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掲載日:2021年7月1日
「日本代表サッカー選手」
栗原和秀 / KURIHARA Kazuhide
社会福祉法人みぬま福祉会 はれ所属
サッカーの日本代表がブラジルワールドカップ(2014年)で戦う風景を描いた作品である。
栗原さんの作品の特徴は、ボールペンのみで画用紙全体に彩色され、隙間なく描かれているところである。
絵の具など一切使われていない。ボールペンだけで創造性豊かに自由な線が、色鮮やかに塗り広がっている。
絵の真ん中のピンクのネクタイはコーチである。
左上の黄色い絵が監督で、その隣にいるのが選手(ゴールキーパー)であり、顔の表情がそれぞれ違う。
選手一人一人の顔の特徴が印象深く良く描かれている。
サッカー観戦に行って感動した様子が描かれているような印象を受けるが、実際にはサッカーを見に行って観客席にいたのではない。
そこには自分は居ないとのことであった。
栗原さんはパソコンや雑誌などを参考にして絵を描くそうである。
ダイナミックな作品を作り上げる彼の気力はどこから生まれてくるのだろうか、と感じさせる魂のこもった力強い作品である。
埼玉学園大学子ども発達学科1年 田中 瑞季