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発表日:2022年10月6日11時

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県政ニュース

県立近代美術館 企画展「桃源郷通行許可証」を開催

部局名:教育局
課所名:近代美術館
担当名:企画展担当
担当者名:鴫原、吉岡、篠原

直通電話番号:0488240110
Email:p240111@pref.saitama.lg.jp

県立近代美術館では、令和4年10月22日(土曜日)から令和5年1月29日(日曜日)までの間、企画展「桃源郷通行許可証」を開催します。

本展覧会は、現在活躍する6名の作家の作品と当館の収蔵作品(コレクション)との出会いを通じて、時空を超えた芸術作品の魅力を探る展覧会です。

作家や作品同士の対比、テーマによる対照、意外な組み合わせなど、様々な角度から構成される本展覧会は、当館のコレクションに新たな光を当てるとともに、6名の作家の現在地に立ち会う機会にもなるでしょう。

1 展覧会名

桃源郷通行許可証

※ 展覧会名は、出品作家・松井智惠の作品に由来しています。

2 会期等

(1) 会期

令和4年10月22日(土曜日)~令和5年1月29日(日曜日)

※ 会期中に一部展示替えがあります。

前期:12月4日(日曜日)まで
後期:12月6日(火曜日)から

(2) 開館時間

10時00分~17時30分(展示室への入場は17時00分まで)

(3) 休館日

月曜日(ただし、11月14日、1月9日は開館)、12月26日(月曜日)~1月3日(火曜日)

3 会場

県立近代美術館 2階展示室

(さいたま市浦和区常盤9-30-1 電話048-824-0111)

4 観覧料

一般1,200円(960円)、大高生960円(770円)

※ ( )は20名以上の団体料金です。
※ 中学生以下及び障害者手帳等を御提示の方(付き添い1名を含む)は無料です。
※ 併せてMOMAS(モマス)コレクション(1階展示室)も観覧できます。

5 主催等

(1) 主催

県立近代美術館

(2) 協力

JR東日本大宮支社、FM NACK5、浦和PARCO

(3) 助成

芸術文化振興基金

6 展覧会の見どころ

  • 現在活躍する6名の作家が、新作・近作を中心とした自身の作品と当館のコレクション等とを組み合わせて、それぞれ展示空間を構成します。出品作家による会場構成は、本展覧会の大きな見どころです。
  • 6名の作家による各セクションの間には、当館のコレクションを中心に借用作品を交えて、桃源郷を画題にした近世絵画から現代美術まで、私たちを様々な時空間へと導く美術作品を紹介します。
  • 会期中、出品作家と多彩なゲストによるアーティスト・トークなど、関連イベントを実施予定です。詳細は、決定次第、当館ホームページ等にて御案内します。

7 出品作家とコレクションとの組合せ

6名の作家と当館コレクション(収蔵作家)等との組合せは、次のとおりです。

  • 稲垣美侑 × 駒井哲郎
  • 佐野陽一 × 斎藤豊作
  • 東恩納裕一 × マン・レイほか
  • 文谷有佳里 × 菅木志雄
  • 松井智惠 × 橋本関雪
  • 松本陽子 × 菱田春草ほか

8 出品作家プロフィール(50音順)

(1) 稲垣美侑(いながき・みゆき)

1989年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院博士後期課程博士号取得。庭や空き地、住居等をモチーフに、土地や風景、個人との相互作用的な関係性によって生起されるイメージを考察し、ペインティングやインスタレーションによって再構築する。

<近年の展覧会>

  • 息をする(2022年、Gallery Gigi)
  • ぐぜり Subsong(2021年、CLEAR GALLERY TOKYO)
  • パラランドスケープ“風景”をめぐる想像力の現在(2019年、三重県立美術館/グループ展) など

 (2) 佐野陽一(さの・よういち)

1970年東京都生まれ。東京造形大学卒業後、同研究生修了。ピンホール・カメラの原理を援用した手法で、山や湖畔、池、木漏れ日、温室などを被写体に、刻一刻と移ろい揺らぐ光の表情を捉えた写真作品を制作する。

<近年の展覧会>

  • 錐の谺II(2022年、GALLERY TAGA2)
  • 逍遥(2014年、switch point)
  • 「刹那」よ「止まれ、お前はいかにも美しいから」(2015年、文京区立森鴎外記念館/グループ展) など

 (3) 東恩納裕一(ひがしおんな・ゆういち)

1951年東京都生まれ。日常的なインテリアや日用品に潜む違和感を、LEDや蛍光灯を使ったオブジェ、スプレーペインティング、アニメーションなど様々なメディア、手法を用いて複層的に表現する。

<近年の展覧会>

  • Large Interior(2021年、void+)
  • OAA #2(2020年、KOCA)
  • Play Double(2022年、heimlichkeit Nikai/二人展) など 

 (4) 文谷有佳里(ぶんや・ゆかり)

1985年岡山県生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了。愛知県立芸術大学作曲専攻在学中にドローイングの制作を始める。ペンや鉛筆、カーボン紙を用いて即興的に様々な種類の線を描出し、紙上に身体的な空間を表出させる。

