平成31年、令和元年 > 知事記者会見テキスト版 令和元年8月26日

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掲載日:2019年8月27日

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知事記者会見テキスト版 令和元年8月26日

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令和元年8月26日(月曜日)

知事発表
上田県政4期16年の10大ニュース

上田県政4期16年の10大ニュースについて(PDF:374KB)

知事

今日は記者会見最後の日ということで、上田県政4期16年の10大ニュースということで、必ずしも県民の皆さんから見たらそうでないかもしれませんが、私から見てということで発表させていただきます。

まず恒例によりまして、下から、10番目から入ります。一応は全国知事会の会長に就任し、これまでと違った知事会の運営をさせていただきました。どちらかと言えば、知事会全体で行動するということはあまりしておりませんでした。要望を取りまとめて、そうしたものを政府等々にしっかり実現していくという、そういう意味での統一行動を行っておりましたが、知事会そのものが、一つの政策目標を掲げて全体で行うというようなかたちはあまりとっておりませんでした。お互いに真似っこはしておったのですが、一つの事項を全体でやるというようなやり方しておりませんでした。健康長寿がこれから非常に重要だと、そういう認識のもとに持続可能な社会保障制度を維持するために、各都道府県で行っている優良事例を徹底的にお互いにやり抜こうということで、全部集めましたら369の事例があって、それを全部やるということで、(新たに取り組むことができる事例を)現在も進行中でございます。こうした取組は政府の方でも大変、非常に注目をしていただき、とりわけ政府の骨太方針の中に、この全国知事会の取組を紹介するかたちになりました。2年連続紹介していただいております。例えば、埼玉県の糖尿病重症化予防対策などというかたちで実例を上げながら取組を紹介していただきました。そういう意味で全国知事会として、具体的な成果を上げつつあるというかたちで、あえて10番目に挙げさせていただきました。

9番目。医療体制の充実であります。よく出てくるのが、埼玉県は人口対比で47番目だと。厚労省が実際的な医療体制がどうなっているかというところでも43位。下位であることは間違いないと。医師の数が9番目でありますけども、対人口比の数と非常に少ないということで県民の皆さんに不安を与えております。一つは理由があります。国が定めた病床基準というものが、非常に西側に手厚くて東側が薄いと。いわゆる官軍のエリアが厚くて、賊軍だったエリアが少ないなんていうようなこともよく言われておりますけれども、いずれにしても病床の基準が大変厳しい関係で、別途規制されておりますので、それに合わせるかたちで病院の増床等が認められない。ゆえに医師のキャパが狭くなるという、そういう悪循環の中で埼玉県の医師の数が少ない。一つは、埼玉県が最も若い県の一つでありましたので、比較的医師を必要としていなかった。こういう関係もございました。しかし、今や埼玉県は若い若いと言っても若い方から6番目ということで、高齢化のスピードも最も高い県でありますので、そうした部分で埼玉県医師会とも協力しながら、埼玉県総合医局機構というものをつくりまして、医師の確保並びに要請という仕組みを作りました。明らかにこの埼玉県総合医局機構をつくって以来の医師の数が大幅に増え始めてまいりました。とりわけ、いわゆる医師は初期研修をやった後、後期研修をしなければなりませんが、この初期研修の制度、平成15年から新しい制度になったのですが、この数は日本一の数になっております。平成15年に165人だったものが平成30年には348人。増やした数は一番183人で、増加率そして増加数ともに1位になっております。この間直近の十年間で見ても、医師の数、増加率が5位、増加数が6位、そしてまた、直近の2年間に限っては両方とも3位というかたちで確実に増えてきております。また何よりも、10年前に作りました奨学金制度が軌道に乗ってまいりました。医師は10年かかりますので、大学卒業してから研修を行って、一人前の医師として稼働するまでに10年かかるということがありますので、奨学金制度で埼玉県は、医師を県内の勤務医として派遣することができるようになりましたが、2019年に30人。これも2030年には403人。出せることがはっきりしておりますので、急激にこれから医師が確保できるという体制になってきております。また、さいたま赤十字病院と小児医療センターとの連携による総合周産期母子医療の充実なども、画期的なかたちを取ることができました。また、がんセンターの新築、あるいは循環器・呼吸器病センターの新棟の建設など、大変、医療体制を充実させるような仕組みづくり、そして実際の対応ができるようになりました。

8番目。出資法人改革の発展が進展が大変明らかになってまいりました。例えば、埼玉県芸術文化振興財団においては、故蜷川幸雄監督を総合舞台(後に「芸術」に訂正)監督に迎えて以来、大変、様々なかたち、シェイクスピア劇場をはじめとする、様々な発信ができるようになりました。あるいは埼玉県住宅供給公社でありますが、日本一の大家さんでもあります。この収納率などは、1位、2位、3位と、この近年、大変上位に定着をさせていただいております。さいたまスーパーアリーナなども、すでに昨年度は12億9,000万円の県に対する納付ができるようになり、これまで83億からの納付金を県に納めることができるようになりました。就任当時6億(後に「6億3,000万」に訂正)とか4億5,000万(後に「4億8,000万」に訂正)とか1億(後に「1億5,000万」に訂正)とかという赤字を出していたさいたまスーパーアリーナが恒常的な黒字体質になり、県に対する納付金も6億から10億を超えるような納付金を拠出することができるようになりました。あるいは埼玉高速鉄道も1,533億の赤字(後に「借入金」に訂正)だったものが460億に減らすことができ、3(後に「4」に訂正)年連続最終損益においても黒字を達成するような経営改善ができるようになりました。もとよりニューシャトルにおいても、5(後に「6」に訂正)年前に累積赤字を解消したり、埼玉県の出資法人においては、ほとんどと言っていいほど赤字体質でありましたが、黒字に転換することができております。なお、出資法人ではありませんが、県とさいたま市が運営する浦和競馬組合においても、就任当時23億からの累積赤字であったものが、すでにこれまで県と市に26億円の納付金を提供するかたちになっておりますし、毎年、大幅な黒字を達成しているところでもございます。

