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掲載日:2022年5月25日
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知事
本日は私から何点か報告をさせていただきたいと思います。最初に、5月は新茶の季節です。新茶も販売が始まりましたので、今日は、まずは今年の「狭山茶」について御紹介をいたします。八十八夜(はちじゅうはちや)、5月2日でした。この日、私も入間市にお邪魔をし、伝統の「手もみ茶」づくりの体験や、茶園の視察をしてまいりました。今年の新茶ですけれども、春先に雨が多く、新芽の生育が順調で大変みずみずしい「茶葉」を摘み取ることができたと伺いました。茶業研究所の調べでは、収量は平年並みだが、一芽一芽が充実し、旨味がのり、渋みが少ない傾向とのことであります。私も生産者から直接伺いましたが、今年は絶対買ってほしいと言っておられました。一番茶の収穫は順調で、産地では販売も始まっています。御案内のとおり、狭山茶の生産ですけれども、栽培面積、あるいは荒茶の生産量、そして、全体が7位ですけれども、ともに第8位であり、本県は全国屈指の茶の産地であります。お茶の楽しみ方にもいろいろあります。狭山茶といえば、「味は狭山茶」であります。この「味の狭山茶」ですが、濃厚な味わいの「煎茶」、これはもう言うまでもありません。このほか、埼玉県では、「明松(みょうしょう)」という名前の抹茶が作られておられます。全国大会で上位入賞したこともある高級抹茶で、茶道界でも知られています。最近人気の「和紅茶」の製造に取り組む茶業者も多く、「渋みが少なく甘い香りがする」あるいは「飲みやすくておいしい」と好評をいただいています。生産から製造、販売まで一貫して行う「自園・自製・自販」が、本県の狭山茶の特徴であります。生産されたお茶は、茶園ごとに異なる味わいを持ちますので、県民の皆様も、御自身のお好みに合うお茶を是非探していただきたいと思います。続いて、県の狭山茶PRの取組を御紹介させていただきます。まずは、狭山茶オンラインショッピングであります。県は昨年から狭山茶の特設サイト「狭山茶を愉しもう」を開設して、オンラインショッピングのページにおいて、46軒のお茶屋さんを紹介しています。ギフトから日常のお茶まで、用途に合わせたラインナップの「煎茶」や、あるいは先ほど御紹介した「抹茶」や「和紅茶」、あるいは和菓子・洋菓子・アイスクリームなどの「スイーツ」も掲載しています。なお、この特設サイトには、埼玉県の農産物ポータルサイト「SAITAMAわっしょい!」からアクセスすることができますので、是非御利用いただきたいと思います。次に、今年で3回目となりますが、狭山茶を使ったアレンジレシピコンテストを御紹介させていただきます。昨年度は229点の応募をいただきましたが、審査の結果、高校生が考案した「大葉みそ香る狭山茶葉にぎり 厚焼き卵添え」が最優秀賞を受賞しました。先ほど紹介した特設サイトに掲載しているので、是非御覧いただきたいと思います。今年度は7月から募集を始める予定であり、是非多くの皆様から、狭山茶をおいしく食べる方法、レシピコンテストに御応募いただきたいと思います。県では、これらの取組を通して、狭山茶の魅力を発信し、需要の拡大につなげていきたいと考えています。最後になりますけれども、3年ぶりに、「狭山茶摘み体験フェスタ」を行います。毎回3千人を超える方々に御来場いただく人気イベントですけれども、昨年と一昨年はコロナ禍のため開催を見送ってまいりました。「狭山茶摘みフェスタ2022」は、6月4日の土曜日、入間市にある県茶業研究所で開催をいたします。フェスタでは、毎回大変好評いただいております「茶摘み体験」のほか、広い場内を巡りながら狭山茶の知識を学ぶ「茶研クイズラリー」、狭山茶を楽しむ文化講座「狭山茶をもっと知ろう」など、お子様から大人の方まで楽しめるイベントをたくさん用意しております。開催に当たりましては、コロナウイルスの感染防止対策に十分配慮し、茶摘み体験での間隔の確保や、広い場内に来場者が分散するような工夫をさせていただく予定であり、来場される方々の御協力をお願いいたします。私も、今年の狭山茶の新茶をいただきました。大変おいしかったと思います。県民の皆様にも是非、今年の出来の良い狭山茶のおいしさを味わって楽しんでいただきたいと思います。
