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掲載日:2024年2月15日
「スバルのクロスオーバーシリーズ」
三宅史洋/MIYAKE Fumihiro
障害者福祉施設 みのり園
三宅さんのどこまでも細かく観察する力と、それを表現する力が感じられ、どの作品を見ても温かな気持ちに包まれた。
三宅さんが利用している施設の下駄箱の上には、たくさんの作品が並んでおり、受付や面談室の棚にも作品が綺麗に飾られていた。並び順にもこだわりがあるようだ。
どの作品も自分で図面を作成し、厚紙を用いて丁寧に作られている。
車の色を再現するため、ポスカやマッキーで着彩するなど工夫が凝らされ、紙製でありながら、金属製の車の表情が見事に表現されていることに驚いた。
三宅さんに質問をすると、些細なことでも細かく丁寧に教えてくれた。
今回紹介する「スバルのクロスオーバーシリーズ」は、一見すると全て同じように見えるが、実はマイナーチェンジ前後で異なる2種類のデザインが含まれている。
窓の形やフロントガラスとルーブにかけてのカーブ加減に違いがある。
タイヤもしっかりと回るリアルな作りになっており、細部までしっかりと観察・表現されていることがわかる。
車にあまり興味を持っていなかった私に、知らない車の世界を教えてもらい、街中にある車が以前より愛おしく感じた。
東京家政大学造形表現学科3年 西田 彩乃