続いて7番目。企業誘致で大きな成果があったということが報告できるのではなかろうかと思っております。平成17年の1月からあえて企業立地を推進することにいたしました。10月ぐらいに組み立てをやっておりまして、大方方針が固まりましたので、役所の慣習からすれば4月1日からということでしょうが、私はあえて1月4日からということで、1月からスタートしまして、17年1月からスタートしまして、累計立地件数が1,069件、投資総額1兆7,114億円。創出雇用者数が、3万4,260人になっております。こうしたものと連動するかたちで、直近十年間の企業本社の転入超過数も1位になるというかたちも副次的に行っております。ホンダの寄居工場、あるいは小川工場。カルソニックカンセイの本社並びに全体の研究所。グリコの北関東(後に「関東グリコ」に訂正)本社。あるいはキッコーマンの工場。そして直近では、鶴ヶ島の農業大学校跡地にIHI。石川島播磨重工業でございますが、IHIがジェット機エンジンの主力工場をこちらに設けることになりました。もう建屋は完全にでき上がり、一部クレーンなどはもう天井の方にでき上がっておりまして、もうすぐ稼動ができるようになっております。先週の木曜日に私も工場を見学してまいりました。今後も、市町村にとっても、こうした大きな企業は固定資産税が安定的に入ってくるなど、税収効果の高いかたちになってまいります。

6番目。交通網の充実。この7番目と連動しておりますが、まさに地の利が非常に充実してまいりました。圏央道の県内区間の全線開通。つくばエクスプレスが開業。上野東京ラインの開通。また北陸新幹線・北海道新幹線の開通などあり、埼玉県が交通の要所として、非常に有力なポジションを占めることができるようになりました。こうしたものが連動して企業誘致への成果、あるいはまた、企業本社の純増第1位などが達成されているものだというふうに理解しているところでございます。

それでは5番目いきましょう。5番目は、埼玉県の勢いが鮮明になってきていると。先ほどの交通網の充実もそうでありますけども、いろんな意味での埼玉が話題になる話が多くなってきております。埼玉県が舞台になりました『のぼうの城』。あるいはテレビドラマの連続もので大変ヒットしました『陸王』。最近の映画作品の『翔んで埼玉』など。また、大変ありがたいことに本県の大偉人であります渋沢栄一翁が、1万円札の肖像画に取り挙げられるということに決まったところでもございます。この勢いがいろんなかたちで、これからも続くことが期待できるのではないかと思っております。

この埼玉県の勢いと連動するかたちの中で、4番目もございます。何よりも東京2020オリンピック・パラリンピックの開催において、東京の次に開催会場を持っているという埼玉県であります。いろんな種目に優劣をつけることではありませんが、ファン層の多いということだけで申し上げれば、大変、埼玉県にはファン層の多い種目が来ることになっております。サッカー、バスケットボール、そしてゴルフ、射撃というかたちで大変ファンの多い種目を埼玉県で受けることになりました。これも大変、埼玉県の勢いをさらに深めていくものだと思っております。そして、もう間近に迫ってきたところでございますが、ラグビーワールドカップ。アジアで初めて日本で初めてと。一生に一度もののラグビーワールドカップが日本で行われる。その会場の一つに熊谷ラグビー場がなると。加えて、9月20日が開幕試合でありますが、9月6日に壮行試合まで埼玉で行われると。壮行試合の対戦相手が南アフリカ戦ということで、これもまた大変因縁というのでしょうか。非常に意味のある試合が、予定されているということで、埼玉県のさらなる勢いに繋がっていくのかなと考えているところでございます。

3番目。一方、御案内のとおり近年における貧富の格差が拡大しております。金融資産ゼロ、預貯金ゼロという世帯も増えて、大変生活に困難な人達がいますし、また子供の貧困ということに関しては7人に1人ということで、OECD諸国の中で最も低いという日本の状態になっておりま(後に削除)す。そういう中で、我が埼玉県では、生活保護の子供たちの4分の1がまた生活保護に拡大生産というのでしょうか、負の連鎖になってるというところに注目をし、生活保護の子供たちに学習支援を行って、すべての方々に高校卒業してもらおうと。生活保護の子供たちの高校進学率が低いというこの実態を改善すべく、まさに生活保護の子供たちの学習支援アスポート事業を実施し、このことは、国会の場でも大変注目をされて、その後、生活困窮者自立支援法が国会で制定されて、埼玉県と同じことを全国の都道府県、また、市レベルで展開するようになりました。また、子ども食堂など子供の居場所づくりなども広がり、生活困窮者の支援という大きな枠組みを埼玉県が、先導的にやってきているということを改めて、3番目に挙げさせていただきました。