知事
続いて、今年開設20周年を迎えました「With You さいたま」について紹介をさせていただきます。「With You さいたま」は、埼玉県の男女共同参画社会づくりの総合拠点として、2002年に開設し、県民の皆様のニーズに応える多彩な事業を展開してまいりました。例えば、「学びたい」として、地域活動や社会活動に参加する意欲をお持ちの方には、女性リーダー育成講座や、ジェンダー平等をはじめとする豊富なテーマのセミナーを開催し、男女共同参画への理解を深めていただいております。「働きたい・自立したい」として、女性の就業や自立を目指し、特にシングルマザーや離婚を迷っている女性への支援も実施しております。また、「悩みを解決したい」として、電話相談等を通じて、経験豊富な専門の相談員が、人間関係や家族、DV等の悩みに応じています。また、「出会いたい・つながりたい」として、団体活動発表コーナーや交流サロンも設置し、多くの県民や関係の団体の方々に御活用いただいています。人口減少・少子高齢化の進展、コロナ禍の深刻な影響への対応など、男女共同参画社会の実現が今後もより強く求められる環境にあり、「With You さいたま」に期待される役割はますます大きくなっていると考えます。本県において「男性は仕事、女性は家庭」といった固定的な性別役割分担意識に同感しない人の割合は、開設時の平成15年は47.7パーセントでした。ところが今、令和2年度では62.8パーセントまで高まってきていますが、「With You さいたま」は、引き続き、各種事業を通じて、男女共同参画の推進に努めていきます。そしてこのたび、「With You さいたま」では、開設20周年の記念イベントを行います。テーマは、「これまでも、これからも、あなたとともに」であります。今後とも、県民の皆様の期待に応えたいと思います。イベントは6月25日、20周年を迎えた「With You さいたま」、さいたま新都心にありますが、ここで開催をいたします。内容は2部構成です。第1部は、埼玉大学の学生と、私との間で意見交換を実施します。御覧いただきたいと思います。意見交換を行うのは、昨年、「With You さいたま」と埼玉大学が実施をしました「ユース×ジェンダープロジェクト@埼玉大学」に参加いただいた学生であります。このプロジェクトでは11名の学生が、ジェンダーについての課題や感じていることを話し合ったり、埼玉大学生を対象に、ジェンダーの意識調査を実施したり、県の関係部局への聞き取り調査等を行い、令和4年2月に性の多様性やジェンダー教育の重要性など5つのテーマについて、県に提言を行っていただきました。今回、学生の皆さんからは、「誰もが自分らしく生きられる社会へ」と題して発表いただき、私と意見交換を行います。活発な意見交換を今から楽しみにしているところでございます。第2部ですけれども、「WEリーグが目指す女性のエンパワーメントとは」をテーマにWEリーグの初代チェアに就任された岡島 喜久子氏に御講演いただきます。WEリーグは女子サッカーの発展を通じ、ジェンダー平等の達成を目指しています。本県もイベントの開催などを通じ、WEリーグの取組を応援しています。新たな挑戦に次々にチャレンジされている岡島チェアの講演に御期待いただきたいと思います。また、トークセッションとして、「With You さいたま」の事業に、御尽力をいただいている講師や、あるいは女性団体の代表など、5名の方々をお招きをし、20年の歩みを振り返り「With You さいたま」のこれからをテーマにお話しいただきます。本日より参加申込みの受付を電子申請、電話、ファックスで開始をいたします。詳細につきましては「With You さいたま」のホームページ(該当ページ)を御確認ください。なお、会場においては、入口での検温、消毒等、感染防止対策を徹底して行いますので是非、多くの皆様に御参加いただきたいと思います。
知事
