埼玉県障害者アートオンライン美術館 > 作品一覧 > 「オオゾウムシ」 横井雅美
ここから本文です。
掲載日:2023年10月19日
「オオゾウムシ」
横井雅美 / YOKOI Masami
医療法人社団双里会 多機能型事業所わっくす
オオゾウムシの背中には多くの斑点。大きい斑点から小さいものまで。
作者の横井さんは、どこを描いているのか分からなくなりそうな時もあったと言う。
あまたの虫の中でなぜオオゾウムシを選ばれたのですか?という問いに、
「見た目が名前にもあるように象のようでかわいらしいから」
「ゾウムシを研究されている養老孟司さんという方がきっかけでオオゾウムシを描こうと思った。」と。
さらに、オオゾウムシを赤く描かれたのはなぜですか?とお聞きすると、
「赤いゾウムシは鮮やかな青で塗ろうと思ったが発色がきれいな赤色を選んだ。」とおっしゃった。
オオゾウムシの赤色からは斑点が透けて見え透明感のある美しさが生まれている。
本来と違った色で表され、また違ったかわいらしさのあるオオゾウムシになっている。オオゾウムシの愛らしさ、横井さんのオオゾウムシへの愛情が伝わってくる作品となっている。
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科1年 鈴木 誠永