2番目。決していいことでありませんが、大変、残念な悲しい事件でありました。東日本大震災。今もまだ遺体の回収等ができない方々もおられますし、まだいまだに故郷に帰れない人たちもおられます。大変大きな痛手であります。また、福島県においては帰還ができない地域もまだございますし、困難なことが起こりましたこの東日本大震災。埼玉県でも、このことは重く受け止めて、さいたまスーパーアリーナで被災者の約2,100人を受入し、とりわけ旧騎西高校には福島県の双葉町の役場機能も含めて丸ごとを引き受けるという。画期的なことを行いました。受入れ先の加須市、あるいは地域住民の皆さん、そして、福祉関連関係団体の皆さんたちの大変強力な支援体制を受けて、その後も双葉町と加須市がいわば姉妹都市になるなど、今も友情が続いているところでございます。埼玉県という大きな塊。そして埼玉県民は、全国にこうした被災者をしっかり受入れ、なおかつ恒久的な支援を行う県だということをしっかり私たちは、明示することができたと。こんなふうに思っているところです。埼玉県民の誇りにしてもいい中身であったのではないかと思っております。

1番目になります。この部分は民の力を結集ということですが、この生活保護・生活困窮者の世帯の学習支援などでもやっぱり民の力をお借りしております。あるいはまた、東京オリパラ、あるいはラグビーでもボランティアの皆さんたちの民の力、上田県政の大きな柱の一つに、市町村との協働もさることながら、民間の皆さんたちの力を最大限に協力をしていただく。あるいは民間の皆さんたちの主体的な力を、しっかりと県政の中に打ち込んでいただく。このことを意識しました。地域支え合いの仕組みの構築、これは福祉の貯蓄ボランティアなどというあだ名もございますが、元気な高齢者が弱った高齢者の皆さんたちを支えていくと。登録をして、そして1時間500円なら500円、一応は料金をいただきながら、家の掃除をする、草刈りをする、代わりに買い物に行くと、支払金額は地域の通貨券。したがって仮に秩父でやったものは秩父で消費するということですので、地域経済の役に立つという、そういう貯蓄ボランティアを地域支え合いの仕組みの中で構築をさせていただいております。埼玉県の警察官の数が極めて少ない。少ないから座していますということではなくて、もとより、私の在任中の警察官の増員数合計2,300人。日本一警察官の増員そのものは確保しておりますが、それでも過去に至らなかったところがあり、当時1人の警察官で(県民)740人。現在630人まできておりますが、全国平均の480人には届いておりません。そういう部分をカバーするために、民間の防犯パトロール515団体が6,000団体を超えるほどになりました。これは日本の自主防犯グループの(約)8分の1が埼玉県に存在する。2位の東京都が(約)3,700団体ですので、この数の圧倒的な強さというのは、もう推して知るべしと理解していただけると思っております。犯罪の数で一番効果のある、いわゆる住宅侵入盗。顔を見られるのが一番嫌ですから、グルグル回っていただいているこの民間のわがまち防犯隊のグループの皆さんたちのおかげで、住宅侵入盗が平成16年から直近の平成30年までの間に84.3パーセント(後に「82.5パーセント」に訂正)減っています。この水準は、16年当時の秩父郡市の水準です。(後に削除)極めて少ない数になりました。あるいは、川の国応援団による河川の環境保全などにおいても、大変な力を発揮していただいております。アユの生息率、53パーセントだったものを88パーセントまで引き上げることができました。水を勝手にきれいにすることはできませんが、上流の森林の整備、そしてまたドブさらいをはじめ、河川の浄化のための様々な努力によってアユの生息率に昇華されるようなかたちの中で、河川の環境が相当良くなってまいりました。あるいは、冠奨学金による海外留学支援。これも、民の力であります。埼玉県が主導的に行ってまいりました、埼玉発世界行き奨学金、これはオール日本の中でトップレベルの人数を世界に、留学生として派遣することをやっておりました。これはこれとして、加えて民間企業、民間団体による、冠つきの留学生を派遣するという。例えばカルソニックカンセイの奨学金ということで、2名なら2名を海外に送る。あるいは、いろいろな名前がバンバン出てこないところですけども、全部でいくつぐらいかな。多分私の記憶によれば、2~30ぐらいの数、団体から相当な数のメンバーを海外に送るような仕掛けになっています。個人の方もおられます。また団体もございます。そうした、民の力を結集して海外留学支援を行ったりしております。この、何よりも上田県政の一つの特色として、民間の皆さんたちの力をしっかりお借りして、県政全体のレベルアップにつなげていくという、これが10大ニュースの1位にさせていただいたところでございます。以上、発表いたします。

日経

このランキングは知事が、知事自身で選ばれたということですか。

知事

もちろんそうですね。資料はスタッフの皆さんたちにも提供させていただきました。

日経

どういう基準で選ばれたとか、ランキングをつけたっていうのはありますか。

知事

そんなに決定的な基準があるわけでありません。県民目線での成功事例、県民に対してどんな効果があったか。あるいは今後、県民に良いアピールができる。あるいは、県民にとって利益に繋がる。あるいは、県民にとって誇りになっていく、埼玉プライドになる。こういう、いくつかの視点はあります。

