1 事業の概要
近年、ニホンジカの生息数の増加や生息域の拡大に伴
い、森林が破壊され、一部では裸地化した区域が拡大す
るなど、森林生態系に重大な影響を及ぼしている。
このため、増加したニホンジカの個体数を減少させる
ためシカの捕獲体制を強化し、森林生態系の保全を図る
。
(1)ニホンジカ捕獲事業 56,087千円
(2)ニホンジカ狩猟促進事業 15,000千円
(3)ニホンジカ捕獲効率向上のための技術開発
3,607千円
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5 事業説明
(1)事業内容
毎年約1,500頭のシカを捕獲しているが、森林被害を抑制には至っていないため、県が捕獲事業を実施し、更に捕獲
圧を高める。
ア ニホンジカ捕獲事業 県を実施主体とするシカの捕獲、生息状況調査、捕獲計画策定 56,087千円
イ ニホンジカ狩猟促進事業 狩猟におけるシカ捕獲体制の強化 15,000千円
ウ ニホンジカ捕獲効率向上のための技術開発 シカの移動実態の把握、捕獲方法の開発 3,607千円
(2)事業計画
ア ニホンジカ捕獲事業
生息状況調査、捕獲計画策定:4月〜8月、捕獲業務委託:4月〜8月、9月〜3月
イ ニホンジカ狩猟促進事業
ニホンジカ狩猟捕獲事業委託(県猟友会に委託):狩猟期間(11月〜2月)
ウ ニホンジカ捕獲効率向上のための技術開発
季節移動ルート・範囲の解明、森林保護柵を改良した簡易な捕獲柵の開発
(3)事業効果
・ニホンジカが特に生息していると思われる地域や狩猟や有害鳥獣捕獲が行われていない地域等(鳥獣保護区、大学
演習林、国有林等)において県が主体となって捕獲を行うことにより、捕獲頭数の上積みを図ることができる。
・私的狩猟とは別に業務として捕獲を委託することにより、猟友会による捕獲を促進することができる。
・シカの季節的な移動の解明や簡易な捕獲方法の開発により、効率的な捕獲を実施することができる。
(4)県民・民間活力、職員のマンパワーの活用、他団体との連携状況
・民間の有する先進的な捕獲技術を活用することにより、効率的な捕獲を推進する。
・経験豊かで指導力のある狩猟者を擁する一般社団法人埼玉県猟友会と連携して捕獲を実施する。
・寄居林業事務所職員の活用による事業展開
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