<近年の展覧会>

  • 文谷有佳里展(2021年、Art Space & Cafe Barrack)
  • トランス/リアル―非実体的美術の可能性 vol.6 文谷有佳里(2016年、Gallery αM)
  • ON―ものと身体、接点から(2022年、清須市はるひ美術館/グループ展) など 

 (5) 松井智惠(まつい・ちえ)

1960年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。写真、映像、ドローイングなど幅広いメディアを用いて、詩的な物語を喚起させるインスタレーション作品を手がける。SNS(インスタグラム、フェイスブック)に毎晩一枚ずつ、「一枚さん」を公開中。

<近年の展覧会>

  • 今年の絵の仲間たち(2021年、MEM)
  • 道後オンセナート2018ホテルプロジェクト「青蓮丸、西へ」(2018年、湯の宿さち家)
  • 関西の80年代(2022年、兵庫県立美術館/グループ展) など 

 (6) 松本陽子(まつもと・ようこ)

1936年東京都生まれ。東京藝術大学卒業。1967年から翌年にかけて滞在したアメリカでアクリル絵具に出会い、帰国後本格的に制作に着手する。1980年代から90年代にかけてピンクを主調とした独自の抽象絵画を確立する。2005年以降、再び油彩画を制作する。

<近年の展覧会>

  • 熱帯(2021年、日本橋髙島屋美術画廊X)
  • 光:松本陽子/野口里佳(2009年、国立新美術館/二人展)
  • モネ それからの100年(2018年、横浜美術館、名古屋市美術館/グループ展) など

9 関連イベント

 (1) ミュージアム・カレッジ2022「トランジット—新たな敷居学の提案」

埼玉大学教養学部と県立近代美術館が共催で開催する公開講座です。

1 現代作家×コレクション—企画展「桃源郷通行許可証」について

日時:11月19日(土曜日)15時00分~16時30分(開場は14時30分)
講師:鴫原悠(県立近代美術館学芸員)

2 歌舞伎と女―初代中村仲蔵の母おしゅんの業績

日時:12月3日(土曜日)15時00分~16時30分(開場は14時30分)
講師:トーヴェ・ビュールク(埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授)

3 老荘思想の基本問題—政治思想を中心に

日時:12月10日(土曜日)15時00分~16時30分(開場は14時30分)
講師:西山尚志(埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授)

4 境界を生きる現代アメリカのアーミッシュ

日時:12月18日(日曜日)15時00分~16時30分(開場は14時30分)
講師:野村奈央(埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授)

1~4すべて

場所:県立近代美術館2階講堂
定員:定員60名(当日先着順)
費用:無料
問合せ:埼玉大学総務部広報渉外課「ミュージアム・カレッジ担当」(Tel:048-858-9213)

(2) その他イベント

出品作家のアーティスト・トークなどを実施予定です。決定次第、当館ホームページにて御案内します。

10 同時開催の展覧会

(1) MOMASコレクション第2期

会期:令和4年9月3日(土曜日)~11月27日(日曜日)
会場:1階展示室

(2) MOMASコレクション第3期

会期:令和4年12月3日(土曜日)令和5年2月26日(日曜日)
会場:1階展示室

※ 展覧会の詳細は、当館ホームページ等を御覧ください。

11 交通案内

JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内)。JR東京駅、新宿駅から北浦和駅まで、それぞれ約35分。
当館に専用駐車場はありませんが、提携駐車場「三井のリパーク 埼玉県立近代美術館東」では駐車料金の割引があります(企画展観覧で300円引き、MOMASコレクション観覧で100円引き)。
団体バスは事前に御相談ください。お体の不自由な方の御来館には業務用駐車場を提供いたします。ただし、台数に限りがありますので事前に御連絡をお願いします

12 その他

御来館に当たっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。
状況により、休館及び会期変更の可能性があります。御来館前に当館ホームページで最新情報を御確認ください。

13 お問合せ先

県立近代美術館 企画展担当 鴫原、吉岡、篠原(電話:048-824-0110)

【参考情報】

県立近代美術館

ホームページ:https://pref.spec.ed.jp/momas/
公式Twitter:https://twitter.com/momas_kouhou
公式Facebook:https://www.facebook.com/momaspr

【出品作品の例】

稲垣美侑《Largo (幅広くゆるやかに)》 2020年

稲垣美侑《Largo (幅広くゆるやかに)》2020年、作家蔵

 

佐野陽一《flow》2015-17年

佐野陽一《flow》2015-17年、作家蔵

 

東恩納裕一「Large Interior」Installation view(VOID+、2021年)

東恩納裕一「Large Interior」Installation view(VOID+、2021年) Photo by Masatoshi Mori, Courtesy: void+

 

文谷有佳里《drawing 2022625》2022年

文谷有佳里《drawing 2022.6.25》2022年、作家蔵 Photo by ToLoLo studio

 

松井智惠《青蓮丸、西へ》(部分)2018年

松井智惠《青蓮丸、西へ》(部分)2018年、作家蔵 ©Chie Matsui, Courtesy of MEM

 

松本陽子《黒い岩》1990年

松本陽子《黒い岩》1990年、東京都現代美術館蔵

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