日経

今、挙げられた施策の中で、今後の新しい埼玉県政ですとか、埼玉県の未来を占ううえで、引き続き力を入れてほしいですとか、もっと進化してほしいというところはありますか。

知事

あれも欲しい、これも欲しいという、いろいろなものがありますが、一番大事なのは、人としての誇りではないでしょうか。埼玉県というのは、すごい良いことやってるね。これは、実は埼玉県の婦人の方で、私にこのようなお話をされたことがございます。皇居に奉仕団でお手伝いに行った時に、皇后陛下からお声がかかって、「どちらからいらっしゃったんですか」と聞かれて、「埼玉県です」と言ったら、「埼玉県は偉いですね」と。福島県の被災者をいち早く受け入れして、手厚く支援されていると。そういうお話をされて、埼玉県というのはいい県なんだということで、すごく誇りに思いましたと。こんなにうれしかったことはありませんと、私に言われました。やはり、さいたまスーパーアリーナは日本で最高のアリーナでありますし、あるいは埼スタもサッカー専用スタジアムとして日本一のものだと自負しております。こうした施設の立派さもさることながら、その施設の中で何が行われてるか、どういう活用がされて埼玉県民のプライドに繋がっているか、こちらの方がもっと大事ではないかなというふうに私は思っております。そういう意味で、一番ポイントにしなくてはいけないのは、県民がやはり誇りに思えると。医師の数は少ないと。しかし埼玉の奨学金で医師になった人たちの志が高いと。喜んで僻地、あるいは少ない医療分野を選択していただいているとか、周産期あるいは小児とか、緊急医だとか、そういったところをあえて選んでいただいていると。そういったところがやはり、一番誇りにしていくことではないかなというふうに思います。立派なものを作って、それはそれで目に見えるかたちでわかりやすいかもしれませんけども、一見わかりにくくても、できれば、やはりそういう県民として誇りに思うようなこと。やはり何だかんだ言いながら、こういったものは、いいなと。映画でヒットしていると。行田を舞台にしてヒットしていると。あるいは『陸王』がヒットしているね、埼玉が舞台だと。『翔んで埼玉』、最初はとんでもない映画かと思っていたら、意外に埼玉を褒める映画だと。悪くはないねと。こういうものが、やはりたくさん出ること。交通網が非常に便利、「そうか」と。そういったことが重なって、企業の本社などがここ10年では1番目に多いんだとか、そういうものをずっと積み重ねることで、埼玉県というのは素晴らしい県だということで、皆さんの理解の中で愛県度が上がってくると思います。それはもう、福井県などが最も愛県度の高い県です。今の福井県が嫌な人は、みんな出ていっていますから。好きな人だけが残っていますから、それはもう、高くなるのは当たり前です。埼玉県は、いろいろな夢を求めて集まってきた人たちもいます。全部成功するとは限りません。失敗した人たちなどは、そう埼玉県のことを良く言うわけがありません。いい思いを持っているわけではありません。でもそんな失敗された方も、実は、埼玉県ではリベンジができるような融資の制度があるとか、あるいは学び直しができる制度があるとか、いろいろなものがあることで埼玉は再度挑戦ができるんだとか、そういったことができれば、私はやっぱり埼玉県というのはいい県だと。開業率も沖縄県に次いで2番目ですので、やはりチャレンジする環境は高いのではないかというふうに、私は理解してます。つまり、チャンスのある県だというふうに理解してもいいのではないかなと思っています。ただ、みんながそれを知りませんのでね。だからといって「こうだ、こうだ」と言って、ずっと宣伝して回るわけにもいきませんので、できるだけこういう記者会見などを通じながら、また役所はPRが下手なところもありますけども、何とかPRをしながら、様々な受け入れ態勢、あるいはまたチャンスのある態勢というのを広げていきたいと思いますね。また、次の知事にさらにこういったところをアピールしていただきたいと思います。

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幹事社質問
知事選について(1)

日経

昨日投開票が行われた埼玉県の知事選挙についてなんですけれども、率直に選挙の結果の受け止めをお伺いしたいんですが。特に勝敗を左右したポイントは、どういうところにあったかということも含めてお願いします。

知事

選対本部に常駐していた人間でありませんが、重要な案件では御相談がありました。選挙に関しては、(私が)非常にプロだというような認識を選対の幹部の皆さんたちも持っておられたので、急所急所で御相談がいつもありました。当初、やはり一番の課題は、8月3日ぐらいの時点、3、4日の時点で世論調査を大野選対の方でやったところ、知名度において青島さんが100だとすると、大野さんが50。2倍の開きがあった。これは結構、致命傷でありましたので、この知名度をアップするためにどうすればいいかという。まず、知名度をいかに上げるかというのが一つ大きな課題でありました。その課題と連動するのですけども、やはり世論調査をした結果、私、埼玉県知事上田清司の支持率数が高いということがわかりまして。7割5分ぐらいあったもので、これと連動させる方法をやはり意識しようと。要するに上田支持を大野支持に切り換えようという作戦であります。これは結果的に、また知名度がアップすることと繋がってきますので、それと連動させると。三番目は、やはりこの8月3、4日の調査でも明らかだったのですが、大野さんは知名度が低かったのですが、知っている方々での支持率が高かった。逆に青島さんの方は、知っている方々は多いのですが、必ずしも支持率が十分高くなかった。そういったこともあるので、知名度アップと同時に、その原因の一つにも繋がるだろうと思いますが、やはり経験と実績をアピールすると。大野氏個人の人物としての経験、行政経験、政治経験、あるいは民間での経験などの実績をアピールすると。そうすることで知名度が互角になれば、あるいは若干負けていても、選択される可能性が非常に高い。こういう方針と言うのでしょうか、認識を持って選対の方では組み立てて、私も基本的には、そうした方向でしょうねということで、1に知名度のアップ、2に私のことで恐縮ですが上田知事との連動、3番目に実績、経験と実績のアピール、この3つを中心にしながら、運動を拡大するということに尽きたのかなと思っています。後は、個々の作戦は、例えば駅頭に長時間立つとか、一応は市町村全部回るとか、いろいろなことをやっていますが、基本的には、できるだけ多くの方々に会うと。もう本当に夏暑い時ですので、街宣車で回っても人がいないんですね。通ってる人がいないと。車以外。歩いてる人がいない、自転車に乗っている人がいない。ただし、皆さん駅には来ていると。いろいろな用事でですね。したがって、駅で目線を合わせる、主張を繰り返しながら御理解をいただくという、そういう展開になったと思っています。そんなところでしょうかね。