続いて、「ウィズコロナの経済対策」についてであります。これまでも、コロナによって傷ついた飲食店、観光事業者への支援を実施してまいりましたが、追加の取組について御説明をいたします。まず、感染防止対策協力金の追加申請であります。営業時間の短縮要請に御協力いただいた飲食店には、これまで18期、18回にわたり、期を分けて、協力金を支給してまいりました。この最後の18期ですが、先週5月20日に受付を終了いたしました。それぞれの期においては、2か月間と、首都圏の中では最も長い方の申請期間を設けさせていただきましたが、それでも、様々な御事情で、期間内に申請できなかったとの声もいただきました。御協力をいただいた事業者の皆様を支援するため、再度、追加申請を受け付けることといたしました。前回、追加申請を一度やっておりますが、その時には、第13期までで申請できなかった方の申請を追加で受け付けました。そこで今回は前回の対象とならなかった、第14期以降、つまり第18期までの要請期間について、追加の申請を受け付けます。申請期間は6月6日から7月31日まで、7月末までです。そして申請の主な要件ですけれども、第1に、過去に協力金を受給しており、その最初の受給より後の期間で申請ができずに、追加申請を行う場合であります。そして2番目は、過去に申請をした期間ではないこと。つまり、申請できなかった期間についての受付であって、過去に申請している期間ではないこと。そして3つ目ですけれども、要請内容を全て遵守していたことであり、協力をいただいた飲食店でございます。なお、大変重要ですけれどもこの期間のうち、全てが申請できなかったということは、なかなかそこは見つからないと思いますので、対象となる期間は、この18期までの5期のうちの、1期分に限ることといたします。また、申請につきましては、郵送での受付となりますので、御注意いただきたい。これまでのような電子申請ではなく郵送の受付となります。
続いて、「旅して!埼玉割」観光応援キャンペーンの延長についてであります。観光需要喚起策として実施している「旅して!埼玉割」観光応援キャンペーンは今月末で終了をする予定でありましたが、国の延長方針を踏まえ、6月30日まで期間を延長することといたしました。この延長された期間の6月は、梅雨のイメージが強いかもしれませんけれども、県内の観光地では、色とりどりの花が咲く季節であります。晴天の日数が日本で最も長い埼玉県、梅雨ではありますけれども、観光キャンペーンを利用し、県内の魅力を是非再発見していただきたいと思います。まずは、ラベンダーであります。嵐山町の「千年の苑ラベンダー園」は東京ドーム1.4個分の広さがあり、約2万2,000本のラベンダーを楽しむことができる、圧巻絶景を楽しむことができます。6月10日から26日までは、摘み取り体験や特産品販売なども楽しめる「らんざんラベンダーまつり」が開催されます。この近くには鎌倉時代の武将畠山重忠ゆかりの「菅谷舘跡」もございます。「千年の苑」という名前は畠山氏が活躍した時代からおよそ千年の時がたっていることに由来しています。大河ドラマで注目が集まっている今年、兵どもが活躍した古の風景を思い描きながら、花咲く現在の景観を御覧いただくのも一興かと思います。春の桜と菜の花のコントラストが有名なのは、幸手市の権現堂ですが、この権現堂公園はアジサイの名所でもあります。100種類、1万6,000株以上のアジサイが堤の斜面で、色鮮やかに咲き誇ります。6月4日から26日までの「あじさい祭り」では週末を中心に、アジサイの鉢植え販売も行われます。そして、桶川市といえば、べに花ですが、べに花も6月に見頃を迎えます。市内の城山公園周辺では、6月18、19日の両日「べに花まつり」が開催され、オレンジ色の可憐な花とともに、べに花染めの体験も楽しむことができます。県内には他にもたくさんの花の名所がございます。開花状況や、周辺の観光スポットの紹介は、市町村の観光協会のホームページを御覧いただきたいと思います。6月末まで延長した「旅して!埼玉割」は、宿泊旅行が大変お得です。季節の花とともに、ゆったりと温泉や観光クーポンを使ってグルメなどを楽しんでいただきたいと思います。ただ、旅行する際に、「新しい旅のエチケット」などのガイドラインにのっとった感染対策をしっかりと行っていただくようにお願いを申し上げます。なお、並行して実施している「とくとく埼玉!」観光応援キャンペーンのクーポン配布時期は、5月31日までで終了をいたします。ただし、この「旅して!埼玉割」の延長に合わせ、既に発券している、あるいは5月31日までに発券するクーポン券は、7月1日まで御利用いただけますので、是非埼玉県の各地を楽しんでいただきたいと思います。
時事
