埼玉県障害者アートオンライン美術館 > 作品一覧 > 「539人と13びきのこころ」 小幡海知生
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掲載日:2021年4月27日
「539人と13びきのこころ」
小幡海知生 / OBATA Michio
上尾市在住
この作品を最初に見たとき、たくさんの顔に私は驚いた。
でも、決して威圧されるわけではなく、隅々までびっしりと細かく描かれたその一つ一つの顔は、見飽きず、むしろ愛着が湧いてくる。
この絵には題名の通り539人と13びき、描かれている。
同じ顔は一つもない。
仏やはにわ、徳川家康にはじまり、よく見ると松井秀喜やビートたけし、ガチャピンもいる。ここに描かれているものは全て小幡さんの好きなものだ。
下書きなしで描いていく絵には、最後まで貫く、絶対に揺るがないものがある。彼の口癖は「なんとかなる」だ。
そこに小幡さんの強いこだわりを感じた。
他の人がこれでいいと言っても小幡さんは自身が納得するまで描き続ける。
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科3年 中臺 沙耶