日経

県民目線で言いますと、どういうところが結局、評価されたとか…。

知事

大野さんの主張は、やはり継承すべきところは継承すると。特に、私の部分で継承するところは、やはりこの、こういったところですよね。つまり、県民にとって何が重要かということに、どうかすると支持する企業・団体、支持されている団体などの目線にいきがち。わかりやすいですから。見えやすいですから。集会には顔を出していただける、時と場合によっては軍資金も出していただける、時と場合によっては動員、あるいは集票、見えやすいです。そういったところに、どうかすると力点を置く政党あるいは候補者などがおられますけれども、そちらには、もちろん最小限度のお願いやら、協力依頼はしてもそちらは主ではなくて、あくまで従であってです。主は、もう本当に県民一人一人に直に声をかけると。これ、自分のやり方なのですが、そのやり方と同じような手法で駅頭などを中心にですね、しっかり訴えをされてきたと。これがまさに、県民目線に尽きると思いますね。誘惑ににかられちゃう、あの団体回りなんかというのは。気分いいですから。お迎えされるし、応援しますよとか言って、これが名簿ですなんてドコっと出して、「これ郵送しますから」とかね。いろいろ言われると、なんか「たくさん票、入ったな」という時になりますから。でも、そうじゃないと。

日経

当初から今回投票率の低下が懸念されていたんですけれども、今回、2003年以来の30パーセント台になりました。この数字については、どういうふうに。

知事

有力候補が4人出たと言われた、平成15年の私の初めての(知事)選挙でも35.8(パーセント)。今回は有力候補が2人ですので、そういう中では、まずまずなのかなと。あと、よく天候を見ていましたらね、(平成)15年、(平成)19年などは猛暑日が13日。それで、(平成)27年、前回が12日。猛暑日が13日とか12日なのですね。17日間しかないのにね。その大半が猛暑日だと。そういう中では、今回猛暑日が6日でしたので、いくらか期日前投票とか、そういったのもやりやすかったのかなと。あるいは投票日なども行きやすい状態だったのかなと思います。いかんせん、私も街宣車で市町村をずっと回っている時に、すごく落ち込む時があるんです。何が落ち込むかっていうと、防災無線が結構聞こえるのです、郡部に入ると。何て言っているかというと、むやみに外に出ないようにと。外に出ないと投票できないのですよね。街頭演説が聞けないのですよね。何か、落ち込みますよ。ほとんどのところで、信号などで停車している時に防災無線で、できるだけ外に出ないようにしましょうなんて、そういうのがどんどん流れてくるのですよね。かなり落ち込みます。これはなかなか難しいなあ、投票率を上げるのはと思ったりします。そういう意味で、酷暑が多い少ないというのも、投票率にも影響を与えているのかなと思います。15年も割と酷暑ではなかったです。

朝日

青島さんの陣営は、自民党の本部から閣僚が何度もたくさん入ったりしてたんですけれども、青島陣営の戦いぶりはどのように御覧になっていましたか。

知事

割と自民党的なワンパターンですよね。ある意味では、豪華な実力者の皆さんたちや大臣とかが来て、威力をお示しにされて、どうだと。参ったかと。「勝つのはこっちだ」という感じで見せつけていくというのでしょうか。印象操作ともいうかもしれません、安倍総理が得意な。印象操作で、当初20対10とか40対20の世論調査を見せて、自民党関係者が首長さんの皆さんのところを周って、今度は自民党が勝つから応援しても無駄だなというようなお話も、巷間、聞いたところでもありますので、伝統的なやり方かなっていうふうに思います。投網をバーンと投げて、丸ごと捕まえるという、そういう選挙手法だと思います。ただ、私は近代選挙においては、とりわけ都市部の強い選挙、郡部だってそうだと思います。家長の言うことすら…、家長というのは家の中において大親父がいて、若親父がいて、そうした人たちの言うことをみんなが聞くかというと、そうでもない。企業においてもそうだと。社長が号令をかければ、みんなが言うことを聞くかというと、そうでもないと。また、不景気な時代にもなっていますので、そういう締め付けも効かない。そして、より権威的な手法というのは時として、反発もあると。そういう意味では一見、マス一人一人に見えるかもしれませんけども、一人一人に打ち込みをしていって、結果的にはそこからどんどんどんどんさざ波みたいに、じわじわじわじわ広がっていくという、そういう手法の方がこれからの選挙は、もともと選挙というのはそういうものだったと思います。一定程度の人数を集めて、2~30人とかそういった人たちに語りをして、上田さんの話よかったよと。しっかりしてるねとか。大野さんの話よかったと、立派な方だと。それが何となくこうじゅわーっとこう伝わっていって、たまたま街頭で見たらやっぱりその通りだとか。そういうのが本当は一番いいんですが、ただ期間が短い。それから場所が広いということですので、まあ、なかなかそれができないんですけども、だから投網の方式に大網をかけていくという方式にならざるを得ないんでしょうけど、何とかそれに終わることなく、もともとコミュニケーションのいい一対一のスタイルが可能な限りやることが、実は選挙というかこういうやつの王道なのかなと私は思っています。

