トップページ > 【スポーツで埼玉を元気にする!】クレー射撃競技 大山 重隆選手③
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2023年12月5日(火曜日)
新型コロナウィルス感染症の拡大が予断を許さない現状の中、アスリートは日々どのように過ごしているのかを取材しました。
今回インタビューにご協力いただいたのは、東京オリンピック・クレー射撃競技日本代表の大山 重隆(おおやま しげたか)選手です。
大山選手は戸田市出身で、彩の国2020ドリームアスリートとして日本選手権優勝や国民体育大会個人優勝、そして国際大会ではアジア選手権やワールドカップなどで御活躍されているアスリートです。
東京オリンピック前の大事な時期にも関わらず、快く質問にお答えいただきました。
大山選手のお話が、ご覧の皆さんの参考となり、また大山選手への応援のきっかけとなったら幸いです。今回は第3弾になります。
大:呼吸法で、腹式呼吸をだいぶ前から行っています。射撃に限らず、人と会ったり、緊張する時など色々な場面などでも使えます。思い切り吸って、鼻から10秒かけて吐くというものです。
ーそれはご自身で考えられたのですか?
大:本などで研究して、それを取り入れて実践しています。腹圧の呼吸法を行ってからトレーニングを始めるようにしています。
ー下半身のトレーニングもやられているとのことですが。
大:そうですね。軸で回れるように、あと一発撃った時のショックが900kgなので。
ー900kg!?骨折などはしないのですか?
大:壁を背にして撃ってしまうと大変なことになります。体全体でショックを受けるのですが、その時下半身がしっかりしていれば踏ん張れます。それと狙いを定めるための自分の回転も、軸で回転させれば素直にクレーの方に回ってくれるので無駄な動きがなくなります。
ー体軸と土台を支える下半身を徹底して鍛えているのですね。ウエイトトレーニングなどもしますか?
大:重いおもりを使ったトレーニングはほとんどやらないです。サッカーの長友選手がやるようなじわりじわりと効く自体重トレーニングをやります。用途によってチューブなども使います。臀部、ハムストリングス、そして足の裏を鍛えます。足の裏でしっかり地面をつかめるように。
大:競技に入る前には、自分のペースで自分の好きな音楽を聴いたり、動作反復練習など自分の考えのもとにウォーミングアップをします。試合前で集中しないと、と思ってできるものでもないので、集中力を高めるというのは日頃のルーティンの中で作っています。
ー集中力を高める練習というより、日頃の動作一つ一つを同じように積み重ねることで集中ができてくる、ルーティンが非常に大事ということですか?
大:ルーティンをやっていれば、大きな音がしたなどの外的な要因があったときも、普段と同じようにやればよいという形で集中力は競技に向きます。何もしなければ、そういった周囲が気になってしまいます。
大:足の裏です。ローラーやマッサージボールを使ってケアします。結局ずっと使っているのは足の裏で、射撃でも常に踏ん張っています。それなので今は五本指靴下をはいています。感覚というより、すぐ疲労してしまうのでその為です。
ー足のケアにはどれくらいの時間をかけていますか?
大:30分とか、とにかく暇さえあればローラーを使って疲労回復しています。
大:射撃練習に充てられる時間は減り、トレーニングの時間が増えました。練習時間がない中で、1発1発に集中できています。そういった意味で密度の濃い練習をしています。
大:予選で上位6位以内に入らないとファイナル(決勝)には進めないので、まずは決勝進出です。
ーそうなると決勝6名に平等にメダルのチャンスが出てくるわけですね。期待しております。
大:ありがとうございます。
ー大山選手には、合宿前の貴重なお時間に長時間に渡りインタビューに御対応いただきました。本当にありがとうございました。東京オリンピック・クレー射撃競技の男子個人トラップは7月28日,29に、トラップ混合団体は7月31日に陸上自衛隊朝霞訓練場で実施予定です。県民の皆様の温かいご声援、何卒よろしくお願いいたします。