知事発表の件で3点ほど伺いたいんですが、まず1点目なんですけれども、狭山茶の関係で、先ほど知事大変おいしかったって話だったんですけれども、今年の特徴、出来栄えについて、もう一度改めて伺って、県民にもアピールいただけたらと思います。よろしくお願いします。
知事
まず狭山茶ですけれども、もちろん私が述べるのは失礼ですけれども、伺ったところでは、3月以降、雨が多く、新茶の育成に適していた。また途中から、ポンと気温が上がった、寒かったんですが、そういったこともあって、栄養分を多く吸収できて、その後の方では、後半部では強い日差しにさらされなかった、最初の頃、そしてその後ということなので、やわらかい新芽であって、しかも旨味があると、こういう品質だというふうに聞いています。私自身、今回新茶を飲ませていただいて、新茶独特の若葉の香りというんでしょうか、その爽やかさと、それから狭山茶は御存じのとおり、深蒸し茶が多いので、味が濃い、正に「味は狭山でとどめをさす」と言われてますけれども、正にその味わいと香りの両方を楽しむことができたと私は感じました。
時事
2点目なんですけれど、感染防止対策協力金追加申請については、2か月という長い間やっていながら、事情があって期間中申請できなかったって声があったということでやるってことなんですけど、改めてどういう方々を想定されて、1期分ということについてもうちょっと説明いただきますでしょうか。
知事
まず想定しているのは、もちろん協力をいただいた飲食店であり、しかもその命を守るための取組に御協力をいただいた方々であります。他の近隣の都県と比較しても、埼玉県は元々申請期間は長くとったんですが、それでも例えばですけれども、1期でですね、何らかのその障害があったとか、あるいはつい忘れてしまったとか、そういったことでうっかり申請ができなかったといったこともあるというふうに伺って、県の方にも要望がございました。したがって、こういった方々を対象とするということですが、うっかりお忘れになったということなので、全体というよりも1期に限り対象とさせていただくことといたしました。これまでいろいろと難しい環境の中でも、既に申請をいただいた方々もございますので、こういった方々とのバランスもございますけれども、やはりうっかりは誰でもあるでしょうから、1回限り、1期に限り対象とさせていただくことにいたしました。
時事
最後に、「旅して!埼玉割」なんですけど、6月末まで延長ということで期待することを、どういう方に行ってもらいたいという、そこらへんについて伺います。
知事
埼玉県ですけれども、まず、そもそも観光事業者や直接の観光でなくてもそれにつながる事業者については、コロナ禍で最も経済的なダメージを受けたグループだというふうに言われています。我々としては、やはりこういった観光事業者をしっかりと盛り上げたいという、これが思いとともに、やはりコロナを契機にですね、まん延防止等重点措置が解除されても、元に戻ってないっていう、そういった声もありますので、観光需要を振興したいというものがあります。そこで、私どもといたしましては、この観光応援キャンペーン、これブロック割である「旅して!埼玉割」観光応援キャンペーンの方は、旅行代金の5,000円を上限ですけれども、5割の割引に加えて、観光クーポン2,000円の配布というお得なものですから、是非これを参考にして、そういった事業者を活用していただきたいのと、あとはなかなか普段ではですね、隣県の方々も、埼玉は来ないよっていう方もおられます。そういった方々に是非お越しいただいて、埼玉のすばらしい観光地、あるいは観光地に限らず、埼玉のすばらしさを是非味わっていただきたいと思っておりますので、こういった方々に是非とも御利用いただきたいというふうに考えています。
時事
政府は先の閣僚会議で農産品輸出の拡大戦略を改訂したと思うんですけれども、この中で、今まで高品質の日本の農産物の輸出拡大を目指していたところを、最近、ウクライナの、ロシアによるウクライナの侵攻によって小麦を中心とした食料品の価格の高騰の問題が出てると思います。高品質の輸出というのとともに、食料安保みたいな話も出てきたと思いますが、こうした中で県の農業政策に変更があるのか、そこらへんについて伺いと思います。よろしくお願いします。
知事
