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掲載日:2023年1月19日
「オオカミハスキー犬」
林良樹 / HAYASHI Yoshiki
社会福祉法人たいむ共生会所属
携帯に録音された草刈り機の音を聞きながら林さんは黙々と絵を描いていた。普段から林さんは「赤とんぼ」などの好きな童謡や音楽をかけながら作業をしている。
透明感のある青と黒に、存在感のある銀で描かれたシベリアンハスキー。
マーカーペンを一定の間隔・リズムで止めながら画面を塗りつぶすことで、点描のような味わいが生まれ、ペンの滲みは水彩のようだ。
この作品はツルツルのチラシに、下描き無しで直接描かれている。彼はツルツルな紙が好きなようで、それにより、いきいきとした線が生まれている。
こちらを見ている犬の表情は、無表情にも見えるし、かまって欲しいようにも見える。
不思議な気持ちになる作品だ。
武蔵野美術大学油絵学科2年 本望 さくら