1 事業の概要
家畜配合飼料の主要部分を占める輸入トウモロコシの
価格高騰が畜産経営を圧迫していることから、その代替
えとして価格の安定している県内産の飼料用米の利用を
拡大することは、本県畜産の経営安定や飼料自給率の向
上を図る上で重要である。また、飼料用米は稲作農家の
既存の機械で栽培・収穫ができるため、生産拡大に特別
な施設整備を要さず、水田の高度利用にも有効である。
そこで飼料用米給与技術の調査・分析を実施するとと
もに、給与に必要な機械、施設等の整備を支援すること
で利用農家の拡大による畜産経営の安定を図る。
(1)飼料用米給与推進・指導 475千円
(2)飼料用米利用機械・施設整備 1,380千円
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5 事業説明
(1)事業内容
ア 飼料用米給与推進・指導 475千円
牛への利用を拡大するため、籾米サイレージの調製・給与法の調査分析及び実証
試験を実施
イ 飼料用米利用機械・施設整備 1,380千円
飼料用米の流通・保管、家畜への給与に必要な機械・施設の整備等及び製品販売促進に必要な資材に対し助成
補助率1/2以内
(2)事業計画
ア 飼料用米給与推進・指導 平成25年度〜平成28年度
酪農・肉用牛経営について飼料用米の胃内分解性及びサイレージ処理方法の調査・分析及び指導を実施する。
イ 飼料用米利用機械・施設整備 平成25年度〜平成28年度
生産者集団等に対し、地域内流通による県内産の飼料用米利用促進のために必要な条件整備を実施する。
毎年 2集団
(3)事業効果
県産飼料用米の利用拡大により飼料の生産基盤を強化し、県内の畜産経営の安定が図られる。
県内利用作付面積 平成22年度 118ha → 平成28年度 350ha(目標)
利用農家戸数 平成22年度 19戸 → 平成28年度 40戸(目標)
(4)県民・民間活力、職員のマンパワー、他団体との連携状況
飼料用米生産農家、利用畜産農家及び関係者を構成員とした集団と連携して事業を実施
一般社団法人埼玉県畜産会の経営技術指導(コンサルティング)と協同して飼料用米の利用を促進
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