まず、政府の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」の改訂、そして世界的に食料価格が高騰する中での政府の対応につきましては、5月20日ですが、松野官房長官が会見において、食料安全保障の強化に向けてしっかり対応するというとともに、輸出拡大実行戦略の改訂案を着実に実行し、我が国農林水産物食品の輸出拡大に努めていきたいという話がありました。埼玉県といたしましては、農業政策について、埼玉県の今年度から行っております、5か年計画等に基づいて、県産の農産物や加工食品の輸出促進による販路の拡大、また一昨年以来、マッチングをですね、ネットで行ったりもしておりますが、こういったこともやっております。また、小麦を含めた、埼玉県は小麦の一大産地でございますので、小麦を含めた産地体制の整備に引き続き取り組んでまいりたいと考えています。特に御指摘があった小麦については、国内産の供給増加に期待する声も高まっておりますので、県産小麦の生産拡大に向け、国の支援施策も活用して、生産体制の強化などに取り組んでまいります。また、埼玉県の場合には、前回ですが、うどん県だという御紹介をさせていただきましたけれども、埼玉県産のうどんとかですね、埼玉県のうどんの多くは、実は国産、県産が使われていて、そこが一部の有名な県とは違うところでございます。どことは申し上げませんけれども、そういった意味では、元々県産の小麦を相当使ってるという意味では、やはり我々、これをしっかりと振興することによって、うどん県の埼玉県民の胃袋を支えていきたいと考えています。
テレ玉
今日ですね、この後予定をされている県の専門家会議について伺います。知事、先日ですね、市長会議の場でですね、専門家会議で子供のマスクについての話をされていたと思いますが、今日の専門家会議で、どういった内容を諮問される予定なのかというのをお伺いできればと思います。
知事
本日、改めて県の新型感染症専門家会合を招集させていただいております。そこでは、もちろん、いつものとおり、一般的な現在の感染状況や先生方の情報提供を待ちたいと思っていますけれども、その他に幾つかの事項について諮問をさせていただく予定であり、そのうちの1点が、先ほどテレビ埼玉さんがおっしゃった市長会でもお話をさせていただいたマスク着用についての議論、先生方の御意見であります。マスク着用については、感染防止対策、これ試行錯誤をしながらも、県民の皆様に大変な御協力をいただいてまいりましたが、その中でも、ワクチンの接種とマスクの着用は最も効果的な対策の一つだと私は考えています。この先、ポストコロナ時代の到来においては、マスクをしなくてもよくなる日常、これが一番いいというふうに思ってはいますけれども、現時点では、そこに至るための過渡期にあると理解しています。国の見解としては、例えば2歳以上の未就学児にマスクの着用が不要といったことがございました。これはこれから暑い時期を迎えますので、子供たちの熱中症リスク、これを軽減することを期待しています。ただ、今回の国の見解の中には、明確な部分と、基準として曖昧な部分がまだ残っています。マスクをしなくて良い場面について判断に窮する、特に子供については、大人であれば、熱中症を避けるためにということで、社会通念上みたいな話はできますが、子供の場合なかなかそれができないと思いますので、そこで例えば、熱中症のリスクが高まる場合って、どんな場合なんだということをやはり具体的に示してあげた方が私たちはいいと思いますし、子供の命を預かる学校や保育所の対応ですとか、あるいは子供を送り出す時に、親が子供に言うときに、バラバラの通学班がもしある場合には、親の指示になると言ってもやっぱり理想的な状況ではないというふうに思いますので、本日開催する専門家会合において、より明確に基準を示すことができないかということについて、御意見をお伺いするつもりです。もちろん、結論としてどうなるかはまだ分かりませんけども、これが諮問のうちの一つでございます。
時事
今の件なんですけど、知事は以前、国にきちんとした明確な基準を出してくれという話だと、今回もう、これ以上出ないとして、検討して明確な基準を作ろうという、そういう理解でよろしいでしょうか。
知事
