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掲載日:2023年7月10日
「動物達いっぱい森の音楽会」
EMI
NPO法人CILひこうせん こころ
動物を始め、花や音符、人間など様々なものが分け隔てなく集まり、楽しそうな表情で歌っている様子が感じられる作品である。
また、ひしめき合うように描かれた色とりどりの動物達が非常に印象的であり、鑑賞者はEMIさんの創り上げた想像の世界へと誘われていく。
新型コロナウイルスの影響で、普段EMIさんが活動している音楽クラブは活動自粛となり、この作品の制作時にはEMIさん本人も新型コロナウイルスに感染してしまった。
楽しみが無くなり、体調もすぐれない状況となってしまい、彼女はさぞ辛い思いをしたことだろう。
一方で、新型コロナウイルス収束後に、みんなと一緒に明るく楽しく歌うことができたら良いなという想いも持っており、辛い記憶と未来への希望の両方が共存する作品となっている。
EMIさんは普段、嬉しいことがあった時は暖色系のペンを、辛いことがあった時は寒色系のペンを使うが、こうした理由から、この作品には暖色と寒色の両方が使われている。
東京家政大学造形表現学科4年 柳 優葉