1 事業概要
中途退学者等の多くは、コミュニケーション能力や家
庭等に課題を抱えており、自立が出来ていない。このよ
うな自立が出来ていない若者が、高校を中途退学するこ
とは、社会的な孤立に繋がる。結果、貧困の連鎖に繋が
るなど課題も多い。そこで、学校と自立支援機関のネッ
トワークを構築し、社会参画・就労を見据えた自立支援
指導等を行うことにより、在学中から社会性の育成を図
り、就労意欲を醸成し、中途退学の防止へ繋げるもので
ある。合わせてやむを得ず中途退学した者についても、
フォローアップ出来る体制を整えるものである。
(1)自立支援機関と連携した居場所づくり
53,612千円
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5 事業説明
(1)事業内容
ア 自立支援機関と連携した居場所づくり 53,612千円
「地域若者サポートステーション」と連携し、若手企業経営者等多様な経歴を持つ方の力により、個人指導や
社会的自立を促す取組などの各種事業を行い、生徒の自立に必要な社会性や実践的能力を育成する。併せて、
事業を通じて当該機関と学校・生徒の関係性を構築し、学校はもとより、中退や卒業後無業者となった若者の
居場所となる。
(2)事業計画
ア 地域の大人との関係作り
個人の抱える課題にきめ細かく対応するために、個人指導を実施し、対人スキルのレベルアップを図る。
イ ソーシャルスキルトレーニング
コミュニケーション能力の向上を図り、学校生活の意欲を向上させる。
ウ 社会体験活動
社会参画に対する興味・関心・意欲の向上を図るために、定時制高校で1回(主に3年次)実施する。
エ 随時相談
個人指導をフォローアップするため、多様な経験を持つ企業や地域の方等による面談を随時行う。
オ 中途退学に関する相談会の開催
中途退学を考えている生徒又は中途退学をしてしまった生徒とその家族等を対象に年2回実施する。
カ 事業魅力アップ推進会議の開催
事業実施についての情報交換、改善を図るために、サポートステーションの事業担当者会議を年2回、事業校
担当者会議を年1回実施する。
(3)事業効果
ア 地域若者サポートステーションとの連携事業を実施することにより、若者の対人スキル等を育てることが
出来る。
イ 中途退学又は高卒無職後、自立支援機関に円滑に繋ぐことが出来る。(中退後の居場所づくり)
ウ 自立に必要な能力を身に付け、中途退学の防止に繋げる。(学校での居場所づくり)
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