朝日

一人一人に合うやり方っていうのが上田流では駅に立つということなんですか。

知事

そうですね。駅に皆さんが、まあ駅以外中々いないんです本当に。宣伝カーで2日間やりましたけども。本当に暑くて外に、初日と2日目はたまたま暑い日だったんで、外に出ている人がいなかったということもあったので、やはり、駅に集中せざるを得なかったというところがありますね。

東京

先程世論調査の話もありますけども、当初なかなか大野さんには厳しい数字が出ていたと思うんですか。上田さんはどの辺りからこれは勝てる選挙だと思われましたか。

知事

そうですね。10日、11ですか…あたりでいいとこまで来たんで、あと一気に抜くのかなと思ったらその後もなかなかこっちが近づけば、向こうも一生懸命頑張られると言うんでしょうか。だから、なかなかそこから先が伸びなくて、伸び悩んでいたところですが、先程もちょっと申し上げましたがその時点でも、やはり知名度においてまだ負けていましたので、やはり知っている方々の評価は高い。いやいや青島さんは知ってる方は知ってるんだけど、必ずしも評価してない部分がありましたので、知られれば、だから運動量に結果的にはなるな、運動量を増やす以外方法ないなと。でも限られた人数であったり、それこそ夏の暑い盛りですので、みんなへたってしまいますので、そういう中で有効な手をいくつか探していくしかないということで、場合によっては折込あるいはポスティング、あるいはまた電話作戦等の量を増やしていくとかいうことで、知名度さえより近づけば、選択される確率はこちらの方が高いという、そういう事前の調査はありましたので。絶対量を増やすしかないと、知名度を高めるために。先程言った通りであります。勝つまでの自信なんていうのはなかなかそこまで至らなかった。しいて言えば、金曜日と土曜日あたりの駅頭の反応が非常に良くなってそこでこれは浸透してるなというようなことを確認することができたと。しかし、なかなか勝つぞ勝つぞというような話は、なかなかそれは考えられない。もう本当に五分五分になったねと。横一線だねと。だから最後まで、裾野を広げる。それ以外方法がないねという感じだったと思います。

東京

当初応援団長に就任された頃から追いついて追い越せるとお考えだったんでしょうか。

知事

いや、私はもうスタートダッシュができるものだと思ったのですが、意外に知名度の差があったのががっくりしました。こんなはずじゃなかったと。したがいまして、1~2日私はしっかり同行してがんがんやれば、あとはもうスタートダッシュでさほど応援団長として役割を果たさなくても、最終日あたりでお茶を濁せばいいのかなと思っておりましたが、もうお盆休みで引っ越しの準備をしっかりやろうと思ったらほとんどそれがまた費やされましたので、全く引っ越しが遅れております。

毎日

知事選ですけれども、行田さんが結局出られなかった、この影響について知事の考えをお伺いしたいんです。

知事

明確な世論調査は分かりませんが、比較的行田さんにシンパシーを持つ首長さんやそのエリアでは青島さんが勝ってますので、やはり行田メッセージが青島さんには有利に動いてるのかなと思わざるを得ない感じはしますね。北部、あるいは秩父エリアの中で、非常に丁寧に普段回っておられた部分などがありますので、そういったところでは、非常にシンパシーを持っておられる方々が多かったので、その部分では、そのエリアは意外に青島さんが勝ってらっしゃるんですよね。だから、そういう影響あったのかなと思ったりします。当初は皆さんの見立てなんかでは、大野さんに有利なのかなという、そういう見方をする方々も多かったみたいですけど、必ずしもそうではなかったと。郡部でしたので、自民党が元々強いところですので、そこに結構行田さんが食い込んでたと。それははっきりしてましたので、そういう点では、ただ、南部の方ではどうだったかがちょっと分析しにくいんでね、何とも言えませんが、北部方面では、自民党的な人たちをしっかり味方につけておられたので、その部分が行田さんでなくなったので元に戻ったのかなという感じでしょうか。

毎日

もう1点、今回大野さんにはですね、野党が支援、共産党は自主支援ですけれども、こういったかたちになりました。今後県内で行われる国政選挙への野党、いわゆる共闘みたいなかたちの影響というのはどのように見られてますでしょうか。

