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掲載日:2025年4月3日
「病院食もおいしいよ」
小林 一緒/ KOBAYASHI Itsuo
三郷市在住
皆さんは病院食といったらどのような事をイメージするだろうか。もしかしたら暗いイメージがどことなくあるかもしれない。
しかし、小林さんの作品の数々に出会い、私の考えは変わった。どの作品にもとても美味しそうなおかずたちが並んでいるからだ。これらは小林さんが実際に入院していた時に書き残した記録を基に描いたものである。
作品には、献立やおかずの特徴、味が細かくメモとして残されており、鑑賞者がとてもイメージしやすい作品になっている。今すぐにでも「美味しそうだな、食べたいな」と思わせる、本物と見紛うほどの完成度の高さである。
小林さんは元々料理人であったそうで、入院中は暇つぶしとして絵を描いていたという。確かに、どの病院食も緻密かつ色鮮やかに描かれていて、入院していた病院の調理師さんや栄養士さんも感動していたそうだ。
小林さんの作品には、絵を描くことや「食」に対する想いが込められており、鑑賞者は皆、その彩り豊かな表現に、心を奪われることだろう。
埼玉学園大学 子ども発達学科 3年
大塚 聖