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掲載日:2024年11月7日
「ピラミッドライオン」
なお丸/NAOMARU
さいたま市在住
何匹ものライオンが、真っ直ぐ前を見つめてピラミッドを作っている。
赤と黄色のポップな色が目に飛び込み、ライオンたちのたてがみは花びらのようにも見えて、見ていて元気な気持ちになる。
ピラミッドには奥に押されているライオンや前のめりになっているライオンもいて、絶妙なバランスで立ち上がる繊細さを感じる。
樹脂粘土でライオンを一匹ずつ作り、積み上げられたこの作品を見ていると、なお丸さんが真っ直ぐに作品創作に取り組む姿が頭に浮かぶ。
小学6年生の時に流行っていたガシャポンのフィギュアがきっかけで、作品を作り始めたなお丸さん。
「今も作品を作り続けられているのは、この作品のおかげかと思っています。」
頂点に立つ唯一の赤いライオンは、てっぺんに立ちたいというなお丸さんの希望を表している。
アーティストと言われるための最初の一歩として9年以上前に作られたこの作品は、今でも作品創作の糧になっている。
武蔵野美術大学造形学部油絵学科2年 長友 玉緒