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掲載日:2024年3月7日
「にじ色のカーテン」
EMI
NPO法人CILひこうせん こころ
カラフルなペンでぎっしりと丁寧に塗られたこの作品は、まるでステンドグラスのような印象を受ける。
黒ペンを使って枠組みから描き、その後カラーペンで間を染めていくという手順で描かれている。
黒い線の枠組みは、時に広がり、時に狭まりを見せながら、作品全体に心地よいゆらぎを与えている。
それは、見る者を不思議な空間へと誘ってくれる。
これはEMIさんが創作活動を始めて間もない頃に描いた作品である。
この作品は、とある雨の日、送り迎えの待ち時間に職員の方に勧められて描き始めたのがきっかけだったという。
もともとEMIさんは小学校時代の先生の影響で絵を描くことが好きだった。
それからしばらくは絵を描くことから遠ざかっていたが、この作品を描いたことで、改めて絵の面白さに気づいたという。
繊細かつ精密に描かれた様子から、EMIさんの絵を描きたいという力強い思いが感じられる作品になっている。
東京家政大学造形表現学科4年 柳 優葉