提供につきましても、先ほど申し上げたとおり、政令指定都市以外については、県の方で取りまとめをしておりますので、そういったところについてはお話ができると思いますけれども、それ以外はばらばらになっています。
日経
2点、今日の発表に関して、まず、Made in SAITAMA(優良加工品大賞2024)の方で1点目なんですけれども、今回選ばれた、特にこの3つの商品に関しては、例えば6次産業化であったりとか、あとはフードロス削減であったりとか、この商品のビジネス面でも優れたところは多いのかなと思うんですけど、そういった味以外の特性で知事の総評があればお伺いしたいと思います。
知事
私自身、県内ふれあい訪問、幾つも行かせていただきました。そういった中で、埼玉県は食品加工産業が非常に発達していて、それは背景として、もちろん巨大なその消費地である首都圏に位置しているといったこともあるんですけれども、そういった中でもこれらの事業者がですね、1つはもちろん、埼玉県産の農産物等を使っていただくということが1つあるんですけども、その一方でですね、こういった県産の加工品を作られているところについては、大変な工夫をされてることが多いというふうに私自身感じました。本日も御紹介をさせていただいた、例えばこのピクルス等は、先ほど申し上げましたけれども、あるいはこちらの唐辛子(カボスコ)もそうなんですけれども、いわゆる旬の時期を過ぎてしまったとかですね、あるいは過剰に生産されたとか、そういったものを使っているということで、フードロスへの大きな貢献をしていただける、また、黄色になったトウガラシについては、これはおいしいらしいんですけれども、黄色くなっちゃうとなかなか皆さん食べられないということで、御紹介もできると思っています。また、こちらの深谷ねぎを使ったドレッシングについては、いわゆる生で食べられる(ということを)御紹介するということで、非常にその工夫が通常のドレッシングとは確かに違うといったところが私はあろうかと思っていますし、あともう1つはですね、見ていただくと分かるんですが割とおしゃれなんです。したがって、お使い物にもできるようなパッケージにもなっていますので、こうやって御紹介をさせていただくことによって、気付いていただける(ことも)、県民の方あるいは県外の方にも、多いんじゃないかなというふうに思うので、そういった意図を、私としては込めたつもりであります。
日経
2点目についてはいちごについてなんですけれども、特に最近になって各表彰の中で良い成績を収めてるというところがあって、そもそもなぜ埼玉のいちごがおいしいのかという、特に足元の、どういった理由があっておいしいのかというところで、もし今現段階で分かっているもの等あれば、お伺いしてよろしいでしょうか。
知事
埼玉県の特産としてですね、何とかしたいということで、県の試験場でですね、(埼玉県内で)これを生産をするということを前提として開発をしていただいたものであり、これらの研究者の努力と同時に生産者も工夫をしてくれていて、例えばこちらにあります「べにたま」等はですね、すごく株が大きいらしいんですね。やっぱり普段と圃場(ほじょう)(での栽培の仕方)が異なるらしいので、そういった意味でも特性をうまく生産者が使っていただいているということではないかというふうに思います。いずれにいたしましても、こういった方々が大切に作っていただいたものが、今度は少しでも増えていくことによってですね、お食べになったことあると思いますが、本当においしいんですけど、これをなるべく知って欲しいと思うんですが、昨シーズンの後半は私自身も手に入らなくなるほど貴重になってしまったので、やっぱりこれを何とか生産し、おいしさだけではなくて、量を広げていきたいというふうに思います。
毎日
「Made in SAITAMA(優良加工品大賞2024)」なんですけれども、先ほどの質問とちょっと関連するんですが、規格外品とか販売機会を逃したものを使うということを、賞を選ぶ上でも基準として何か設けているのでしょうか。
知事
基準として私どもとしてあるのは、先ほど申し上げたとおり、埼玉県で生産された農産品について、これを主たるものとして使うということが1つ。それからもちろん、この加工食品を製造・販売する優秀な事業者ということでありますので、その中には食味、独自性、将来性、加工技術の4点等を中心として審査を行っていますけども、食味だけではなくて、将来性やあるいは独自性というところから考えると、やはりこういった独自の付加価値を持っているということ、それから将来性ということは、これはサーキュラーエコノミー等でもそうですけれども、やはり持続的な発展を遂げていくためには社会との親和性というのが問われると思いますので、そういった意味で個別にですね、例えば収穫(の時期)を過ぎてしまったものを使えとかそういうことではないんですけれども、先ほど申し上げた大きな4つの柱のうちの2つに該当するということだと私は理解をしています。
テレ玉
2月定例県議会で新年度予算案の提出が控えていますが、予算編成で重視する点や県民に訴えたい点をお聞かせください。
知事
令和6年度の当初予算を現在編成しているところでございます。この予算編成におきまして、我々が示している基本方針が3つあります。1つ目は『歴史的課題に対応した未来志向の施策展開』、そして2つ目が『「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向けた取組の深化』、そして3つ目が『DXを前提とした不断の行財政改革の推進』、この3つを基本方針として定めております。この3つの方針に基づいて、先ほどちょっと申し上げましたけれども、2つの歴史的な課題の対応に向けて、令和6年度当初予算では「あるべき姿からバックキャスティングして考える」という手法で課題の本質を的確に捉えた施策を展開することで、本県の持続的発展を実現させたいと考えております。少し具体的に申し上げると、例えば、中長期的なまちづくりとしての「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」は着実に進展させることによって、人口が減少したりあるいは超少子高齢化社会になったり、こういう対応するための基盤をまちづくりとして作っていく、あるいは、災害が大きくあるいは激甚化・頻発化している中で、「埼玉版FEMA」を一層充実させるということで、県民の安心安全をより強固なものにしなければならないと考えております。また、令和6年度につきましては、5か年計画のちょうど折り返しに当たります。そこで、計画の実効性を担保するために、これまで取り組んできた事業について、PDCAサイクルに基づく検証あるいは改善によってブラッシュアップを行って、計画に掲げる将来像の実現に向けた取組の質の向上も図ってまいりたいと思います。その一方で、県政の持続的な発展を支えるための行財政改革は避けては通れない大きな柱であります。財政基盤の強化を図るために、歳入・歳出の両面から徹底的に見直しを行うことが不可欠であります。具体的には、歳入面では国庫補助金をはじめとした特定財源の確保、交付税措置のある有利な県債の活用の徹底、各種基金の利活用のほか、企業版ふるさと納税の寄付や獲得拡大に向けた取組を強化するなど、あらゆる財源の確保に努めていきたいと思います。歳出面においては、これまでのデジタルトランスフォーメーションの成果を最大限に生かすとともに、生成AI等新しい技術の導入による行政の効率化の推進のほか、EBPMに基づく事業レビューで既存事業の必要性や効果をゼロベースで検証を進めており、より効果的な事業に限られた財源を重点的に活用してまいりたいと考えています。今月は令和6年度当初予算の知事審査が予定されています。こうした場での議論等を通じて私の思いを部局長にしっかりと伝え、県民の皆様に納得をいただけるような予算案に仕上げてまいりたいと思っています。(終)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください