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発表日:2024年8月9日11時
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部局名:教育局
課所名:文書館
担当名:古文書担当
直通電話番号:0488650112
Email:p6501123@pref.saitama.lg.jp
県立文書館では、9月14日(土曜日)から12月22日(日曜日)にかけて、企画展「天体観測―歴史のなかの星と人びと―」を開催します。
本企画展では、日本の歴史における人びとと星の関わりを収蔵資料から読み解いていきます。人びとは、星をどのように捉え、どのように書き描いたのか。そして、それらが人びとの生活のなかにどのように取り入れられ、位置づけられてきたのか。歴史学以外の視点も取り入れ、現在の私たちとは異なる星との関わり方について考えます。
はじめに星に祈る―星祭―
七夕は、私たちが星や宇宙を身近に感じる時です。また、星祭と呼ばれる密教の法では、天変地異を除け息災延命を祈るために、星を供養します。展示の導入とて、星への祈りに関わる収蔵資料から紹介します。
〈主な展示資料〉「冬至星祭」(猪鼻家文書313)、〔七夕〕(クレヨン画)(川田氏収集文書11283)
1.星を愛でる―文学―
星々は、文学作品のなかで、時に吉凶を示すものとして描かれています。その記述から、当時の人びとの星や宇宙をどのように捉えていたかを探ります。
〈主な展示資料〉「源氏物語(まほろし)」(奥貫家文書2992)、「大鏡巻一」(奥貫家文書3372)
2.星を読む(1)―陰陽道・易・占―
天体の観測、暦の製作、漏刻(水時計の管理)、陰陽(占い)を司る陰陽道は、江戸時代になると民間において暦や方角の吉凶を占う民間信仰として広く社会へと定着していきます。
〈主な展示資料〉〔九星生命吉神軒支表外卜占の書〕(新井(侊)家文書23287)、渋沢宗助書状(坂本家文書2859)
3.星を読む(2)―暦―
明治6年(1873)、明治政府は太陽暦を採用しますが、それまでの日本は、古くから月の満ち欠けをもとにした太陰太陽暦を用いてきました。その作成には、天体の観測や計算が不可欠でした。
〈主な展示資料〉「改暦弁」(福沢諭吉著、平川家文書 1010-2) 、太陽暦耕作一覧(船津伝次平考述、町田家文書180)
4.星を観る―天文学―
中国からもたらされた日本の天文学は独自の変容を遂げ、江戸時代に至ると、欧州から新たな天文学がもたらされたことにより大きな転換期を迎えました。収蔵資料から、江戸時代から現代に至る天文学の変遷を概観します。
〈主な展示資料〉「地動疑問録」(藤原淑蔭自筆、井上家文書814)、「初学天文指南鈔巻之一」(埼玉県教育史編さん室移籍文書101)
おわりに―星を見た人びとの記録―
学問として天文に触れることはない人びとも、壮大な天体ショーに接した際には、その様子を記してきました。本企画展の結びとして、現代に至るまでの星を見た人びとの記録を紹介します。
〈主な展示資料〉伝染性流行病届之発期之記録(小林(正)文書1663)、新訂万国全図(粕谷氏収集文書1、パネル展示)
(1)会期:令和6年9月14日(土曜日)から12月22日(日曜日)まで
(2)会場:県立文書館(さいたま市浦和区高砂4-3-18)
(3)休館日:毎週月曜日、国民の祝日及び10月31日、11月19日~28日
(4)開館時間:9時から17時まで
(5)観覧料:無料
(6)交通案内:JR浦和駅西口下車徒歩15分、JR中浦和駅下車徒歩18分
(7)その他:状況により、臨時的に休館又は内容が変更となる場合があります。最新の情報は、文書館ホームページをご覧ください。
県立文書館企画展「天体観測-歴史のなかの星と人びと-」を開催します。(PDF:192KB)