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掲載日:2021年12月16日
「ドイツの夜」
相田大希 / AIDA Hiroki
鴻巣市在住
この作品はドイツに住む友人から貰ったクリスマスマーケットの写真を見て描いたものだ。
その写真はあまり鮮明ではないのだが、彼の絵は街ゆく人々の様子やお店の中までもが細かく書き込まれている。建物の色も写真とは異なるオリジナルな色で塗られている。
寒い夜にぱっと明かりが灯った感じや、クリスマスで楽しそうな人々の雰囲気が生き生きと伝わり、見ているとあたたかい気持ちになれる。
相田さんは描く時は消しゴムを使わず一筆書きで下書きをし、天性の色彩センスで、感覚のままに色を塗っていく。
取材時にも犬の線画をパパっと描いてくださりその早さに驚いた。
簡潔で軽やかな線と思うままに乗せた鮮やかな色彩から、楽しくて夢中で描いていることが伝わってくる。それが、彼の絵の魅力に繋がっていると感じた。
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科1年 大野 彩夏