知事

どうなんでしょうね。大きな選挙だから、小異を捨てて大同につくということですが、小選挙区レベルだとか、そういう話になってくるとちょっと違うのかなって感じしますね。地域で、例えば市議会クラスなんかでもこの角を突き合わせてますし、なんていうんでしょうか。衆議院議員同士だとか衆議院候補者同士が仮に大きな考え方を持つにしても、普段日常活動の中で、議会活動やその他の日常活動の中で角突合せてる人たちが大義につけとか言って素直になるかというと、なかなかなりにくいのかなと。大きな選挙だったら、まさに角を突き合わせてるわけじゃないもので。どこに誰がいるかよくわからないんで、何となくこっちの方を自主支援とか、あるいは支持だとか、友情支援とか言っても何となくそういう突きが良くなるっていうんでしょうか、あるいはその党を代表するような人が支援に街頭演説なんかに来たりすれば、それが新聞等に載っかったりニュース等に流れて、その支持者の人たちが、そっかと。こっちやってるのかって感じで乗っかってくるとかいうことになるかと思いますが、ちょっと違うのかなあと。衆議院の小選挙区と参議院とか、あるいは知事選というのは、ちょっと性質が異なるのかなと思いますね私は。

朝日

先程知名度が低いっていうお話があったんですけども、確認ビラで知事の顔とシルエットの大野さんかなって、見る人が見ると分かるようなビラを配ってましたけども、あれはその知名度が低い大野さんにとって何か意味があったんですか。どういう狙いがあったんですか。

知事

知名度を上げるということなんでしょうね。

朝日

名前は分からないですよね。

知事

でも、何かスパイダーマンみたいに見えたんですけども私は。でも何となく眼鏡をかけてる人は、大野さんという感じですので、徐々に連動していくんで。あのビラだけじゃありませんので。名前が出せないビラ、名前が出せるビラ等がありますので、連動していくっていうのが大事なので。その単体だけではなかなか評価しない、できないと思います。あれで知名度が上がるとかっていう話ではないと思いますが、先程も申し上げました、比較的支持率の高い上田知事との連動ということで意味があるわけですから。

朝日

そういう意味ではですね、新聞広告なんかも出してたりしてですね、まあかなりお金使ってるなって感じがしたんですね。言われているのはやっぱり川口の人たちがお金出してると。そうすると大野さんどうしてもその川口の方向いて今後仕事するんじゃないかなって心配があるのかなと思うんですが。

知事

川口の方向いて、なかなか向けなくなるんじゃないでしょうか。川口だけ向いてたら、その他の62市町村が反発でしょうから。それはできないんじゃないでしょうか。上田さんが志木だけ向いてるとか、旧埼玉4区だけ向いてるなんていう話は聞いたことありませんから。むしろ回数が減ってるぐらいですから。どうしても主力の会合の場所っていうのは決まってますので。例えば大宮であるとか浦和であるとか。北の方だったら熊谷であるとか、西の方だったら川越だとか、東の方だったら越谷か春日部。実は川口で何かの県全体の集会的なものはありませんので、多分そういう意味では川口の方は不満を持つかもしれません。逆に、川口に来ないじゃないかと。実は、大宮とか浦和で集会が行われると。県全体的なんですね。それから東の方だったら越谷か春日部、西の方だったら川越のみと。北の方では熊谷と。したがって、私出身母体は埼玉4区というところでありますけども、志木とか朝霞とか新座、和光などで、県を中心とする全体の集会なんか一切ありませんから。むしろ全くこないじゃないかということで、みんなが文句言ってるかっていうと、知事になったからしょうがないかねって。それが後援者だと思います。そういうことができるような後援者になっていかないと駄目だと思います。自分たちが出した知事が、立派な活動ができるように支えてあげると。したがって時と場合によっては川口は二の次三の次になるということもあり得るということをやはり理解しなくちゃいけないんじゃないかなと。それをきちっとお話するのはやっぱり選対の幹部やられた児玉商工会議所会頭、次期会頭予定者の伊藤光男さんとか、そういった人たちが、そうなんだよといって、もし会いたければ大宮・浦和の会合に行けと。10分で行くじゃないかと。こういうお話になるのかなと思います。

産経

応援する大野さんが当選しましたが、この勢いで、10月の参院補選に知事が出馬するというお考えはありますか。

知事

30日まではまずは知事を一生懸命やらなくちゃいけないので、一切考えないということです。

時事

一つは、投票率ですけども、県選管が翔んで埼玉との連動で、CMというPR動画というか、うちわとか色々作りましたけれども、その効果っていうのは、知事から見て投票率アップに影響したかどうかっていうのが1点と、もう一つは、先程県北とか秩父の話はされていましたけど、数字見ると、春日部とか、越谷、草加、加須とか東部の方青島さんがかなり得票しておられますけれども、その辺については、いかが見てるでしょうか。

知事

後段の話から申し上げれば、やはり春日部高校野球部、いい意味での運動部の良さですね。活発な活動が先輩後輩も含めて、文化団体と違ってやはり運動部っていうのは、かなり長いスパンの年代も含めて、非常に同窓意識っていうんでしょうか、運動部っていうのは持ちますので、そういったものが大きく左右したものだと思います。草加などでは、今井元代議士などが、非常に立派な方でもございますし、相当音頭を取っておられたという話も聞きますし、やはりそれ相応に立派な方々がしっかりアピールされておられたので東部方面では熱い青島支持があったと、こんなふうに理解しております。それから、翔んで埼玉。これ近年に稀なヒット作品ではないかなと思います。これをセリフなどはそっくり選挙に連動させて。埼玉県民、翔んで埼玉の映画を観た人たちも多いわけですから。うちわビラを見ながらついフッと笑ったりして選挙。ただそれが何パーセントアップしたのかどうかとかそんなのはちょっと私には計り知れないところです。その後、何らかのかたちで選管などによって世論調査などがあれば、私も知りたいところですね。なかなかよかったと思います。来年は使えないと思いますけども。まさに今期限りの、非常にヒット作ではないかと思います。