昨日付けですか、基本的対処方針が出ましたけれども、この基本的対象方針に書き込まれたので、一定程度明確なものは出てきましたが、ただやはり現時点のこの基本的対処方針では、あるいはそれを補強する形で、何人かの閣僚の方々が発言をされておられるのかもしれませんが、それではまだまだ不明確な点もあると、あるいは迷ってしまう場合もあると思いますので、混乱を避けて、子供たちに、最善の、もちろん100パーセントはないと思います。ただ一定の基準といったものをやはり示すべきだろうと思いますので、そこは明確になっていないところについては改めて、専門家の先生方に御意見をお伺いをしたいというふうに思っています。
朝日
(5月)20日に春日部高校の生徒さん方が、文化祭の一般公開を求める1.7万筆の署名を提出されてるかと思うんですけれども、今日の専門家会議を終えて、こうした文化祭に関するガイドラインであったりとか、他にも部活動だったり学校教育の現場での規制というものに関して変更されるような可能性ってのはあるんでしょうか。
知事
県立高校については私ども、今日諮問をさせていただくつもりであり、これは文化祭等も含めてですね、させていただく予定であります。ただ、小中学校の多くは、市町村立でございますので、そこは我々として、そういったことを参考にしていただくことになると思いますけれども、今回諮問事項の中に含まれています。
朝日
直近の物価高、資材の高騰についてちょっとお尋ねしたいなと思います。県の施設の建設費とかリフォームというんでしょうか、そういった費用が、資材の高騰によって膨らむことが想像されますけれども、そうした影響というのは知事のお耳にも入ってますでしょうか、どのように御覧になっているか教えていただけますか。
知事
県の施設というか、その県が発注する事業という意味ですか。
朝日
はい。
知事
県が発注する事業については、資材費の高騰が、現時点、これ県の発注する事業だけじゃないかもしれませんけれども、資材費の高騰が事業者が吸収できる範囲を超えてきているというのは契約が行われた後に、ぐっと上がってしまうと、これ価格転嫁ってしようがなかなかないということでありますので、そこで私どもといたしましては、現在まず第1に、契約の中にスライド条項というものを入れさせていただいています。このスライド条項についてはその一方で、県の建設業協会の方から、4月6日かな、要望をいただいていて、そのスライド条項があってもなかなか適用がよく分からない、こういった話がありましたので、我々として説明の機会を作らせていただいたり、あるいはその事例っていうんでしょうか、そういったものを作らせていただいて、スライド条項が適切に適用できるようにまずいたします。それから、資機材費につきましては、1、4、7、10、3か月ごとに見直すことになっていますけれども、これではなかなか今、価格がポンと跳ね上がって追いつかないという状況になっているので、主要9品目については、毎月確認して見直すことにしています。そしてもう一つ、今回7月1日、7月の頭に、資機材費を見直す予定になってますけれども、これを前倒して、6月に見直すということにさせていただきます。様々な形で、まず耳に入ってるかということで、いろいろ御意見もいただいてますが、我々としてこれタイムリーに対応しなければいけないと考えているので、これらについて、しっかりと先ほど申し上げたとおり、対応をさせていただきます。
朝日
ちょっとピント外れなのかもしれませんが、県の予算、既に通ったものは、予備費とかを使うとかそういったこともあり得るものなんでしょうか。
知事
既に行われている契約についてのスライド条項と見直しについて、今、お話をさせていただきました。今後については、もちろん補正を含めて、新たなものについてはもちろん、その時点での、資機材費が前提となりますけれども、我々としては、急変を緩和する措置というものが必要だと思っています。一般論で申し上げると、工事だけではなくて、様々な資機材や材料や、あるいは燃料価格が上がる時には、一般論ですけれども、価格がこれ転嫁されていく、正常にということが、通常の経済活動の中では期待をされます。ただ、それが全て吸収できない、というような場合には、どうしてもタイムラグがありますから、そういった場合には激変の緩和措置を行うということなので、現時点では、これらの激変緩和措置に必要な適切な価格を対応することについて、新たな財源というものが必要とされているとは考えていません。(終)
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