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発表日:2025年1月16日11時
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部局名:教育局
課所名:文書館
担当名:古文書担当
担当者名:木暮
直通電話番号:048-865-0112
Email:p6501121@pref.saitama.lg.jp
埼玉県立文書館では、2月1日(土曜日)から4月27日(日曜日)まで、企画展「本をめぐる文化―江戸時代の本屋と読者たち―」を開催します。
江戸時代は、商業としての出版が行われるようになり、庶民も含め多くの人が様々な本を手に取ることができるようになった、出版文化が花開いた時代とされています。江戸には出版を手掛ける多数の書肆(しょし 本屋)が存在し、多岐にわたる本が世に出されました。文化の中心であった江戸に近い現在の埼玉県域では、こうした文化の影響を大きく受けており、文書館に収蔵されている文書群の中にも今に伝えられてきた数多くの本(典籍)が含まれています。
本展示では、江戸時代を中心に出版に関わる歴史を概説し、文書館収蔵の典籍資料の数々を紹介するとともに、当時の人々の本との関わりをひもときます。
江戸時代の本の挿絵や錦絵などには人々が本を読む姿を描いたものが多く存在し、生活の中で本が身近な存在であったことを窺わせます。これらの絵を通して、当時の人々の読書の様子を紹介します。
主な展示資料
麻疹養生伝(はしか絵)(小室家文書6369-3)
中世以前の日本では1枚の板に文字や絵を彫って刷る木版印刷が大半を占め、担い手も公的な権力や寺社によるものでした。近世前期には「古活字版」といわれる活版印刷の出版が盛んになるものの、寛永頃からは再び木版印刷が主流となり、書肆(本屋)による商業出版が京都、大坂に続いて江戸でも活発に行われました。江戸時代の出版文化を概説するとともに、比較的早い時期の代表的な書肆を紹介します。
主な展示資料
北条時頼開分二女桜(小室家文書2475)
ある人のたづね 下(奥貫家文書3203)
文化の中心が江戸へ移っていき、江戸での出版も京都、大坂をしのぐようになりました。書肆(本屋)の数も大きく増加し、出版される本も学術書から、娯楽用の本まで多岐にわたりました。江戸中期頃からは学術的な本を扱う書物問屋、江戸で特に盛んであった娯楽用の絵入り本(地本)の出版を手がける地本問屋という書肆の区分も出てきます。代表的な江戸の書肆が出版した本や錦絵を紹介します。
主な展示資料
吉原細見五葉松(小室家文書3392)
にせ紫いなか源氏二編 下冊(橋本明氏収集文書3273)
金近着緒締善玉(足立家文書1030)
江戸時代の出版文化が発展した背景の一つに、本を読む人々が増加したことがあげられます。蔵書として本を所有する、貸本屋で借りて読むなど、様々な形で人々は本に親しみました。また、中には自身の著作の出版を試みる人もいました。収蔵資料からわかる近世の埼玉県域の人々と本の関わりを紹介します。
主な展示資料
万書籍出入留(野中家文書1925)
歌道用諸覚書巻之一(付蔵書目録)(林家文書2419)
明治時代になると埼玉県内でも出版を手がける業者が登場するようになりました。収蔵資料のうち、埼玉県の出版社から発行された本を通じて、近代の埼玉県域の出版について紹介します。
主な展示資料
童蒙習字本(野口(泰)氏収集文書37)
約35点 *資料保存のため期間中、一部展示替えを行う場合があります。
(1)会期 令和7年2月1日(土曜日)から4月27日(日曜日)まで
(2)会場 県立文書館 1階 展示室2
(3)開室日 火曜日から日曜日まで
※ただし、月曜日・国民の祝日及び2月28日(金曜日)は休館
(4)開室時間 午前9時から午後5時まで
(5)観覧料 無料
(6)アクセス JR浦和駅西口下車徒歩15分、JR中浦和駅下車徒歩18分
※駐車台数に限りがあるため、原則、公共交通機関を御利用ください。
※企画展の詳細、最新の休館情報等については、文書館ホームページ(https://monjo.spec.ed.jp/)を御覧ください。
・企画展「本をめぐる文化―江戸時代の本屋と読者たち―」を開催します(PDF:210KB)
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