時事

先程シルエットで大野さんみたいな人ってお話ありましたけど、今回やっぱりメガネの部分かなり強調されてたと思いますが、それは知事の御発想でしょうかね。

知事

全然。

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拉致問題への取組に関する大野氏への期待について

埼玉

知事は北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会の会長を務めるなど、拉致問題解決に向けて取り組まれてこられたと思うんですが、大野さんの地元の川口の方も被害者がいるということで、何かこの件に関して、大野さんに知事としてなった後に期待することっていうのはありますでしょうか。

知事

私が何か期待したり、申し上げることもなく、彼も危機管理等々のエキスパートでもありますので、おのずから踏まえるものは踏まえておられると思いますし、インテリジェンス、情報関係も非常に強い方ですので、私以上にこの拉致問題に関して、関わり、あるいはまた重要な役割を果たしていかれるのではなかろうかと思います。ただ、残念なのはやはり政府間交渉なので。もうちょっとこう頑張ってもらいたいですね安倍総理が。

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知事選について(2)

読売

知事、最後の任期4年はですね、かなり自民党県議団との付き合い方に苦労されたかと思いますけども、今後ですね、大野さんが知事になられたとしても、かなり難しい議会運営を強いられるのかなというふうに見ているんですけれども、知事そのあたりはどのように考えておられるんでしょうか。

知事

どうなるかということを今何か予測しても意味がないと基本的には思っています。ただ大野さんにしても、元々保守系の人間でありますから、何か違うにおいをするとか、全く違う発想するとかっていうかたちでありませんので、勝ち負けは平家の常と言いますので、もうそれは終わったんですから。その後は、普通はノーサイドでいくんですね。普通は。もう選挙の結果が全てですから。1票でも勝ちは勝ちですから。そういうものだと思ってますので、じゃないと有権者にツバをすることになってしまいますので。

読売

選挙期間中、自公の候補はですね、かなり国政との連携を訴えてたんですけども、これ、知事実際にやられていて、国政とのパイプとか連携っていうのは、必要だと感じられたことっていうのはありますか。

知事

連携は必要ですけども、なんか、おすがりしなけりゃ駄目だというような考え方っていうのは非常に情けない話でね。埼玉県は埼玉県の独立の気風を持って、自立自尊の気風を持って、しっかり言うべきことは言って、そして頼むことはしっかり頼むと。ちゃんとやっております。何か政調会長もあんまり私を見かけなかったって言うけども政調会長こそ私はよく見かけなかった。二階幹事長とか目立ってたけども。ちゃんとその筋その筋にはルートを持ってますので、特に私が薄かったわけでも何でもない。そんなの自民党の皆さんがよく知ってますよ。ほとんど同期ですので、主力メンバーが。総理以下。全然困んないです。大野さんも困らないはずです。やたらと野党と与党とかって言って、野党出身の知事なんて言っておられますけども、2回目と3回目はその野党出身の知事を推薦してますので、自民党だって。それはお忘れなってるみたいですので。もう都合のいいこと言っちゃいけないと。首尾は一貫しないといけないと。私はそう思います。

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次期全国知事会長への期待について

時事

全国知事会の話ですけども、全国知事会長に飯泉嘉門さんがまあ実質選ばれたというか内定というか、決まりましたけど。

知事

可能性が高いと。

時事

知事会議で、正式に選出されるまではまだ予定者ってことだと思いますが、飯泉さんがなられる予定ということで、上田知事のコメントをお願いしたいんですけど。

知事

最も熱心に知事会の中では頑張っていただいてたメンバーの1人です。山田会長の時もそうでありましたし私になってからもそうであります。まさに時代のリーダーとして、ふさわしい方だと思っております。特に彼また情報通信などに強いですから。まさしく5Gなどの時代における、そういったものをもっともっと地方にしっかり浸透させていくために、活躍していただく人材なのかなと思います。今回の夏の知事会でも、それも挙げましたので、ソサエティ5.0の社会に向けてという部分でも、新しく移行しようとしてますので、そういう点でもやはりそれぞれ必要なリーダーが選ばれていくのかなと思っています。

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知事の任期が残りわずかとなった今の心境について

日刊工

30日に任期満了を迎えられますが、今のお気持ちを一言コメントいただければなと思います。

知事

今日含めて5日ということですので、気を引き締めてしっかりと職務を果たしていきたいと思っています。あと47日もあるとかそんなふうに思ってたら、あっという間に来てしまいましたね。終わりの方はどんどんこう時間が過ぎるのが早いのかなと思っています。本当に長い間皆さんにもお世話になりました。今日の記者会見が終わりだというふうに聞いておりますので、本当に長い間お世話になりましたことを改めて御礼を申し上げまして、終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

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(終)

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知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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