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掲載日:2024年7月4日
「ふくろう」
斎藤元 / SAITO Hajime
公益社団法人やどかりの里 あゆみ舎
斎藤さんは作品を描く時、「思いつき」や「インスピレーション」を大事にしている 。
この絵を描いた季節は秋、好きだったふくろうをテーマにしたそうだ。
こちらを観察するように凝視するふくろう 。欠けた三日月 。枝についた赤く染まった葉 。
そして背景の集中線と細やかな模様が作品を引き締めている 。
この作品は青と緑が多く使われている 。それは夜を表していて、斎藤さんが秋の夜が好きだからだ。
画面下に描かれたピンク色の枝は特に斎藤さんが力を入れた部分で、目立つように何度も色を変えたそうだ 。
ふくろうの独特の羽毛の形がビビットな丸い模様で表されており、一見単純な形で構成されているように見える画面は細やかな線画が画面
全体に満ち満ちている 。
秋の夜とふくろうのミステリアスさが見事に表現されている。
武蔵野美術大学 造形学部 彫刻学科1年 秋山理心